(毎日 12月3日)
大豆をほぼ毎日食べる女性は、あまり食べない女性に比べ、
脳梗塞や心筋梗塞など循環器病の死亡率が約7割も低下。
厚生労働省の研究班(津金昌一郎・国立がんセンター予防部長)
による大規模な疫学調査で分かった。
大豆に含まれるイソフラボンの摂取量が多いほど、
特に閉経後の女性で脳梗塞や心筋梗塞の発症率や死亡率が下がった。
研究成果は、11月27日付の米専門雑誌「サーキュレーション」に掲載。
調査は、岩手、秋田、長野、沖縄の4県に住み、調査開始当初、
心臓病やがんになっていなかった40~59歳の男女約4万人が対象。
90~02年まで、13年間にわたって追跡調査。
その結果、大豆を週5日以上の頻度で食べる女性は、
2日以下に比べ、脳梗塞や心筋梗塞による死亡率が0.31倍と低い。
イソフラボンの摂取量で比較すると、一番多い女性グループは、
一番少ないグループに比べ、発症率が0.39倍。
また、閉経後の女性の場合、摂取量が一番多いグループは、
一番少ないグループに比べ、発症率が0.25倍と特に低い。
一番多いグループの一日当たりの摂取量は、
豆腐3分の1丁か納豆小パック(約50グラム)1個程度。
一方、男性には同様の傾向は見られなかった。
小久保喜弘・国立循環器病センター予防検診部医長(循環器疫学)は
「イソフラボンを含む大豆を無理なく食べ続ければ、
女性は脳梗塞や心筋梗塞を予防できる可能性がある。
ただ大豆にはイソフラボン以外の成分もあるので、
イソフラボンだけ取っても予防できるかは分からない」。
http://mainichi.jp/select/science/news/20071203k0000e040013000c.html
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