2011年1月29日土曜日

睡眠不足のトーキョー人、世界5都市で最短

(2011年1月21日 読売新聞)

世界の主要都市に比べ、東京の30~50代の男女は
睡眠に対する満足度が低く、
2人に1人が睡眠に不満を抱えているという調査結果。

調査は昨夏、食品会社「味の素」が、東京、ニューヨーク、上海、
パリ、ストックホルムの5都市の30~50代の男女計891人を
対象に、インターネットで行った。

平日の標準的な睡眠時間を比較、
東京は5時間59分で一番短かった。
最も長かった上海は7時間28分、ストックホルムが7時間8分。
両都市と東京とは、1時間以上もの差があった。

原因と見られるのは、就寝時間の遅さ。
平日の標準的な就寝時間が午前0時19分と、
翌日にまたがるのは東京だけ。
ストックホルムは午後10時20分、上海は午後10時38分。
東京の起床時間は午前6時49分で、ほかの4都市と大差はなかった。

5都市とも、9割以上の人が「睡眠は重要」と認識。
睡眠の満足度について聞いてみると、「満足」と回答したのは
東京では29%だけ、49%が「不満」。
東京以外の4都市では、すべて「満足」が5割を超えていた。

調査をした味の素の担当者は、「東京の人の睡眠時間が
他都市に比べて短いのは、通勤時間の差というより、
仕事の時間が長いためではないか。
生活習慣を改善し、寝具などを工夫すれば、
睡眠を改善できることも、東京では他都市に比べ認知されていない」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/21/131292/

インサイド:次代の針路 第4部 スポーツ留学生の受難/5止

(毎日 1月22日)

京都・都大路を舞台に開かれた全国高校駅伝。
6度目の出場となった滋賀学園高(男子)は、
出場47校中39位に終わった。

04年、ケニア人留学生を擁して13位に入ったが、
留学生がいなくなった翌年から3年間は都大路も遠ざかり、
戻ってからも30位台をさまよう。

大河亨監督は、「留学生がいたころは、(最長の)1区で飛び出して、
その後は順位を落としていくだけ。
今では、少しでも順位を上げていく駅伝らしさがチームに出てきた」、
留学生の有無の違いを話した。

駅伝を含む全国高校総体での留学生の規制は、
94年の全国高校体育連盟の理事会で適用が決まった。

留学生の出場枠について、
「おおむねエントリー数の20%前後を原則とする」と、
人数を制限する内規を決定。

駅伝では、レースを左右する最長1区(男子10km、女子6km)への
起用が増えたため、07年に予選を含めた出場校にアンケートを実施。
1区からの除外に、7割を超える賛成があり、
08年の都道府県予選から、
「1区では留学生を起用できない」との規制に踏み切った。

滋賀学園高が、留学生の獲得に乗り出したのは01年。
当時は、留学生を擁する仙台育英高や青森山田高などが駅伝で活躍、
強化には有効な手段と考えられていた。

実業団の監督を通じて紹介してもらい、留学生を日本に連れてくるまでの
初期費用は約150万円。
現地のエージェントを頼るルートと比べて格安。

大河監督は、「5000mで13分台という世界レベルの走りを
目の当たりにして、ほかの選手たちの刺激にもなった」

2人目の留学生だったジョン・カリウキが、全国大会でも区間賞を
獲得するほどの活躍を見せるなど、チームの成績は上昇。
結果的に、滋賀学園高の留学生受け入れはわずか4年で終わる。

周囲から、留学生に頼るレースへの批判が聞こえてきたから。
留学生が、ほかの部員と遊びに行く時の小遣いやマッサージなどの費用、
携帯電話代は大河監督が個人的に援助。

大河監督は、「積み重なっていくと、資金的に苦しくなった。
日本人の生徒が、1区を走らなくていいと思う悪い面もあった」

留学生を「20%前後」とする規制は、全国高体連加盟の他競技にも適用。
バスケットで福岡第一高のセネガル人選手の年齢詐称疑惑が起きたり、
駅伝の愛知・豊川高では、出席不足で退学処分となった
ケニア人選手が失踪する問題が発覚。

全国高体連は、昨年12月の理事会で、大会に出場する留学生には、
「外国人登録証明書」の写しを参加申請書に添付させることを義務づけ、
登録日により就学の事実を確認することを決めた。

強化目的に偏った過剰な留学生獲得に歯止めをかけ、
競技の公正化を図ろうとするスポーツ団体。
規制の強化で、門戸が狭まる留学生。

大河監督は、「勝負だけを考えた留学生獲得には、
マイナス部分があるかもしれない。
外部からの批判もあったが、指導者として留学生の生活や考え方を
知ることができ、財産になった」

日本の教育システムの中で、スポーツ留学生をどう位置づけるか?
国際理解を深め、交流を図る留学生本来のあり方が問われている。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2011/01/22/20110122ddm035050096000c.html

スポーツ特化の誘致組織 花巻市が設立へ

(岩手日報 1月27日)

花巻市は本年度、大規模なスポーツ大会や合宿を誘致する
官民合同の新組織「はなまきスポーツコンベンションビューロー」
を立ち上げる。

恵まれた交通環境や豊富な宿泊施設がある強みを生かし、
交流人口の拡大による地域経済の活性化を目指す。
スポーツに特化したコンベンションビューロー(CB)は、
全国的に珍しく、取り組みが注目。

CBは、「大規模な催しを行う機関」の意味。
設立は、選手・監督だけで1千人を上回るような大型の大会を
呼び込み、スポーツ振興とともに観光、物産を含めた
幅広い経済波及効果を得るのが狙い。

計画によると、任意組織として市、市体育協会、花巻観光協会、
花巻商工会議所、県旅館ホテル生活衛生同業組合花巻支部などで構成。
3月末までに設立、運営は市が体協にCB業務を委託。
体協が、事務局を担う方向で調整。

事業は、
▽競技団体との連携による大会誘致活動
▽市内の体育、宿泊、交通、観光などの情報発信
▽大会・合宿予定の情報収集
▽大会開催時の競技団体と商工業者らとの連絡調整―など。
大会の主催や主催者らへの財政支援は想定しない。

同市は、高速道のインターチェンジ(3カ所)や
空港、新幹線駅がある交通の要衝。
温泉郷などの宿泊施設は、1日当たりの収容人員が約7千人。
好立地を背景に大会は多く、今夏の全国高校総合体育大会は
ハンドボールとボートの両競技会場、
2016年の国体は公開競技を含めて8競技の実施が決まっている。

同市は、総合体育館の拡張などハードの充実と並行する形で
CBでソフト面の体制を構築し、「誘致力」の強化を図る考え。

同市スポーツ振興課の玉山進課長は、
設立は、市の『スポーツでまちづくり構想』の一環。
特定の競技、大会に絞らず、関係者に広く花巻の好条件をアピールする」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110127_8

2011年1月28日金曜日

「医療観光」海外大手、大阪・梅田北ヤード進出へ

(2011年1月20日 読売新聞)

