2008年9月23日火曜日

山中教授のiPS細胞製造法に特許成立

(サイエンスポータル 2008年9月12日)

山中伸弥・京都大学教授が、体細胞から世界で初めて作り出すことに
成功した人工多能性幹細胞(iPS細胞)の製造法について、
特許出願していた京都大学に対し、国内特許が成立。

京都大学は、日本以外の各国にも特許を申請しており、
それらの結果はまだ出ていない。

特許の範囲は、「体細胞から誘導多能性幹細胞を製造する方法で、
4 種の遺伝子:Oct3/4、Klf4、c-Myc、Sox2 を体細胞に
導入する工程を含む方法」。

京都大学iPS細胞研究センターは、
「4つの遺伝子を体細胞(例えば皮膚細胞)に導入する工程により、
iPS 細胞を製造する方法に関するもので、
この方法で製造された細胞にもその権利が及ぶ」。

京都大学は、1昨年12月6日に山中教授の開発したiPS細胞の製造法に
ついての特許を国際出願。
今回認められたのは、日本に移行手続きをした特許出願をもとに、
5月20日に分割して行った特許出願に対して。
分割出願と同時に早期審査請求を行い、
出願審査請求から約3カ月で特許が認められた。
権利期間は、最初の国際出願日である2006年12月6日から20年。

iPS細胞研究は、内外の多くの研究者が山中教授の後を追って、
研究を進めており、山中教授より少ない遺伝子の導入で
iPS細胞の樹立に成功するなど新たな成果が次々に報告。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0809/0809121.html

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