(共同通信社 2008年7月22日)
漢方薬や中華の薬膳料理で、ドーピングの禁止成分を摂取する
可能性があるとして、中国を訪れる北京五輪の日本代表選手に、
国立スポーツ科学センター(JISS)が注意を呼び掛け。
JISSの非常勤医師で、日本選手団の医務担当役員を務める
赤間高雄・早稲田大教授によると、漢方薬や食材のうち
麻黄(まおう)、馬銭(マチン)、鹿茸(ろくじょう)などは
世界反ドーピング機関(WADA)の定める禁止成分が含まれている恐れ。
風邪薬やぜんそく薬に使われる麻黄は興奮作用があるエフェドリンを、
胃腸薬などになる馬銭も興奮剤の成分を含むとされ、
過去に選手が服用してドーピング検査で陽性になった例。
北京市内の老舗の薬店では、禁止成分が含まれる薬を置いた売り場に
赤い字で、「運動員慎用」(選手は控えて)と書いたステッカーを張った。
薬の箱にも同様のシールを付け、
「外国人選手が来店した時には、シールに気付いてもらうようにしている」。
鹿茸は、生え始めのシカの角で、強精剤や高級食材として知られる。
宮廷料理を扱うレストランの一部では、
会席料理「満漢全席」で出されることがあり、
「試合前にスタミナをつけよう」と食べるには注意が必要。
JISSは、北京日本人会に依頼して市内の薬店も調査した。
赤間教授は、「基本的に選手村以外での食事は奨励されておらず、
何の保証もない」。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=77500
0 件のコメント:
コメントを投稿