海外から患者を呼び込む「医療ツーリズム」で先行する
シンガポールの医療大手ラッフルズ・メディカル・グループ(RMG)が、
JR大阪駅北側の梅田北ヤードに進出。

海外の医療機関が、日本に拠点を置くのは極めて異例。
医療ツーリズムは、日本政府が昨年6月に閣議決定した
新成長戦略の一環として推進、RMGの進出を機に、
市場が急成長する可能性もある。

北ヤード開発に参加する阪急阪神ホールディングスが誘致、
3月末までの基本合意を目指している。

RMGが進出するのは、最先端の国際的な研究開発拠点や
オフィスなどが整備される先行開発区域、
1000平方メートル規模のクリニック(無床診療所)を開設。

外国語に堪能な日本人医師らが常駐し、
外国人駐在員やその家族、海外からの観光客らを診察する。

中国やロシアなどの富裕層を、日本の最先端の検査機器で検診し、
それぞれの母国にあるRMGの提携病院か、
シンガポールの病院で治療する旅行も企画。

将来は、外国人医師による診療ができるよう、規制緩和を
日本政府に働きかけ、総合病院を整備したい考え。

RMGは1976年設立、2009年度の売上高は約140億円。
シンガポールで、約70か所の診療所や病院を展開し、
香港、上海にも総合病院を開設。

シンガポールでの患者数は100万人を超え、その3分の1は
100か国以上の外国人、大勢の駐在員のほか、
医療目的の旅行客が増えている。

昨年12月、RMGのルー・チュン・ヨン会長が来日。
阪急阪神の幹部や平松邦夫・大阪市長と面会、
進出への意欲を伝え、工事中の現地を視察。

日本政策投資銀行は、20年には国内の医療ツーリズムに対する
潜在需要が約43万人、観光を含めた市場規模が約5500億円に
成長すると試算。

政府も、外国人向け医療を有力な観光資源として売り込む方針で、
検査や治療目的での訪日を促す狙いから、
今月から最長6か月の「医療滞在ビザ」を創設。

◆梅田北ヤード


関西最後の一等地と呼ばれ、広さは24ヘクタール。
先行開発区域は東側の7ヘクタール、2013年春の街開きを目指す。
西側の2期開発区域の利用方法は未定、
緑地公園とする案などが浮上。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/20/131229/

インサイド:次代の針路 第4部 スポーツ留学生の受難/4

(毎日 1月21日)

小山市にある白鴎大。
留学生10人が受講する「日本語上級」の授業で、
旧ソ連のリトアニアから来た1年生、マンタス・パブロブヒナス(19)
真っ先に宿題を提出した。

「物の見方を変えてみる」という題のA4判のリポートには、
学校での先輩、後輩の関係や制服に驚いたことなどが書かれ、
「自分は、日本に留学することで体験できた。
大学時代にもっと日本文化の勉強をして、立派な社会人になりたい」

誤字はほとんどなく、来日4年目とは思えないほどのしっかりした文章。
経営学を学ぶパブロブヒナスは、
「大学時代、日本語能力試験でN1(1級)と(英語能力を問う)TOEICで
高い点数を取ることが目標」と意気込み。

パブロブヒナスは、バスケットボールのスポーツ留学生として、
07年4月に愛知・桜丘高に入ったが、その経緯は変わっている。
愛知万博の事業の一つで、リトアニアが豊橋市のフレンドシップ国となった。

当時の早川勝市長が、地元のバスケットチームに、
「リトアニアから選手を受け入れられないか」と打診。
チームから、桜丘高に話が持ちかけられた。

バスケットが盛んなリトアニアのクラブチームでプレーしていた
パブロブヒナスは、コーチから「日本に留学してみるか」と声を掛けられた。
冗談好きのコーチだったから、「いいよ」と気軽に答えた。
日本については、歴史で第二次世界大戦について学んだことと、
侍や忍者というぐらいのイメージしかなかった。
数週間後、日本から関係者がリトアニアを訪れ、面接で留学が決まった。

バスケットは、サッカーと並ぶ世界の人気スポーツであり、
米国のNBAだけでなく、各国にプロリーグが存在し、
才能ある若い選手は早くから国内外を問わず、
プロチームと契約する傾向が強まっている。

日本へのバスケット留学生が多いセネガルでは、
一線級の選手に欧州のチームのスカウトが目を光らせている。
そんな「世界のプロ市場」の中で、留学生を抱えるある高校の監督は、
「将来、世界を目指している留学生にとって、
日本のプレースタイルがレベルアップにつながるかは、
疑問に思うことがある」

日本の高校バスケット界でも、留学生の活躍が全国大会では
ひときわ目立つ。
世界的なプロにつながるレベルとはいえないのが実情。
パブロブヒナスも、196cmの長身を生かして、
桜丘高では中心選手として活躍できたものの、
プロチームと契約するまでには至らなかった。

高校3年間では勉強が物足りず、パブロブヒナスは奨学金を受けながら
大学に通い、バスケット部に所属。
来日当初、バスケットを職業にすることが夢だったが、
自分の力を知るにつれて、軸足が勉学に傾きつつある。
「日本に来るチャンスをもらったのに、高校を卒業する時にも
日本語を話せない留学生もいる。
日本語を覚えて、日本文化を知るという、ほかの人にはできない
経験をさせてもらっているのに」

プレースタイルやレベルなどもよく分からないまま日本にやって来る
バスケットの留学生。
桜丘高の江崎悟監督は、「チームの強化のために
2、3年間だけいるのではなく、日本の文化にも触れ、
できれば日本の大学に進んでほしい」、
競技だけでなく、留学を通じた人間的な成長を願っている。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2011/01/21/20110121ddm035050027000c.html

陸前高田産「林檎ジュース」29日にお披露目会 片岡シェフ(アルポルト)が開発協力

(東海新報 1月26日)

東京の有名イタリアンレストラン「アルポルト」の
片岡護オーナーシェフの協力を得て、県沿岸広域振興局と
けせんフルット研究会(佐藤博文会長)が開発した陸前高田産リンゴを
使った「アルポルトシェフ片岡護の林檎ジュース」が完成。

今月29日、都内西麻布のアルポルトでお披露目会が行われる。

県内最古のリンゴの百年木がある陸前高田市は、
江戸時代から続く産地。
そのリンゴの知名度アップと生産拡大、生産者の所得向上を図ろうと、
片岡シェフの協力を仰いで、高付加価値商品を開発。

今回商品化したリンゴジュースは、
先月発表した高級焼きりんご「メーレ・アル・フォルノ」に続く第2弾。

陸前高田産リンゴの特長を高く評価する片岡シェフ。
その味と香りを1年中味わってもらうために、カリウム、ポリフェノール、
ビタミンCなど、生活習慣病の改善や予防に良いといわれる成分を
生かしながら、数種類のリンゴをスペシャルブレンド。
爽やかなジュース(180㍑瓶入り)に仕上がった。

片岡シェフ監修のジュースを販売するけせんフルット研究会の佐藤会長は、
「陸前高田産リンゴは美味しいだけでなく、
ポリフェノールやペクチンなど体に良い成分を多く含んでいるそうで、
1瓶にリンゴ2個分が入っており、健康食品という位置づけで
商品化し、発表するに至った」

