(共同通信社 2008年7月22日)
目の奥にあって光を感じる網膜の神経回路がきちんとつくられるのに
必要なタンパク質を、大阪バイオサイエンス研究所の
古川貴久研究部長らのチームがマウス実験で突き止め、
米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス電子版に発表。
光を発するネズミに似た人気アニメキャラクター、ピカチュウにちなんで
「ピカチュリン」と名付けた。
古川部長は、「網膜の神経回路ができる仕組みの一端が分かった。
人工多能性幹細胞(iPS細胞)などを使った目の病気の
再生医療にも応用できそうだ」。
チームは、視神経の周りで働いているピカチュリンを特定。
これが働かないよう遺伝子操作したマウスでは、
受光細胞から中枢神経につながる視神経に異常が起きるのを確かめた。
通常のマウスに比べ、神経伝達が遅れ、動くものを見る視力が落ちていた。
ピカチュリンが、筋ジストロフィーに関係する物質と結合するのも確認。
筋ジス患者にみられる目の疾患にかかわっている可能性も示された。
http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=77479
0 件のコメント:
コメントを投稿