2007年10月28日日曜日

リンゴが喘息の予防に有効な可能性

(WebMD 9月19日)

毎日リンゴを食べることで、妊婦が児の喘息や喘鳴を予防できる可能性が。
新しい研究で、母親が妊娠中にリンゴを定期的に食べていた児では、
母親が妊娠中にあまりリンゴを食べなかった児に比べて、
5歳までに喘息または喘鳴を発症する可能性が大幅に低い。

小児喘息は、米国において深刻化しつつある問題である。
妊娠中にもっと多くのリンゴを食べることによって、
小児の喘息を予防できる可能性があることが示唆される。

1,200組の母子を対象として、妊娠中の母親のリンゴの摂取状況と
小児喘息および喘鳴の発現率の関連が比較。
その結果、小児の喘息・喘鳴のリスク低下との関連が認められた食品は、
リンゴのみであることがわかった。

リンゴ摂取が最も多かった群(1週間に4個以上)の母親から生まれた子では、
リンゴ摂取が最も少なかった群(1週間に0-1個)の母親から生まれた子よりも
これまでの喘鳴のリスクが27%低く、小児喘息のリスクはおよそ半分。
この研究では、濃縮液を原料とするリンゴジュースの飲用や、
1日1本以上のバナナの摂取と喘鳴発現率の改善との関連も示された。

ユトレヒト大学(オランダ)のS.M. Willersらは、
リンゴの予防効果は、リンゴに含まれているフラボノイド等の
植物化学物質によるものである可能性が高い。

Willers, S. Thorax, September 2007; vol 62: pp 772-778. News release, Apple Products Research and Education Council.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=55882

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