お披露目会は、商品化に協力した片岡シェフ、
井上譲フード・プロデューサー(東京)、研究会の佐藤会長、熊谷和人副会長、
県沿岸広域振興局の大畠齊大船渡地域振興センター所長ら
関係者が一堂に会して完成発表を行う。

新商品は、アルポルトとけせんフルット研究会・アップル工房
(℡55・3457)で販売。

http://www.tohkaishimpo.com/

2011年1月27日木曜日

還元水で脂肪肝発症を軽減 鳥取大、マウスで確認

(2011年1月21日 共同通信社)

倉吉市の地下から採水された「天然還元水」を、
脂肪分の多い食事を与えたマウスに飲ませたところ、
肝臓の中性脂肪やコレステロールの増加が抑制、
脂肪肝になるリスクが減ったと、
鳥取大大学院の汐田剛史教授が20日、発表。

汐田教授は、「肝硬変や肝がんにつながる脂肪肝のリスクを
軽減させる効果があった。人でも検証したい」

汐田教授によると、還元水は水道水より抗酸化力が強く、
脂肪分の多い食事を与えたマウスに、約3カ月間飲ませた結果、
中性脂肪やコレステロール値が水道水を飲ませたマウスの半分に。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/21/131274/

インサイド:次代の針路 第4部 スポーツ留学生の受難/3

(毎日 1月20日)

すっかり日が落ちた、埼玉県東松山市にある
大東大ラグビー部のグラウンド。

全国大学選手権を終え、新チームを始動させた後輩たちが
練習する傍らで、4年生のトンガ人留学生、
シリベヌシ・ナウランギとシオネ・テアウパが体を動かしていた。

ナウランギは、「進路がまだ決まらない。
でも、いつ声が掛かってもいいように体は維持しないと」と、
沈痛な面持ちで打ち明けた。

◆「ラグビー続けたい」

2人が進路を意識したのは、4年生になってから。
当初、日本最高峰であるトップリーグ(TL)のチームに
進めるものだと思っていた。

青木忍監督らスタッフも奔走したが、秋になってもチームは決まらず、
「トップイースト」などの下部リーグでも、色よい返事はなかった。
「こんなに厳しいと思わなかった。
日本で働き、ラグビーを続けたい」とテアウパ。

卒業まで2カ月あまり。
現在は、さらに下のリーグを対象に進路を模索。

大東大は、1980年に初めてトンガ人留学生を起用し、
86年度の全国大学選手権で初優勝。

88年度、94年度にも大学王座に輝いて、「トンガ人旋風」を巻き起こした。
恵まれた体格、身体能力を誇る留学生は、
多くが社会人チームに進み、日本代表の戦力となって、
日本のラグビー界を支えてきた。

留学生を受け入れる傾向は各地に広がり、関東ラグビー協会によると、
外国人選手登録をする1年生の数は98年に2人、
10年後の08年には19人に増加。
高校ラグビーでも、留学生は珍しい存在ではなくなった。

◆TL加入は狭き門に

留学生が増加する一方、近年その就職事情は一変。
大東大元監督で、関東大学連盟の鏡保幸理事長は、
「昔は珍しかった留学生が増え、競争が激しくなった」

TLの各チームは、不況で採用を減らしている上、
外国人選手はニュージーランドやオーストラリアなどで実績を残した
プロ選手を「助っ人」として獲得。

留学生が入り込む余地は、確実に狭まっている。
ナウランギ、テアウパの就職活動を通し、
「同じ外国人なら、多少お金をかけても即戦力が欲しいのだと
痛感した」と青木監督。

TLでは、登録人数こそ制限はないが、試合に同時に出場できる
外国人は3人まで。
チームからは留学生獲得の条件として、国籍変更を求められる
ケースが増え、青木監督は、「今は日本の学生でも(就職は)厳しいが、
留学生に課されるハードルはさらに高い」

鏡理事長は、大東大監督時代に指導した留学生のほとんどが、
「卒業後も日本で働き、国の家族を助けたい」と、

「留学生も、ラグビーでは実力で選抜される時代。
受け入れ側が責任を持って指導し、ラグビーを続けられなくても、
日本で働けるようにさせてあげなくてはいけない

ナウランギは、同じトンガ人留学生の後輩2人に、
自らの状況を話した上で、「遅くとも3年生になったら進路を考え、
日本人と同じ就職試験を受けるつもりで勉強しておかないと厳しいぞ」

日本での成功を夢見て、海を渡ってきた留学生の間に、
危機感が広がる。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2011/01/20/20110120ddm035050024000c.html

スポーツ浸透さらに 葛巻町体協が総合型クラブ設立

(岩手日報 1月23日)

NPO法人葛巻町体育協会(近藤彰顕会長)は、
協会内に総合型スポーツクラブを立ち上げた。

同協会が中心となって、特色ある事業を展開。
競技志向から高齢者の健康増進まで、幅広いニーズに対応し、
町民がスポーツに親しみやすい環境を整えていく。

鈴木重男町長、中崎和久町議会議長、スポーツ関係者ら
約100人が出席。
近藤会長が、同クラブの設立を宣言した。

葛巻町では、ペタンクやティーボールなどのニュースポーツを
地区対抗で競う町民総合体育大会の他、高齢者を対象とした教室、
少年団など各世代がスポーツに親しんでいる。
同クラブは、これらの事業を継続しながら、
町民の参加率をさらに高めていく。

地域総合型スポーツクラブは、文科省が2000年に打ち出した
スポーツ振興基本計画の一環で、昨年までに全国998市区町村に設置。
県内では、18市町村に43クラブがある。

近藤会長は、「葛巻では、既に幅広い年代がスポーツに取り組んでいるが、
さらに親しんでほしい」と、広がりに期待。

関係者の集いに先立ち、町民総合体育大会総合閉会式が行われ、
優勝した北部地区をたたえた。
昨年の県民体クロスカントリー5kmクラシカル成年女子Dで優勝した
土谷美保子さん(49)にスポーツ優秀選手賞、
日本ユニホック選手権北東北ブロック選手権大会男子で準優勝した
西部ツッカーズに教育表彰がそれぞれ贈られた。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110123_9

2011年1月26日水曜日

検査カフェへいらっしゃい

(2011年1月16日 読売新聞)

健康診断を受けていますか?
病気になる前に不調を見つけ、治療を受けたり生活習慣を改めたりして、
健康に1年を過ごしたい。

チャンポンやラーメンの食券でも出てきそうな自動券売機だが、
メニューは料理ではない。
「血糖値」、「コレステロール」、「貧血」といった項目--。

熊本市の熊本大病院には、気軽に血液検査を受けてもらおうと、
設置された「検査カフェ」の券売機がある。
「病院の食堂にあるのと同じ」
中央検査部技師長の池田勝義さん(53)が説明すると、
検査に訪れた同市の主婦、千村美樹さん(42)は「へえー」と驚いた。

