2008年1月23日水曜日

米ぬか:抗酸化作用で糖尿病腎症の発症抑制に効果

(毎日 1月20日)

和歌山県立医大、同県工業技術センターなどの共同研究グループは、
米ぬかに含まれるフェルラ酸が、糖尿病腎症の発症を抑える
効果があることが分かったと発表。

ラットを使った実験で、腎症発症を示す尿たんぱく排出量が少なくなり
病気の進行が遅いことが確認。
オランダの糖尿病専門誌に発表。

フェルラ酸は、ポリフェノールの一種。
強力な抗酸化作用があり、サプリメントなどの原料に使われている。
糖尿病腎症は、糖尿病の3大合併症の一つで、
高血糖が長く続くことで発症。
代謝異常のために、活性酸素が過剰となることが原因として注目され、
研究グループは酸化防止機能を持つフェルラ酸の効果を調べた。

糖尿病だが腎症発症前のラットに、フェルラ酸を含む飼料を与え、
12週間後に観察。
通常の飼料を食べたラットと比べ、尿たんぱく排出量が半分以下。
谷口久次・同センター化学技術部長は、
「医薬品や特定保健食用品としての実用化を目指し、
将来的には腎症患者を減らしたい」。

糖尿病腎症に詳しい槙野博史・岡山大大学院教授は、
「効果のメカニズムを詳しく調べれば、人間への効果も期待できる」。

http://mainichi.jp/select/science/news/20080121k0000m040112000c.html

0 件のコメント: