(読売 7月26日)
開幕まで2週間を切った北京五輪に向けて、
市内では準備が大詰めを迎えた。
各所で飾り付けが進み、27日には選手村が開村するが、
参加選手が懸念して課題となった大気汚染への対策は
効果が上がっていない。
20日から始まった厳しい交通規制などにもかかわらず、
この数日は汚染度が思うように下がらないのが現状。
天安門広場では、五輪をテーマにした特設花壇の準備が進められ、
巨大な北京五輪エンブレムも姿を現した。
しかし、こうした飾り付けも文字通りかすんで見える。
大気汚染が原因とされる独特のもやによるものだ。
乗用車の半数以上を通行禁止とする規制、一部工場の操業停止などの
空気浄化策を実施する北京市。
中国が独自に採用する「空気汚染指数」では、
0~100までは「空気がきれいな日」と評価され、
「100以下」の達成が目標。
規制施行当初の20~23日は55、65、67、89だったが、
24日は113、25日も109で「軽微な汚染」。
市環境保護局の杜少中副局長は、
「雨や風が少ないため」と気象条件を原因に挙げ、
「一層の努力も必要」と、市民生活を犠牲にした対策の
効果が上がらないことに焦りものぞかせた。
北京市は、8月8日の開会式に向け、事前に人工的に雨を降らせて
雨雲を消す準備も進めているが、この「人工消雨」が
大気中の汚染物質を洗い流す効果も期待。
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20080728-OYT1T00412.htm
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