千村さんが買ったのは、「血糖値が気になる方 800円」の券。
昨年の人間ドックで、初めて糖代謝に異常が出たため、気になっている。

券を受付に出し、申込書に氏名や住所のほか、
「医療機関で診察を受けていますか」といった問診。
次に、検査室で採血。
券の購入から、10分程度で終わった。

1週間後に郵送された結果報告書に、
「血糖レベルが基準値をわずかに上回っており、注意が必要」、
甘いものやでんぷん質を取りすぎないように、
適度な運動をするようアドバイス。
「気になる項目だけ調べられるし、料金も思ったより安かった。
糖尿病にならないよう、生活習慣を改善したい」

カフェは、熊本大教授で同病院中央検査部長の安東由喜雄さん(57)が、
「健康について知る場を提供したい」と考案。
2009年の設置以降、利用者はリピーターも含め、延べ約1640人。
「アメリカは、検査費用が高い」と、帰国の際に来る人や 県外からの観光客も。

検査データは、臨床検査専門医や検査技師らが週1回開く判定会議で検討。
異常が見つかる人は、約6割。
前立腺がんや重い貧血と分かり、治療につながったケースも。
「病気が進行する前に食い止め、医療費の削減にもつなげたい」

検査カフェのメニューは13種類。
「健康が気になる方 1800円」は、企業や自治体の健診と同じ、
基本的な18項目。
脂質異常や肝臓、腎臓の機能低下、病気による貧血などがないか調べる。

「お酒の飲みすぎが気になる方 1200円」は、
肝臓や胆のうの機能に絞った5項目。
「痛風が気になる方 500円」は、尿酸など3項目。
「中性脂肪 200円」、「心電図 1400円」など12種類のオプション。

受け付けは、月曜から金曜午前10時~午後4時。
健康保険証や予約は必要ない。
結果後、説明を受けたい人は、毎週火曜午前10時半~正午の
「検査『知』外来」を予約できる。
問い合わせは、生理機能検査室(096・373・5694)。

自治体の健診やがん検診も、上手に活用したい。
市町村が行う特定健診は、国民健康保険に加入している
40~74歳の人が対象。
福岡市は500円、熊本市や佐賀市は1000円など低価格、
身体測定や血液、尿などの検査が受けられる。

対象外の加入者のため、熊本市は「30代健診」(自己負担額1000円)
を行っている。
人間ドックの割引にも使える。
午前8時~午後9時、年中無休のひごまるコール(096・334・1507)。

福岡市は今年度まで、「ヘルスアップスクール」(同2700円)で、
18~39歳の人に健診や体力測定、運動指導。
託児付き。各区保健所へ。

佐賀市は、特定健診では検査項目が足りないという人のために、
集団がん検診などを組み合わせた「ミニドック」(同3000円)を設置。
宇部市では、定員250人が1万2000円程度で脳ドックを受けられる。

窓口が分かりにくいため、市役所などで健診ガイドなどの資料をもらい、
説明を受けるのも良さそう。

◆「リパーゼ」も測って/九州大病院の准教授で膵臓専門医の伊藤鉄英さん(53)

職場の検診に加え、膵臓で作られる「リパーゼ」という

脂肪分解酵素の量を独自に調べている。
これが、基準値より多くても少なくても、膵臓に異常がある可能性が。

一般的な検診では、炭水化物を分解する「アミラーゼ」という酵素しか
測らないが、それでは膵臓の状態は必ずしも分からない。
リパーゼを検診項目に加えた企業では、
膵炎が見つかり早期治療につながった人も。
油ものを食べると胃がもたれる、お腹や背中の左側が痛む場合、
病院でリパーゼを測ってもらう。

過度の飲酒やストレスは、膵臓を痛める。
やけ酒はいけない。
私自身、飲むのは早めに切り上げ、好きなカラオケに行き、
日付が変わる前に帰宅するようにしている。

◆半年に1度胃カメラ/福岡市のNPO法人「がんを学ぶ青葉の会」
代表の松尾倶子さん(65)

15年前、スキルス性胃がんと診断、胃の5分の4を切除。
会社の検診で、年に1度胃カメラ検査を受け、異常なしだったのに、
進行がとても早かった。

現在、半年に1度、かかりつけの内科で胃カメラと、血液検査で
腫瘍マーカーの数値を調べている。
レントゲンやCTなどによる被爆を恐れ、検査に消極的な人もいるが、
私は必要なら受けるようにしている。

病気をきっかけに、油や塩分の少ない粗食を心がけ、ジョギングをしている。
会食の時は気にせず何でも食べ、悪天候の日や気分が乗らない時は
無理してまでは走らない。
気楽に構え、「こうしなければ」と自分を締め付けない。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/17/131066/

インサイド:次代の針路 第4部 スポーツ留学生の受難/2

(毎日 1月19日)

高校駅伝の強豪、世羅高(広島)では、
県立校でありながら、02年からケニア人留学生を受け入れている。

それを可能にしているのが、学校と同窓会、住民らが一体となった
組織からの寄付金。
近年、厳しい不況の波にさらされ、寄付金は頭打ちに。
男女とも隔年でケニア人留学生を入学させてきたが、
11年度は男子のみとし、女子は見送ることに。

◆古豪復活の立役者に

世羅町内の有志による「国際交流推進会議」(小島敏文会長)が
組織されたのは01年。

寄付を集め、世羅高に入る留学生に学費や生活費など、
1人当たり年間約120万円を無償で支給。
これまでの留学生の数は、昨年の全国高校駅伝で快走を見せた
チャールズ・ディランゴを含め、男女計9人に上る。

男子は、第1回大会(1950年)で全国制覇を果たした古豪だが、
留学生を加えて06年に32年ぶりの頂点に立つまで、
日本一の座からは遠ざかっていた。

09年、6回目の優勝を遂げ、当初は留学生の導入に否定的だった
岩本真弥監督も、「復活したのは留学生のおかげ」

全国大会で活躍する世羅高陸上部は、町の象徴。
町歌「せらまち音頭」にも、「健児集まり 韋駄天きそい」の歌詞が登場。
駅伝の模様は、全国放送されるにもかかわらず、
町は都大路に自前の取材班を派遣し、7割を超える世帯が加入する
ケーブルテレビで放送する特集番組を製作するほど。

私立校に比べ、財源に乏しい公立校ながら、
留学生の受け入れが実現したのは、
陸上部の強化に対する期待が高かったからだ。

◆OBギタウも支援

肝心の寄付金集めは、年々難しくなるばかりだ。
当初は年間、個人1口1万円、法人1口2万円の会員制としたが、
「1万円単位で出すのは厳しい」との声もあり、金額の下限を設けずに
広く寄付を呼びかける。
寄付金は近年、右肩下がり。

事務局を担う伊木正法・同高事務長は、
「自転車操業に近い。留学生の人数を絞らないと厳しい」と頭を悩ませる。

2年前から、陸上部のOBらにも協力を求めている。
06年の優勝に貢献したジョセフ・ギタウ(JFEスチール)も、
その呼びかけに応えた一人。

ギタウは卒業後、遠征費などを負担する陸上部後援会に
会費を納めてきたが、「留学生の生活費になるし、
私の高校時代にも寄付してくれた人がいたから」と、
推進会議にも寄付を続ける。

