(朝日 2008年02月12日)
走ったり歩いたりする際、ひざにかかる力の一部を吸収して
電気に変える人力発電装置を、カナダと米国の研究チームが開発。
平均出力は5ワットに達し、携帯電話なら約10台を
一度に動かすことができるという。
発電設備のない場所で電力供給するのに役立つかもしれない。
人がうまく歩けるのは、踏み込んだときに余った力を
太ももの裏側の筋肉などで吸収し、動きをコントロールしている。
研究チームは、足を振り出す際にこの余分な力を効率よく吸収し、
発電機を回して運動エネルギーを電気に変える装置を開発。
装置を足に付けた6人に、ランニングマシンの上で歩いてもらったところ、
体にほとんど負担を感じることなく発電することに成功。
そのうち1人は、走ることで最大出力54ワットを得ることができた。
これまでに靴に取り付ける人力発電装置などが開発されてはいるが、
出力は0.8ワットが限度。
研究チームは、へき地でのコンピューター利用や
携帯用医療機器の電源などに役立つとみている。
http://www.asahi.com/science/update/0207/TKY200802070397.html
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