(東京オリンピック招致委員会)
東京オリンピック招致委員会は、国際オリンピック委員会(IOC)に
提出した申請ファイルに関する記者説明会を東京都庁で開催。
申請ファイルとは、オリンピック競技大会開催計画概要に関する
25項目にわたるIOCの質問に対し回答したもの。
東京オリンピック招致委員会事務総長の河野一郎は、
オリンピック招致の動機とレガシー、開催コンセプト、環境について説明。
東京でオリンピックを開催する主な動機としては、
高度な都市化、高齢化、成熟社会といった21世紀の課題を
世界で最初に経験しつつある東京が、オリンピックの開催を通して
新しい未来に向けて生まれ変わる契機にしたい。
招致活動がもたらす長期的な利益について、
若者から高齢者まで全ての人々が楽しめるスポーツ社会の創造や
国際的スポーツ交流の推進、先進的な教育プログラムの確立、
スポーツ施設の新設や整備、持続可能な社会、環境問題への意識向上、
東京の積極的な取り組み、都市環境の改善、持続的な都市の発展という
現代的な課題に関する他国との相互研究や情報交換など。
コンセプトについては、東京がオリンピック“パーク”として機能し、
オリンピック・パラリンピック体験が隅々まで行きわたることをベースに、
晴海を建設予定地とするオリンピックスタジアムから半径8km圏内、
有明北地区を建設予定地とする選手村からは20分の範囲内に
ほとんどの競技会場を配置。
従来にはない、コンパクトなオリンピック開催を強調。
競技会場は、1964年の東京オリンピックで使用した競技会場を含む
ヘリテッジ(遺産)ゾーンと、新設会場の多い東京ベイゾーン。
ヘリテッジゾーンには、皇居を囲むパレスクラスターと、
1964年のオリンピックスタジアムと競技会場を囲む代々木クラスターがあり、
日本とオリンピック両方の歴史と文化をリアルタイムで感じ取れる。
東京ベイゾーンは、東京湾の埋立地に位置し、
東京が海と調和してきた歴史を示す地域であり、
新しい東京を象徴するゾーンとして、夢の島クラスターと
海の森プリシンクト(プリシンクト=競技専用区域)を設置。
大会後も、持続可能な都市環境モデルになる予定。
ヘリテッジゾーンと東京ベイゾーンが重なり合う部分を、
招致ロゴのコンセプトである“結び”クラスターと命名。
オリンピックスタジアム、国際放送センター(IBC)、
メインプレスセンター(MPC)、選手村といった主要施設を置く。
環境について、東京は環境保護の先駆者として、
大都市が直面する環境問題に取り組み、
世界の大都市と連携し地球規模の環境問題に挑戦。
東京を、水と緑の回廊で包まれた美しいまちにし、
世界で最も環境負荷の少ない都市づくりを実現して、
環境を最優先したオリンピックを開催する。
河野総長は、「IOCに申請ファイルを提出し、いよいよスタートラインに
立ったという印象。現段階では十分に準備ができたと思う。
この申請ファイルをベースに、これからより良い計画にしていきたい」
申請ファイルは審査を経て、6月2~6日にアテネで開かれる
IOC理事会の場で正式立候補都市が決定。
http://www.tokyo2016.or.jp/jp/news/whatsnew/infomation/post_43.html
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