ギタウは、入学前からマンツーマンで日本語の指導を受けつつ、
1、2年時は数学や農業科目を中心に学習。
3年時、日本の生徒と同様にすべての教科を履修。
日本語の読み書きやパソコン技術も習得。
実業団に進んでも、円滑に溶け込めた。

岩本監督は、「競技力の向上だけでなく、
留学生を育てるのもわれわれの仕事」

ケニア人にとって、ランナーとしての成功は、
「お金を稼ぐこと」に直結する。
日本の高校に3年間通うことは、遠回りにも映るが、
ギタウはその道を勧める。

「高校でも会社でも走ることは変わらないが、
(日本の高校に行けば)自分の人生に新しいものが手に入る」

世羅高からは昨春、ビタン・カロキがエスビー食品入り。
2年生のディランゴにも、誘いの声が掛かる。
留学生の生活を支えてきた基盤は揺らぎ、
受け入れの継続は厳しさを増しつつある。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2011/01/19/20110119ddm035050006000c.html

フロンティア:世界を変える研究者/14 東北大教授・今村文彦さん

(毎日 1月18日)

仙台の街を一望する研究室で見せてくれたのは、
東海、東南海、南海地震が同時発生した際、
高知市を襲う津波のシミュレーション映像。

現地で調べた水門や建物の位置をもとに、
市街地に入り込む津波の細かい動きを再現した。
最新の成果の一つ。

「大津波に襲われたことがない近代都市に何が起きるか、
初めて具体的な被害が分かってきた。
被害を想定できれば、対策も立てられる」

日本列島周辺で人が感じる地震は、年1000~1500回に上る。
それに比べ、津波の頻度は低いが、発生すれば影響は甚大。
津波の脅威から人命を守るための研究は、必然的に重みを増す。

2万人以上が死亡した明治三陸津波(1896年)をきっかけに
始まった「津波の科学」は、日本が世界をけん引する。

今村さんにとっての原点は、100人が津波の犠牲になった
1983年の日本海中部地震。
水工学を専攻する大学生でありながら、
「津波の知識は素人同然」。

現地調査に入った秋田県峰浜村(現八峰町)では、
津波が砂丘を乗り越え、農作業中の住民をのみ込んだ。
「海がない山梨で育ったこともあり、衝撃を受けた」と振り返る。

東北大助手だった89年、震源と規模から各地点の津波の高さや
到達時間を、ほぼ瞬時に予測するシステムを作った。

基本式は「今村項」と名付けられ、遠くで発生した津波の予報の
基礎になっているほか、22カ国43機関に技術移転。

約20年前、10分に1度程度しか取れなかった潮位のデータが、
今では毎秒数センチの精度で分かるようになった半面、
昨年2月の南米チリ地震では、実測値が予測を3倍近く上回る地点が出た。

「実際に起こる現象は、非常に複雑」。
予測の精度を上げることは、永遠の課題。

<文明が進めば進むほど、天然の暴威による災害が
その劇烈の度を増す>と、警告したのは地球物理学者、寺田寅彦。

自然現象の津波を解明しても、人的被害は簡単には減らせない。
「避難勧告が出ても、1割程度しか避難しない実態がある。
行動次第で人的被害は1けた、2けた変わる」

津波災害を軽減するための新たな防災文化「TIMING」を提唱、
昨年、第1回気象文化大賞を受賞。

研究室では、大きな津波被害を経験したインドネシア、スリランカなど
約10カ国の留学生が学ぶ。
「留学生たちは、日本の学生の2、3倍勉強して帰る」
柔和な笑顔に、厳しさをのぞかせた。
==============
◇いまむら・ふみひこ

61年生まれ。東北大大学院博士課程修了。
同大助手、助教授を経て00年から教授。専門は津波工学。
研究の合間を縫って、国や自治体の防災対策への助言から
小学校の出前授業までこなす。

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2011/01/18/20110118ddm016040008000c.html

2011年1月25日火曜日

インサイド:次代の針路 第4部 スポーツ留学生の受難/1

(毎日 1月18日)

高校や大学のスポーツ大会で、留学生の活躍は当たり前。
留学生たちも、受難の時を迎えようとしている。

日本の学生が就職難に悩むように、留学生も学校を卒業した後の
日本国内での受け入れ先がなかったり、
ルール規制で出場が制限されたりするようになってきた。
第4部では、そんな留学生たちの現状や卒業後の足取りを追う。

◇プロの夢、現実と落差

悔しさをかみしめるかのように、涙がにじんだ。
栃木県の社会人野球のクラブチーム、ガッツ全栃木クラブに所属する
日系3世のブラジル人、吉田勉(24)。

03年に来日、高校、大学を日本で過ごした。
羽黒高(山形)では、外野手として選抜高校野球大会でベスト4に進出。
目標はプロ野球だったが、白鴎大1年の時に肩を痛めて、
指名打者に専念せざるを得なくなった。

昨春、大学を卒業する時もプロから声は掛からず、
「プロ野球に進むには、大学のチームの中で一番にならないといけない。
3年生の時には厳しいなと思った」。
吉田は、日本での野球生活を振り返りながら目頭を押さえた。

吉田は、ブラジル・サンパウロ州内陸部の出身。
11歳から野球を始め、中学の時にブラジルの各年代の代表チームが集う
「ヤクルト・ベースボール・アカデミー」に入った。

日本で開催された中学の世界大会に出場し、
甲子園に夏の全国高校選手権を見に行った。
ブラジル人留学生を擁する日章学園高(宮崎)の試合を観戦し、
「甲子園でプレーしたい」と、祖国を離れる決意をした。

◆ブラジルからはゼロに

ブラジルからの留学生は、00年代に入って増加。
ブラジルでは、日系人を中心に野球をする土壌があり、
日本の野球への関心も高い。

アカデミーを運営するブラジル野球連盟の日本在住関係者を通じ、
羽黒高や本庄一高(埼玉)などが受け入れに応じた。
両校では、ブラジル人留学生が甲子園出場に貢献。
曽川博・ブラジル野球連盟日本事務局長は、
「ブラジルでは、甲子園に出場できれば、プロに進めるという思いがあった」

日本の高校に留学してプロに進んだのは、
日章学園高の片山文男(元ヤクルト)と瀬間仲ノルベルト(元中日)の2人だけ。

社会人野球も、企業チーム減少のあおりを受け、採用が厳しい。
吉田と同時に3人が海を渡ったが、2人がクラブチームに入り、1人は帰国。
なかなか夢をかなえられない中、留学生は次第に減り、
今年度、ブラジル野球連盟を介した高校生はゼロ。

◆人材は大リーグへ

ブラジルでアカデミーの校長を務める佐藤允禧さんは、
「日本の人気が落ちたわけではないが、
ここ数年は米大リーグへの関心が高くなっている」

南米にも目を向けた大リーグ球団が、ブラジルの若い選手と
マイナー契約を結び、今では20人近い選手が米国に渡る。

野球が五輪競技から外れ、オリンピック委員会からの補助がなくなったため、
ブラジル野球連盟の財政は厳しく、留学生への支援が困難に。

吉田は大学卒業後、ブラジルへ戻ることも考えた。
「ブラジルでは、野球を続ける環境はない」と日本残留を選択。
平日は、クラブチームから紹介された金属加工会社で、
午前8時から午後5時まで働く。

