(岩手日報 7月20日)
陸前高田市海と貝のミュージアム(菅野久平館長)の
夏季特別企画展「奇跡の海・三陸~その豊かさの秘密に迫る」は、
同市高田町の同館で始まった。
同日開幕した「海フェスタいわて」の協賛事業。
北里大海洋生命科学部(大船渡市三陸町)の学生と同館が共同で企画。
導入部は、「三陸の貝塚」。
陸前高田、大船渡の両市は、考古学史上貴重な縄文時代の
貝塚遺跡が集中している。
質、量ともに国内最高という出土品の中から、
釣り針やマグロの骨、貝などを紹介。
縄文人の生活を支えた三陸の海の豊かさの秘密は、
親潮と黒潮がぶつかり合う環境にあることを解説。
北里大の学生が、北と南から来る多様な魚類の模型を製作。
「しんかい6500」が、三陸沖で撮影した東北初公開の映像や
採取標本などを展示。
稚魚の餌場や隠れ家になる波打ち際の重要性を、
立体模型や水槽を使って解説。
総展示数は、500点に及ぶ。
同大大学院の内田博陽さん(水産学研究科修士課程2年)は、
「今回のために、ヨシキリザメなどのはく製を作った。
サメ肌の感触など、実際に触れてみてほしい」。
母親と会場を訪れた一関市東山町田河津の小野寺航輝ちゃん(3)は、
「貝のスタンプを押したりするのが楽しかった」。
同展は10月31日まで。
入館料は高校生以上500円、小中学生300円。
同市立博物館では9月14日まで、夏季特別展
「漁具展~漁を支えた先人の知恵」を開いている。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080720_4
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