(岩手日報 6月30日)
知的障害者の成年後見業務を行う「成年後見センターもりおか」の
設立総会は、サンセール盛岡で開かれた。
成年後見業務を行う団体では、県内初の特定非営利活動法人
(NPO法人)となる予定。
障害者や高齢者らを狙った悪質商法などが増加する中、
専門的で永続的な支援を提供し、権利や財産を保護する。
設立趣旨書の確認など11議案を可決。
同市の石橋乙秀弁護士を理事長に選出。
毎月勉強会を重ね、7月に盛岡地方振興局にNPO法人の認証を申請。
10月ごろに認証を得て業務を開始、
初年度は5人、来年度は15人程度の後見を目指す。
近年、全国的に障害者や高齢者ら、判断能力が十分でない弱者を狙った
財産侵害や不公正な契約、権利の侵害などの事案が多発。
知的障害者の親は、自らの加齢とともに子どもの将来への不安が
大きくなるが、行政の支援はまだ不十分で、
成年後見制度への関心が高まっている。
一個人の後見人に、子どもの将来を託すことには不安があり、
長期的に持続した後見も難しく、普及は進んでいなかった。
同センターは、法律や医療、福祉などの専門家が親と協力、
法人として永続的で多面的な支援を提供するため設立。
石橋理事長は、「費用的な問題もあり、これまで成年後見制度を
利用できるのは一部に限られていた。
NPO法人化後は、実績を重ねて信頼を築き、より多くの障害者が
安心して暮らせる仕組みをつくりたい」。
◆成年後見制度
認知症や精神、知的障害などで判断能力が十分でない人の
財産管理や日常生活にかかわる契約などを支援する制度。
後見人は、契約を代理したり、本人が行った
不利益な契約の取り消しなどを行う。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080630_11
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