2008年7月30日水曜日

9日間の活況

(東海新報 7月29日)

大船渡市、陸前高田市、釜石市、住田町、大槌町の沿岸五市町で
開催された、全国規模の海の祭典「海フェスタ」は、
9日間の日程に幕を閉じた。

閉幕式では、次回開催地の横浜に「海フェスタフラッグ」を引き継いだ。

『日本丸』、『飛鳥Ⅱ』などの船舶寄港や地域行事を集約的に開催し、
60万人近い入り込み客数を迎えて、三陸の魅力を全国に発信。

閉会式では、主催者代表として海フェスタ実行委の甘竹勝郎大船渡市長が
「大都市ではないが、大自然が見守ってくれた。
五市町で心を一つにして開催できたことに御礼申し上げたい」。

甘竹市長から、「海フェスタフラッグ」が横浜市港湾局の
金井良樹副局長に手渡された。
次回の「海フェスタ」は、開港150周年を記念して、横浜港を会場に開催。

金井副局長は国内外物流の要として、
今後も整備を続ける横浜港の概要を説明。
中田宏同市長による「三陸沿岸の五市町が一体となって開催する
初の試みが、成功裡に開催したことをお祝い申し上げます」
とのメッセージも紹介。

「海フェスタ」は19日から開幕し、9日間以外に行われた協賛事業も含めて、
5市町合わせた実施事業は100を超えた。
度重なる地震や、雷雨など天候不順もあったが、
一部の船舶寄港が中止となった点を除き、おおむね計画通りの事業が開催。

『日本丸』のセイルドリルや寄港船の一般公開、ロックフェスティバルなど
集客力のあるイベントが目白押しとなり、
大船渡港の茶屋前、野々田両岸壁は多数の来場者に溢れた。
動員数は、この一日だけで10万員以上と推定。

記念式典ご臨席のため、秋篠宮ご夫妻が初めて大船渡入り、
歓迎ムードに沸いた。
『日本丸』と『飛鳥Ⅱ』が湾内で共演する「海フェスタ」ならではの光景も。

岩手・宮城内陸地震などによる風評被害で、観光面の影響が懸念、
地元宿泊施設を利用する関係者も多かった。
物産展も、飲食品を提供したブースを中心に人気が高かった。
入り込み者数は、59万9923人。
財団法人・県観光協会が実施する観光レクリエーション客の
入り込み客数の調べを準用。
一人が2会場に来場した場合は、「2人」として計算。

大船渡会場が57万4652人余りと、9割以上を占める。
三陸海岸観光物産展には約8万人、
野々田、茶屋前両ふ頭には合わせて約21万6000人。
陸前高田会場は7358人、住田会場は4269人、
いずれも祭りイベントでの集客が大きかった。
釜石会場は1万3303人、大槌会場は341人。

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