2008年8月14日木曜日

目からの刺激で脳が発達 理研がマウス実験で解明

(共同通信社 2008年8月8日)

胎児期に脳を形作る遺伝子が、幼児期には視覚刺激によって
脳を発達させる働きがあることを、
理化学研究所のヘンシュ貴雄チームリーダーらがマウスの実験で突き止め、
米科学誌「セル」に発表。

視覚が発達する仕組みの解明や、発達が阻害されて生じる弱視などの
治療に向けた手掛かりに。

研究チームは、脳の神経回路が活発に作り替えられる「臨界期」になると、
この遺伝子が作るタンパク質が脳の視覚にかかわる「視覚野」に
現れることに着目。
マウスを暗いところで飼育すると、脳にこのタンパク質が検出されず、
臨界期にもならないが、このマウスの視覚野にタンパク質を注入すると、
神経回路の作り替えが進む。

このタンパク質は、目の網膜で作られることも判明。
タンパク質に標識を付けて網膜に注入し、視覚刺激を与えると、
視神経を通じてタンパク質が視覚野まで運ばれた。

ヘンシュ氏は、「脳内時計が生後一定の時間を刻むと、
臨界期になると考えられてきたが、視覚刺激で起こると分かったことは重要」

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=78407

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