(岩手日報 9月27日)
一戸町岩舘の御所野遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産候補になり、
町民は大きな喜びに包まれた。
同遺跡を支えるボランティアらは、
「これからが正念場。地域が誇る『宝』の魅力を世界に発信したい」と
本登録に期待を膨らませた。
同遺跡は、縄文時代中期後半の大規模なむらの跡。
発掘調査の結果に基づいて、縄文むらと周辺の景観を忠実に復元し、
豊かな自然とともに生きた先人の暮らしを思わせる風景が広がる。
2002年には研究、収蔵などの機能を備えた御所野縄文博物館がオープン。
御所野遺跡を支える会、自然と歴史の会、御所野発掘友の会など
地域住民によるボランティア団体がガイドや清掃活動などで運営を支える。
御所野遺跡を支える会の山火武津夫副会長は、
「さらに勉強を積み、魅力を伝えたい」と感慨深げ。
自然と歴史の会の坂本和彦会長は、
「一戸の宝から世界の宝になるよう、各団体が連携して町民にアピールしたい」
一戸南小の御所野愛護少年団で活動する沢内康次君(6年)は、
「草刈りやごみ拾いなどをしているが、これまで以上に頑張りたい。
多くの人が訪れるようになれば、地域の誇りになる」
今後は、地域住民が同遺跡の価値に理解を深め、
後世に伝えていく機運を高めることが求められる。
高田和徳・御所野縄文博物館長は、
「世界に分かりやすく伝わるよう、遺跡の価値や特徴をしっかり見直し、
存在感をアピールしていきたい」と本登録を見据える。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080927_6
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