(朝日 2008年6月21日)
ミカン果汁が、脳の老化防止に役立つ可能性があることが、
静岡県立大や農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所による
マウス実験でわかった。日本基礎老化学会で発表。
県立大の海野けい子准教授(老化生化学)は、
「果汁の成分のどこに効果があるのかはこれからの研究課題。
人で効果があるかも試したい」。
老化が早い系統のマウス80匹を使った。
20匹ずつ4グループに分け、3.8~38%の3段階の濃度のミカン果汁で
水分補給したものと、水で水分補給したものを1年間飼育。
マウスが明るい箱から暗い箱に移動すると、
電気ショックを与える装置で実験し、移動を避けるようになるまで
にかかる時間を計って学習能力を調べた。
その結果、水で育てたマウスは、平均約1000秒かかったが、
ミカン果汁で育てたマウスは600~700秒で、
果汁濃度が高いほど学習時間が短かった。
老化につながる大脳の酸化を示す値も、3割ほど低い。
http://www.asahi.com/science/update/0621/TKY200806210194.html
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