減量介入プログラムの一貫として、食事日記などの行動測定を
継続して行うと、減量が改善されるという
4施設ランダム化臨床試験の結果が、
『American Journal of Preventive Medicine』に発表。
F. Hollis(Kaiser Permanente Northwest医療研究センター)ら
減量維持臨床試験グループ(Weight Loss Maintenance Trial Research Group)は、
「短期および長期の減量の達成には、食事と運動の組み合わせを
強調することが重要である」「短期および長期の減量の達成には、食事と運動の組み合わせを
「健康行動を改変する行動戦略は、行動を監視・規制し、
減量初期と長期維持への障壁に個人の活動を集中させることを
強調しているので、減量介入の重要な一部をなす。」
減量維持臨床試験では、30カ月間の減量維持を行う異なる手法が比較。
今回は、第1相の6カ月間減量初期プログラムについて方法と結果を記述。
被験者採用基準は、25歳以上の過体重または肥満
(肥満指数 [BMI]が25 - 45 kg/m2)で、高血圧・脂質異常症の
少なくともひとつに対して薬物療法を行っている者。
試験への登録時と6カ月後に、人体・集団・心理社会的データを採取。
エネルギー制限、中等度から強度の運動、
「高血圧食事療法(Dietary Approaches to Stop Hypertension: DASH)」食を
奨励する週1回のグループセッション全20回に、被験者1685例を参加。
減量予測因子の欠損データは、多重代入法(Multiple imputations)で置換。
被験者集団は、44%がアフリカ系アメリカ人、67%が女性、
79%が肥満者(BMI ≥ 30 kg/m2)。
薬物療法は、87%が血圧降下剤、38%が高脂血症用剤。
被験者は、全20回のグループセッションのうち72%に参加、
自己申告による1週あたりの中等度から強度の運動時間は117分、
1週当たり3.7日分の食事日記をつけ、1日あたり野菜と果物を2.9サービング摂取。
第1相の期間での追跡率は92%。
人種、性別に基づく下位群のすべてで顕著に体重が低下(減量幅5.8 ± 4.4 kg)。
4 kg以上減った者が69%。
大きな減量幅に対する有意な予測因子は、初期体重が高いこと、
参加セッション数が多いこと、1週あたりの食事日記数が多いこと、
1週あたりの中等度から強度の運動の申告時間数が多いこと。
試験の限界として、対照が設けられていない観察研究であること、
運動と食事の順守測定が自己申告によること、試験期間が比較的短いこと。
「減量の変動の大部分が、行動項目(食事記録や運動など)によるもの。
行動項目と減量との関連性は、人種や性別の下位群ごとに違っていた」。
「WLM(減量維持)行動介入によって、高リスクのさまざまな患者群において
臨床的に意義のある短期減量の達成に成功した」
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=77282
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