(共同通信社 2008年9月4日)
記録的猛暑だった2007年に熱中症で死亡した人は、
全国で904人に上ったことが、
厚生労働省の人口動態統計(確定数)で分かった。
前年の393人に比べ2倍以上で、
現在の死因などの分類法で統計を取り始めた1995年以降で最多。
大半が高齢者で、対策が急務となっている。
死者の男女別は男性442人、女性462人。
年齢別では、60歳以上が734人、全体の8割以上を占めた。
10歳未満と10代がそれぞれ4人、20代が7人、30代が27人、
40代が40人、50代が87人、年齢不明が1人。
都道府県別では、東京都が123人で最も多く、埼玉県94人、大阪府56人、
千葉県45人、兵庫県41人など。
死者数は例年、500人以下で推移、これまでは04年の432人が最多。
気象庁によると、07年は8月16日に国内最高気温の40.9度が、
埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市で観測、各地で最高気温を更新。
気温35度以上の「猛暑日」や、30度以上の「真夏日」も記録的に多かった。
熱中症に詳しい国立環境研究所総合影響評価研究室の小野雅司室長は、
「年ごとに増減はあるが、ヒートアイランド現象や地球温暖化などを
考慮すれば、長期的には熱中症の増加傾向が続くだろう。
高齢者への情報提供を強化したり、学生の体育や部活動の時間帯を
日中からずらすなど、きめ細かい対策を進めるべきだ」
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=79493
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