2008年9月12日金曜日

遺伝子の“鍵”を解明 がん治療への応用も

(共同通信社 2008年9月4日)

細胞分裂時に不要な遺伝子が働いて異常が起きないよう、
DNAに化学変化を与えて“鍵”をかけておく仕組みを、
京都大の白川昌宏教授らのチームが解明、
英科学誌ネイチャー電子版に発表。

こうした仕組みは「メチル化」と呼ばれ、巧みな生命現象として注目。
遺伝子が正しくメチル化されていないと、分裂細胞ががん化したり、
多様な組織に成長する幹細胞に似た状態に戻ったりする。

白川教授は、「この鍵を自由に開閉できるようになれば、
がん治療や人工多能性幹細胞(iPS細胞)づくりなど、
広い範囲に応用できそうだ」

チームは、細胞分裂時のDNA複製にかかわるタンパク質「UHRF1」に着目。
メチル化されたDNA領域をこのタンパク質が検知し、
複製したDNAの同じ領域に化学変化を与えて、
遺伝子が働かないようにしているのを突き止めた。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=79505

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