野球に充てられるのは週末だけで、将来の悩みもあるが、
吉田は「日本語も話せなかった僕が、ここまで日本にいられるのは
留学したお陰。
野球だけでなく、日本を学ぶことができた」と前向き。

夢と現実とのはざまで、留学の意味を問い続ける
ブラジルからの元留学生たち。
佐藤さんは、「大リーグと違って、日本では野球だけでなく、
高校、大学と教育を受け、社会人として一人前に育ててもらえる。
日本への留学を続けてもらいたい」と願う。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2011/01/18/20110118ddm035050179000c.html

インタビュー・環境戦略を語る:大林組・白石達社長

(毎日 1月17日)

スーパーゼネコンの大林組は、電波塔で高さ世界一になる
東京スカイツリーなど大型建造物を手がける一方、
環境に配慮した新技術開発にも力を入れる。
白石達社長に、同社の環境戦略を聞いた。

--建設段階のCO2排出量を、2020年までに90年比で
70%削減する数値目標を策定した理由は?

◆10年までに17%削減することを00年に宣言したが、
07年に前倒しで達成。

現場の建設機械の省エネ運転が、大幅削減につながった。
工法や建物の環境性能について、関与できる立場にいるだけに、
これだけでは不十分。
環境への負荷をかけない技術や資材の開発・普及にさらに力を入れる。

--新工法でのトンネル掘削を08年から始めた。

◆シールドマシンで、地表から地下に掘り進める
URUP(ユーラップ)工法で、CO2排出量は半減。

通常の工事では、まず立て坑を掘ってシールドマシンを地下に入れ、
マシンで横に掘り進めるが、URUPではマシン自身が掘りながら
地下に潜り、地上にも出てくる。
不要な掘削が減り、工期は3分の1に、
建設時に発生する土の運搬量も減る。

工事で道路を占有する期間が短くなるので、交通渋滞の緩和にも寄与。
都市部の立体交差の建設で特に力を発揮し、
現在、首都高速中央環状品川線の大井地区トンネル工事など、
全国4カ所で実施。

--資材面では昨年、CO2排出の少ない低炭素型のコンクリートを開発

◆製鉄時に発生する廃棄物、高炉スラグに特殊な薬剤を混ぜ、
一般的なセメントの強度やコストはそのままに、
CO2排出量を8割削減。

日本では、年間約1億トンのコンクリートを使うが、
仮にすべてを低炭素型に置き換えれば、国内CO2排出量を1・8%削減。
東京都内に建設予定のビルでの採用が決まっており、2年以内に実用化。

--低炭素型の「エココンクリート」が生まれたきっかけは?

◆アブダビで昨年5月、環境に配慮したコンクリートの
コンペティションが企画。

現地にある材料で、CO2排出量が半分のコンクリを作ったが、
現地の事情でコンペが中止に。
仕方が無いので、日本にある材料で試作したら、8割も削減。
けがの功名ですね。

--業界全体に広がりそうか?

◆コンクリートの新技術は、自社で囲い込まず、他社にも開放。
一層の普及には、国の奨励策も必要。

環境資材の消費税を免除すれば、コストも下がり、
技術開発は先へ先へ進む。
年80億円規模の研究開発投資を継続し、社会の期待に応えたい。
==============
◇しらいし・とおる

東大工学部建築学科卒。71年大林組入社。
専務執行役員・東京建築事業部長を経て、07年6月から現職。
大阪府出身。63歳。

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2011/01/17/20110117ddm008020030000c.html

自殺者3年ぶり減少 昨年の県内、467人

(岩手日報 1月19日)

県警は、県内で2010年の1年間に発見された自殺者数が、
前年比45人減の467人(暫定値)。

働き盛りの50代が前年比で20人以上減るなど、
3年ぶりに減少に転じたが、40代や70歳以上が増え、
全体では依然として高い水準。

自殺者は男性304人(前年比54人減)、女性163人(同9人増)。
全体では、08年9月のリーマン・ショック後、初めて減少に転じた。

年代別では、70歳以上が最も多い129人(同13人増)、
全体の3割近くを占めた。

近年課題となっている中高年層は、50代が前年比23人減の92人だったが、
40代は同11人増の71人。
未成年は前年と同じ9人。

遺書などで判明した原因・動機別(複数選択可)では、
うつ病などの「健康問題」が212人、借金や生活苦など
「経済・生活問題」が103人、「家庭問題」が49人。
職業別では、無職者268人や自営業55人が多かった。

発表は、県人以外の自殺者も含むが、
例年だと県人の割合が大半を占める。

県などでは、働き盛り対策などに重点を置いて取り組んでいる。
県障がい保健福祉課の山田昭人主任主査は、
「詳しく分析していないが、失業者や高齢者など無職者への対応が
さらに必要となってくるだろう」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20110119_10

2011年1月24日月曜日

スポーツ政策を考える:清水紀宏・筑波大教授(スポーツ経営学)

(毎日 1月15日)

100年後、「まだ見ぬ世代」にどんな社会を残すのか?

経済一辺倒からの価値転換が求められているにもかかわらず、
どんな暮らしが幸せなのか、見えていない。

スポーツは、新たな社会の幸せを先導する一員であってほしい。

スポーツは、ツール(手段)として考えられがち。
経済の再建や医療費の抑制などが、スポーツの目的ではない。
体を動かすことで心を動かされたり、人とのつながりを感じたりする。

そんなスポーツそのものの価値を大事にすることで、
スポーツをする人たちが増えていけば、結果として、
さまざまな社会的な効果が生まれてくるだろう。

スポーツを享受することを、多くの人たちが大切だと認識するためには、
スポーツにおける多様性が対等に受容され、
異質を認め合うようなスポーツ世界を築くことが肝要。

音楽の世界では、カラオケが革命だった。
自分で曲を作って、自分で演奏して歌う。
路上で歌う人たちも珍しくない。
クラシックや世界的なコンクールもあり、実に多様。

スポーツの場合、トップに一元化するような動きがある。
子どものころ学校や地域で、スポーツと出合う。
中学、高校の部活動、大学の体育会と上にいくうちに、
毎日の厳しい練習についていけず、その数は減っていく。

子どもの世代に重点を置いて、政策を考えるべきだ。
一つの種目を選んだら、一年中それしかしないではなく、
多様な種目を多様な仕方で享受することを当たり前にしていく。
そんな豊かなスポーツライフを、余暇として享受できるような
人間を育てていかないと、スポーツは少数派の文化になっていく。

生き生きとした暮らしを掲げるのは、スポーツだけではない。
同じような志を持っている人たちと手が組めないか。
諸外国では、スポーツと文化は一つになって省庁を作っている。

スポーツ行政と文化行政は、一体化してやるべき。
さまざまな分野から知恵をもらっていく。
スポーツの中だけだと保守的となり、未来を開くアイデアは生まれない。

今は、スポーツが公共的な課題になるかどうかの分岐点にある。
総合型スポーツクラブが始まったころに言われた話がある。
「ピアノを習うのに月1万円かかるけど、スポーツはタダ。
それは、スポーツが低く見られているからで、
会費を取ることでスポーツの価値を上げるのだ」

