2008年9月21日日曜日

米ラスカー賞に遠藤章氏 高脂血症薬スタチン発見 ノーベル賞の登竜門

(共同通信社 2008年9月16日)

米国で最も権威がある医学賞で、ノーベル賞の登竜門ともいわれる
「ラスカー賞」の今年の受賞者に、バイオファーム研究所の
遠藤章所長(74)ら5人が選ばれた。
米アルバート・アンド・メアリー・ラスカー財団が発表。

遠藤氏は、血中のコレステロール値を下げる「スタチン」を発見。
高脂血症薬として世界的に使われ、心臓病の治療などに貢献。
日本人のラスカー賞は、ノーベル医学生理学賞を受賞した
利根川進氏らに続き5人目。授賞式は26日にニューヨークで行われる。

遠藤氏は、「山あり谷ありで(研究を)断念しようと思ったことも
2、3回あったが、良い助言のおかげで今日に至った。
私一人の努力では成し得なかった」。

遠藤氏が名誉教授の東京農工大は、同氏に「特別栄誉教授」の称号を授与。
遠藤氏は、秋田県出身で東北大農学部卒。
製薬会社三共(現・第一三共)の研究員時代、
6000種のカビやキノコを調べ、1973年に青カビの培養液中から、
体内でのコレステロール合成を調整する酵素を阻害する物質
「コンパクチン(メバスタチン)」を発見

ニワトリやイヌの実験で、血中のコレステロールを劇的に低下させる
効果があることを突き止めた。

世界の製薬会社が、コンパクチンと同系列の化合物を次々と開発、
高脂血症の治療薬として製品化し、スタチンと総称
世界中で3000万人を超える患者に使われている。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=79907

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