(朝日 2008年8月3日)
北京五輪では、選手だけでなく観戦者も大気汚染に注意して。
米国の研究チームがそう呼びかけている。
微粒子を吸い込むと、血液が固まりやすくなって、
心臓発作や脳卒中、エコノミークラス症候群のリスクが高まる。
米ノースウエスタン大医学部のチームは、
大気中の微粒子(直径100分の1ミリ以下)を吸い込んで
肺で炎症が起きると、血液が固まりやすくなることを動物実験で確かめ、
昨年10月の米医学誌に発表。
これまでの研究でも、ディーゼル車や石炭を燃やす工場から出る
微粒子が増加すると、心臓発作や脳卒中が増える。
五輪開幕を直前に控えた北京の大気汚染が問題になっているため、
観戦者に注意を呼びかけている。
血が固まりやすい状態で帰りの飛行機に乗ると、
足の静脈にできた血栓が肺の血管を詰まらせる
エコノミークラス症候群になる恐れも。
ゴクハン・マトゥル准教授は、「北京に2~3週間いると、血液は粘り気を増す。
12時間かけて、米国へ飛行機で帰るリスクは高い」。
高血圧や高コレステロール血症の人は要注意。
▽40歳以上なら毎日、血液を薄めるアスピリンを飲む、
▽道路が混雑する時間帯は室内にとどまる
▽帰りの機中では体を動かす、などとアドバイス。
http://www.asahi.com/science/update/0728/TKY200807280388.html
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