決してタダだったわけではなく、税金で賄われていたということ。
音楽や芸術と違って、スポーツが公共性を持っていたことの証明。
スポーツの公共性について、アカデミズムが中心になって検証を行い、
必要なエビデンス(科学的根拠)を社会に示していかなければならない。
==============
◇しみず・のりひろ

1961年生まれ。筑波大卒。
日本体育学会スポーツ振興基本計画特別委員会委員長。
日本体育・スポーツ経営学会理事長。
主な研究テーマは、学校と地域のスポーツ経営。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2011/01/15/20110115dde035070029000c.html

加速器で中性子、がん治療 放射線で狙い撃ち

(2011年1月19日 共同通信社)

国立がん研究センター(嘉山孝正理事長)は、
加速器を使って発生させた中性子を当てて、核分裂する物質を
利用したがんの放射線治療の臨床研究を、2012年度に始める。

がん細胞だけを破壊させることができる。
この治療法は、これまでも研究されてきたが、
中性子源は、日本原子力研究開発機構や京都大の
研究用原子炉しかなかった。

同センターは、小型の加速器を中央病院に設置。
共同研究の医療機器販売会社「CICS」が開発中。

臨床研究の対象は、悪性黒色腫、膵臓がんなど、
治療が難しいがんを想定。
病院に設置した加速器を使って、この治療をするのは世界初。

がん細胞に集まりやすいホウ素化合物を、患者に投与。
中性子が当たると、ホウ素が核分裂し、放射線の一種、
アルファ線などが出る。

アルファ線は、がん細胞を破壊するが飛距離は短く、
周囲の正常細胞には影響せず、副作用が少ない。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/19/131131/

元気なシニアの利用活発に フィットネスクラブの主役 介護予防で自治体と協力も

(2011年1月19日 共同通信社)

老後は、明るく元気に過ごしたい。
各地のフィットネスクラブで、活動的なシニア層の存在感が増している。

不況の影響で、法人会員は頭打ち傾向にあるが、
健康志向を背景に、個人会員は底堅く推移。
各社とも、60歳以上の会員が増えている。

水泳や水中エクササイズなど、比較的負荷の小さい運動が人気だが、
スタジオでのエアロビクスやマシンジムで体力、筋力アップを目指す人も。
自治体と組んで、介護予防のためのイベントを開催する動きも。

▽生活の一部

さいたま市の田口雅美さん(71)=仮名=が、
自宅近くのフィットネスクラブに通い始めたのは約10年前。
それまでほとんど運動の経験はなかったが、
週に4、5回水泳を習ううちに徐々に上達。

今ではクロールと平泳ぎは、200mを楽々と泳ぎ、バタフライにも挑戦中。
「自然に友達ができるし、泳いだ後はクラブの大きなお風呂でゆったり。
家では、ガス代を節約できます」と、すっかり生活の一部に。

全国で約100店を展開するルネサンス(東京)は、
フィットネス会員23万人の約24%が60歳以上。

年齢層を調べ始めた1994年は3%余り。
「バブル期の若者のファッション的な利用がなくなり、
フィットネスクラブのあり方として、シニア層の健康づくりに力を入れてきた」、
取締役ヘルスケア事業本部長の高崎尚樹さん。

プールには、すべて手すり付きの階段を設置。
青竹踏みをとり入れたエアロビクスなど、シニア向けの
転倒予防スタジオプログラムなども導入。

▽会員以外も

「会員以外の人にも、われわれが培ったノウハウで
健康になってもらいたい」、2006年から自治体などの委託で、
介護予防教室も開いている。

日ごろの運動の必要性や栄養などについて、簡単な講義で学んでもらい、
椅子に座った軽い運動からマシンを使った筋トレまで。
健康運動指導士などの公的資格を持った社員らが指導する。
これまで関東を中心に約400回実施、さらに拡大していく方針。

▽配慮

地方都市を中心に、「ホリデイスポーツクラブ」の名称で、
約40店を展開する東祥(安城市)も、シニア層の獲得に力を入れている。

会員募集のちらしなどに、「初心者対象」と明記。
友人らと一緒に入会すると、会費が割引になる制度を設けるなど、
「運動経験の少ないシニア層が入りやすいよう配慮した」、沓名俊裕社長

会員11万人のうち、20%強が60歳以上。
ほかの世代に比べ、利用回数が多く滞在時間も長い。
弁当持参で一日過ごす人もいるそうだ。

「日常の移動で、車を多く使う地方都市では、
シニア層は運動不足になりがち。
潜在的需要は大きい」(沓名社長)、さらに積極的に出店する計画。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/19/131171/

2011年1月23日日曜日

山中 伸弥 氏(京都大学 iPS細胞研究所長、2010年京都賞受賞者)

(サイエンスポータル 2011年1月18日)

◆米国と日本の研究環境の違い

私が3年間留学した米国は、日本と研究環境が全く違った。
「頑張って研究を続けるぞ」と、米国から日本へ帰ってきたが、
一年もしないうちに、まるで病気のような状態に。

私は、勝手に『PAD=ポスト・アメリカ・ディプレッション』(米国後うつ病)と
名付けていた。
「もう研究をやめよう」と、本当にやめる直前に。

辛かったのは、自分の研究を理解してくれる人があまりいなかったこと。
帰国後、医学部で研究をしていたが、周りの先生から、
「君の研究は面白いとは思う。
けれども、もっと医学に役立つことをやった方がいいんじゃないか」

日本は、天然資源や人的資源に乏しく、科学技術や知的財産の
基盤となる研究が非常に大切。
その研究を支える科学者が、もっと社会的に認められるような
システムに変えていくべき。
野球の好きな少年たちは、プロ野球選手の姿を夢見て、
プロの世界を目指す。
同じように、科学者が認められる世の中が来たならば、
若い世代の人たちは夢を抱いて参入してくる。

米国の3年間は、充実した研究生活を送った。
サンフランシスコの煉瓦造りの古い建物で過ごした
グラッドストーン研究所のポスドク時代。
ポスドクとは、研究のトレーニングを積む身分である博士研究員。
スタッフに恵まれ、また自分の研究成果をディスカッションする人にも
恵まれ、好きな研究を朝から晩までしていた。

◆共同研究における信頼関係

私は現在、日本と米国双方で研究活動を行なっているが、
多くの人は「患者さんを救いたい」という考えで一致。
共同研究をする際、互いに協力し合う関係をつくれる。
研究のある部分は秘密にせざるをえなかったとしても、
他の部分では協力関係を築くことができる。

共同研究における信頼関係を築くためには、友人になることが大切。
そのため、実際に会って話をすることが重要。

◆留学への道のり

日本で基礎研究の勉強をしていた大学院生時代、
「もっとしっかりした研究者になりたい。
そのためには、日本にいてはだめだ。米国に行こう」と。

わずか3、4年しか研究の経験がない人間なので、
給料を払って雇おうという米国の研究所はなかなか現れない。
ネイチャーやサイエンスなど、科学雑誌をめくり人材募集の
広告ページを見て、自分がひきつけられるような研究をしている
米国の研究所を見つけては、片っ端から応募していた。
しかし、手紙を出しても、出しても連絡は返って来ない。

