2008年7月26日土曜日

花巻発着の関空、那覇線運休へ 日航

(岩手日報 7月23日)

本航空(JAL)は、花巻空港と関西国際空港を結ぶ路線(1日1往復)を
来年2月から、花巻―那覇線(例年3月の季節運航)を来年から運休

燃料価格高騰を背景にした不採算路線見直しの一環。
同社と全日本空輸(ANA)は、地方発着の路線を中心に、
今秋以降の減便や休止を検討。

県は、地域経済や観光客誘客に影響を及ぼしかねないとして、
路線や便数の維持をJALに要望する方針。

JALの安嶋新経営企画室部長らが同日、県庁を訪れ、
佐藤文夫県土整備部長らに運休の方針を示した。
運休の方針を固めた2路線について、
「ともに収益率が悪く、燃料高がなくても不採算路線と見ている」

2007年度の花巻空港定期便の利用者数は、約38万6000人。
花巻―関西空港線の利用者数は約5万4000人、利用率は47・8%。
花巻―那覇線(3月の18日間、1日1往復)の利用者数は約3300人で、
利用率は64・2%と比較的高いものの、
割引率の高い団体利用が多いため、収益率は低くなる。

花巻空港では昨年10月、福岡線(週3往復)が運休になったが、
同社は代替案として関西空港での乗り継ぎを示していた。

花巻―関西空港線が運休になった場合、
関西方面への便は大阪国際(伊丹)の1日2往復となるが、
ダイヤの組み直しは未定。

航空大手は、JALが福島空港の国内路線から撤退するなど、
東北地方を発着する路線を中心に大幅な見直しを進めている。

宮舘寿喜副知事は、「昨年の福岡線に続く運休。
観光やビジネス、海外への乗り継ぎ機能などに影響がある。
達増知事と対応策を協議し、早急に日本航空本社に要望したい」。

◆花巻空港とは

1964年に滑走路1200メートルの第3種空港として開港し、
同時に東京便が開設。大阪、札幌、名古屋、福岡線を開設。
東京線は85年、福岡線は昨年運休。
現在の定期便は、1日2往復の大阪国際(伊丹)、中部国際(名古屋)、
新千歳(札幌)、1日1往復の関西国際空港(大阪)、
3月季節運航の沖縄(那覇)。

路線別の利用率は伊丹線が71・8%、名古屋線が50・0%、
札幌線が49・3%、関西空港線が47・8%、沖縄線が64・2%。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080723_3

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