2008年9月9日火曜日

ハエたたき、0.2秒の勝負 逃げられる仕組み解明

(朝日 2008年9月3日)

ハエたたきに失敗が多いのは、ハエが逃げるための
「離陸準備」を、コンマ2秒という素早さでできるから。

そんな論文を、米カリフォルニア工科大のチームが
米専門誌カレントバイオロジー(電子版)に発表。

同大のマイケル・ディキンソン教授らは、
1秒間に5400コマ録画できる高解像度・高速度カメラを使い、
ほぼ360度の視野がある目を持っているショウジョウバエを、
ハエたたきで狙う実験を撮影・分析。

その結果、ハエは飛び上がる前に脚を使って体の重心を微妙に移動させ、
ハエたたきが来る方向とは反対に飛べるように準備することがわかった。
この動きには、0.2秒ほどしかかかっていなかった。

これは、ハエの神経系に、危険が迫る方向と、脚や体の適切な動きを
即座に結びつける「対応表」のような仕組みがあることを示す。

同教授は、「ハエたたきのコツは、ハエが今いるところを狙うのではなく、
逃げる方向を先回りすること」とアドバイス。

http://www.asahi.com/science/update/0903/TKY200809030039.html

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