そんな中で受け取ったのが、サンフランシスコからの返事。
「一度電話で話をしたい」と記されているのを見て、
30分ほど話をした後、「じゃあ契約成立です。
大学院修了後の4月からこちらへ来なさい」との言葉。
これが、大学院修了前の11月。

この時、私を雇ってくれたトーマス・イネラリティ(Thomas Innerarity)
先生の指導の下、サンフランシスコで学んだことが私の基礎に。

◆「ビジョン」と「ハードワーク」

この時代に学んだことを、常に私は心がけている。
それは、「ビジョン」と「ハードワーク」。
研究者として成功するために、人間として成功するためには、
この二つを守ったら大丈夫だと教えてもらった。
米国時代の恩師であり、グラッドストーン研究所のプレジデントでもあった
ロバート・マーレー(Robert Mahley)先生の教え。

私を含めて、日本人は「一生懸命に働いてはいるけれども、
何をしているのかがわからない」という状態に陥ることが。
日本人は、しっかりとビジョンを持つということが苦手。
ハードワークは得意だが。

まず、ビジョンを持っておくこと。
そのビジョンのためにハードワークすることが大切。
科学者を志す若い人へアドバイスしたいことは、
他の人のまねをせず、本当に新しいことに挑戦するために
ビジョンを持って、粘り強く取り組むこと。

『米国後うつ病』の状態から回復し、研究者を続けることができたのは、
二つの出来事のおかげ。
一つ目は、その当時に自分の研究分野だったES(胚性幹)細胞研究が
医学に役立つと注目を浴びるようになったこと。
二つ目は、新しく奈良先端科学技術大学院大学へと移り、
研究室を任されたこと。

この大学は、米国に負けないような研究環境があり、
優秀な研究者と学生が集まっていた。

ここで立てたビジョンが、「受精卵以外の細胞から、
ES細胞のような細胞を作ろう」。
(「受精卵を使う」という)ES細胞の倫理的な問題を解決する、
これに成功したならばどれだけ素晴らしいか。
難しいことだというのは承知していたが、
このビジョンを大学院の学生へ向けて話した。

奈良で、徳澤佳美さんと高橋和利君、一阪朋子さんたちが、
私の研究室のメンバーとなってくれた。
彼らは、私の人生にとってかけがえのない大切な仲間。
彼らの活躍で、iPS細胞(人工多能性幹細胞)の樹立が成功した。

◆山中 伸弥氏のプロフィール

大阪教育大学附属高校天王寺校舎卒。
1987年神戸大学医学部卒業、93年大阪市立大学大学院医学研究科修了、
米国グラッドストーン研究所postdoctoral fellow 、
95年同staff research investigator、
96年大阪市立大学医学部助手、
99年奈良先端科学技術大学院大学遺伝子教育研究センター助教授、
2003年同教授、04年京都大学再生医科学研究所教授、
08年京都大学物質-細胞統合システム拠点iPS細胞研究センター長、
2010年4月から現職。医学博士。

ES細胞と異なり、受精卵を用いずにさまざまな組織に分化する
可能性を持つiPS細胞を、マウスの皮膚細胞から作り出すことに成功
(06年8月米科学誌「Cell」に論文発表)、新たな研究領域の開拓者となる。
07年、ヒトの皮膚細胞からiPS細胞を作り出すことにも成功。
コッホ賞(08年)、ラスカー賞(09年)、2010年京都賞(先端技術部門部門)受賞。

http://www.scienceportal.jp/highlight/2011/110119.html

16年岩手国体、全市町村が会場 公開競技やデモ含め

(岩手日報 1月14日)

2016年岩手国体県準備委員会の競技専門委員会は、
実施する公開競技4競技、デモンストレーションスポーツ17競技と
会場市町村を承認。

正式競技・特別競技が行われない9市町村のうち、
一関市との合併協議が続く藤沢町を除く8市町村が会場となり、
全市町村で何らかの競技が行われることが確実。

全国から参加する公開競技は、
綱引き(予定地=住田町スポーツセンター)、
ゲートボール(花巻市日居城野陸上競技場)、
パワーリフティング(平泉町・平泉小体育館)、
グラウンドゴルフ(大船渡市盛川河川敷公園)。

選手・役員合わせて綱引き、ゲートボールに各約600人、
パワーリフティングに約300人、グラウンドゴルフに
約700人の参加が見込まれる。

4競技は、県競技団体が組織されていて大会の運営能力があり、
予定地の市町から開催希望があることから決定。
開催市町は、17日の総務企画専門委で審議し、承認される見通し。

県内居住者の参加が原則となるデモンストレーションスポーツは、
ウオーキング、マラソン、ウオークラリーなど17競技と
会場市町村が承認。

サーフィン(洋野町)、少年少女ホッケー(岩手町)、
少年室内雪合戦(西和賀町)など、地域の特色を反映した選考。

競技団体から実施希望がありながら、
市町村から開催希望がなかった小学生ドッジボール、
小中学生なぎなた、ビリヤードなど13競技は、
来年度の2次選考に先送り。
実施競技、会場市町村などは2月4日の常任委で正式決定。

http://www.iwate-np.co.jp/sports/2011sports/m01/spo1101141.html

健康関連の意見募集 喫煙率22%以下など目標 新年度から計画 茨城・つくば市

(2011年1月18日 毎日新聞社)

つくば市は、新年度から再スタートする健康増進計画
「健康つくば21」に反映させるため、
市民の意見(パブリックコメント)を募集。

計画の素案では、成人男性の喫煙者率を22%以下に減らすなど、
具体的な目標数値を挙げたのが特徴。

同市は健康増進法に基づき、06年度から5カ年の健康増進計画を実施。
今回の2期計画(11~15年度)の策定にあたり、
2月8日まで意見を募り、3月中に計画を決定。

素案は、昨年実施した市民アンケートを基に作成。
栄養・食生活、休養・心の健康、喫煙・飲酒など7分野にわたり、
現状を把握したうえで、具体的な数値目標を導き出した。

肺がんなどの影響や受動喫煙が問題となっている喫煙では、
禁煙の意識向上や、飲食店などの分煙の環境づくりを進める。

成人男性の喫煙率は、昨年のアンケート調査で25・5%、
3・5ポイント引き下げ、22%以下を目標。

県が07年に実施した「総合がん対策推進モニタリング調査」結果では、
男性の喫煙者率が、「毎日吸う」39・2%、「ときどき吸う」2・0%、
計41・2%。
同市の喫煙者率25・5%は、県平均に比べ15ポイント以上低いが、
市は、「県平均の半分以下にしたい」と目標値について説明。

食生活では、食育を普及し、「朝ご飯をしっかり食べる」習慣を広め、
20代男性では、朝食を食べる割合を現況の65・8%から75%へ
引き上げるなど、各分野で細かく目標を立てている。
素案は、市庁舎の健康増進課や各公民館、市のホームページで閲覧できる。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/1/18/131118/