(共同通信社 2008年2月19日)
ウイルス感染から守るために作られる「インターフェロン」を、
体内で増産させるタンパク質を理化学研究所の渡会浩志上級研究員らの
チームが発見、米科学アカデミー紀要電子版に発表。
マウスでこのタンパク質の働きを高め、感染したウイルスの撃退に成功。
将来、人間に応用できれば、ワクチンが存在しない新型インフルエンザなどの
有効な治療法開発につながる可能性。
感染初期に大きな役割を果たす「樹状細胞」と呼ばれる免疫細胞で、
ウイルスを認識すると、インターフェロンが作られることは分かっていたが、
詳しい仕組みは謎。
チームは、樹状細胞の表面で、ウイルス感染時にだけできるタンパク質
「PDC-TREM」を発見。
このタンパク質の働きを高めると、インターフェロンが増え、
働きを抑えると減少することを突き止めた。
マウスにタンパク質の働きを高める物質を投与した上で
ヘルペスウイルスに感染させると、投与しないマウスはすべて死んだが、
投与したマウスは体内でインターフェロンが大量に作られウイルスを撃退、
約8割が生き残った。
逆に、タンパク質の働きを抑える物質を投与したマウスは、
投与しないマウスが死なない程度の弱いウイルスでも、すべて死んだ。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=67774
0 件のコメント:
コメントを投稿