(WebMD 7月9日)
セントルイスの研究者らによれば、土曜日と日曜日は祝祭日と同様、
ウエストラインに対する大いなる脅威となりやすい。
多くの人の体重は、祝祭日、特に感謝祭から新年にかけての期間に
数ポンド増える傾向にあるが、これは摂食が増えるのに運動が減るため。
週末におけるライフスタイルの変化も、体重の増加や減量の遅滞を招き、
大幅な減量状態を維持するうえで問題。
厳密な食事療法と運動プログラムを実行している高齢成人では、
週末のほうが平日よりも摂取カロリーが増える傾向にあることを、
ワシントン大学理学療法・医学科助教のSusan B. Racetteらが明らかに。
「減量を試みている人の中に、週末が問題となっている人がいるのでは、
と考え、介入前や介入中の知見に一貫性が認められたことは意外であった」
「食事療法群の被験者の体重は、平日には減ったが、
週末には食べ過ぎのため、減量が滞った」
Racette博士らの目的は、週末の食事パターンや活動パターンの
変化によって、減量が促進されたり妨害されたりするかを調べる。
CALERIE(エネルギー摂取量の抑制による長期効果の包括的評価
[Comprehensive Assessment of Long-term Effects of Reducing Intake of Energy])
試験に参加した50-60歳の高齢成人48例を対象。
CALERIE試験は、2年間のカロリー制限により老化作用を遅延させたり、
特定疾患のリスクを低減することができるかを検討する試験。
試験開始時に、被験者の運動習慣や食習慣、肥満度指数(BMI)を記録。
肥満と判定された被験者はいなかった。
大部分の被験者では、カロリーの大部分を土曜日に摂取。
被験者を3群に分けた。
第1群では、毎日の摂取カロリーは20%少なく、活動レベルは変えない。
第2群では、毎日の運動計画は増やし、食事は変更せず、
エネルギー削減量が第1群と同程度。
第3群では、食事も活動レベルも変更しなかった。
1年間にわたり被験者を追跡。
食事日記、定期的な体重測定、加速度計による運動の測定が
経過の追跡に有用。
試験開始時点では、各被験者の総摂取カロリーの約36%は
土曜日に摂取した脂肪に由来、
土曜日以外に摂取した高脂肪食に由来するものは35%未満。
試験開始時点で典型的にみられた週末の体重増加は、
年間約9ポンドの体重増加につながる。
食事と運動への介入後でも、ライフスタイルパターンは変化しない。
カロリー制限群では、週末の減量が停滞。
運動増強群では、土曜日の摂食が増え、週末には体重増加がみられた。
多くは、週末がダイエットに不向きであることに気付いていなかった。
Racette博士は、「この知見に、一貫性がみられるとは意外であった。
週末が、減量を遅滞させ続ける、という目を見張る経過にも驚いた」
学術誌『Obesity』に掲載されているいくつかの知見から、
多くの研究における減量の割合が比較的低い理由と、
減量の維持に問題を抱える人が非常に多い理由を説明することができる。
慎重に計画すれば、週末のせいで減量の努力が無駄にならないようにできる。
健康に良い食べ物を持ち歩けば、売店の誘惑から逃れるのに役立つ。
1回量の調節も重要である。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=77375
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