(WebMD 7月15日)
小児は、15歳までにぐうたらになり、身体活動量は、健康維持のために
推奨されている1日60分をはるかに下回る。
研究者らは、小児を9、11、12、15歳時に調査。
9歳時、小児は、中等度から強度の身体活動を1日3時間行っていた。
専門家が勧めている60分以上の運動をはるかに上回っていた。
小児の運動量は、15歳までに、推奨量をはるかに下回り、
平日の運動量は、平均49分に過ぎなかった。
カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部Philip R. Naderは、
「小児は、かつてほど活動的ではない。
驚くべきことは、身体活動量が低下する程度と速さ」。
Nader博士らは、米国立小児保健発育研究所(NICHD)の長期研究
「Study of Early Child Care and Youth Development」に参加した
1000例以上の小児から身体活動データを収集。
4つの各記録期間(9(2000年)、11、12、15歳時(2006年))に、
加速度計(ベルトに固定された、運動を分単位で記録する装置)を1週間装着。
身体活動に加えて、職場に復帰する母親の増加による影響など、
他にも多数の話題を検討。
小児は、9歳時には十分に運動をしていたが、
15歳までに、中等度から強度の身体活動は、平日では平均49分、
土・日曜日では平均35分。
60分の推奨レベルを満たした小児は、9および11歳時では90%以上、
15歳までに、平日では31%、週末では17%。
15歳のデータ収集時点で、半数以上(604例)に有効な加速度計データ。
低下はいつ始まったのか?
平日の運動量については、女児では約13.1歳までに、男児では14.7歳に
1日60分の推奨量を下回った。
コンタクトスポーツ(対戦相手の体に接触するスポーツ)や水泳をするときには
装置を装着しなかったので、活動量は過小評価された可能性がある。
これが、全活動量の劇的な低下の原因となる可能性は低い。
小児では、年齢に応じた正確な速度の早歩きは中等度の身体活動とみなされる。
他の中等度の身体活動の例として、鬼ごっこ、縄跳びが挙げられる。
水平面でのサイクリングは中等度、丘でのサイクリングは強度。
『Journal of the American Medical Association』に掲載。
「低下の原因は、おそらくさまざまな状況の組み合わせであろう」。
この研究では、身体活動低下の原因を検討しなかったことを指摘。
今日の小児は、かつてほど外で遊ばない、と指摘。
コンピュータや他のテクノロジーなど、
「今日の10代の青少年には、運動不足となる原因がある可能性がある」。
研究結果は、小児科医、両親、政策立案者への警告。
ティーンエイジャーになるにつれ、ぐうたらになる小児の傾向に。
「医師および公衆衛生従事者として、憂慮すべき結果」。
University Hospitals' Rainbow Babies & Children's Hospital (クリーブランド)の
プログラムHealthy Kids, Healthy Weightsのコーディネーター、
Eve Kutchmanにとって意外なことではない。
この研究が他の研究と異なるのは、加速度計を使用した具体的な数字。
他の研究は、自己報告による身体活動データを利用。
多くの両親は、子供を団体スポーツに参加させて、
身体活動の問題について対策が講じられていると考えている。
団体スポーツは、身体活動プログラムを開始する良い方法または
身体活動プログラムの補助となるかもしれないが、
実際の活動時間は十分でない可能性がある。
「1試合の時間は、2時間かもしれないが、活発な競技時間は15分に
過ぎないかもしれない」。
子供の好きな活動を見つけて、それを行うよう促すことを勧めている。
子供と一緒に行うことができればさらによい。
「子供を本当に変えるのは、子供が優れていると感じている活動を見つけること。
子供を変化させるのは、できるという自信である」。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=77536
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