(東海新報 8月13日)
陸前高田市からの合併協議会設置を議会に付議するかどうか、
大船渡市は、市内の経済、産業団体、議会の代表らとの懇談会。
出席者全員が、「付議すべき」、「合併すべき」と回答、
甘竹勝郎市長も前向きな姿勢を示し、両市議会に対して
両市の合併協設置提案が行われる公算が強まった。
複数の出席者からは、反対の声が多い陸前高田側への配慮や、
気仙三市町での合併を望む声も寄せられた。
甘竹市長は、陸前高田市の中里長門市長に対し、
合併協設置を議会に付議するか、90日以内に回答。
懇談会は、回答を前に各種団体関係者から広く意見を聞くもの。
商議所、農協、漁協、ロータリー、ライオンズクラブ関係者ら20人が集まり、
市側は甘竹市長と紀室輝雄副市長らが出席。
出席者が意見を述べ、全員が「付議すべき」、「合併協を設置すべき」と回答、
議会での採決を望む方向で一致。
「議会で大いに議論すべき」、「高田市民有志の行動は画期的、付議すべき」、
「合併協の設置へ真剣な議論を」など。
陸前高田、住田町の両商工会と合併に関する意見交換を開いている
大船渡商議所役員からは、合併新法期限内の合併を強調する発言。
「大船渡市と三陸町の合併によって、多額の公共投資があり、
経済界として非常にプラス」、
「今が最高のチャンス」などと、市当局や議会に積極的な推進を求めた。
両市の合併にとどまらず、「気仙は一つ」として住田町を含めた
三市町合併を望む意見も多かった。
三陸町の三漁協組合長は、陸前高田市民に反対の声が多いことを指摘、
「拙速に行わず、議論が必要」
甘竹市長が、中里市長に「付議する」と回答した場合、
両市議会では60日以内に合併協設置の採決。
大船渡市議会の佐藤丈夫議長は、『気仙は一つ』の方向で意見調整が進み、
「付議された場合は賛成し、陸前高田市との話し合いに臨みたい」。
甘竹市長は、「20人とも賛成で、私の気持ちも固まりつつある。
付議すべきの意見が多く、感謝をいたすところ。
財政面でも合併はチャンスと思っており、皆さんの意見は大変心強い」、
中里市長に対して「付議する」と回答する公算が強まった。
回答は、庁内で事務手続きを調整した上で行う方向。
出席者
甘竹秀雄(大船渡商議所会頭)、齊藤俊明(同副会頭)、宮澤信平(同)、
中井昭樹(同)、出羽司孝(同青年部会長)、藤原榮喜(市農協組合長)、
志田安雄(市漁協組合長)、佐々木昭夫(綾里漁協組合長)、
中嶋久吉(越喜来漁協組合長)、庄司尚男(吉浜漁協組合長)、
新沼信男(市観光物産協会事務局長)、出羽伸弘(盛青年商工会長)、
金昌治(大船渡ロータリークラブ副会長)、
前原汪子(大船渡西ロータリークラブ会長)、
今野善信(大船渡五葉ライオンズクラブ会長)、
渕上栄子(国際ソロプチミスト大船渡トレジャラー)、
熊谷和夫(大船渡大通り商店街振興組合理事長)、水野公正(盛町商店会長)、
鈴木啓二(大船渡南町一番丁商店会理事長)、佐藤丈夫(市議会議長)
http://www.tohkaishimpo.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