2007年11月20日火曜日

トランプでタワー作り 記録更新し続け15年

(CNN 2007.11.18)

トランプを積み重ねて高層ビルやスタジアム、教会などの模型を
作り続けるプロ、ブライアン・バーグさん(33)が、
自らの人生や仕事について語った。
バーグさんは1992年以来、
「トランプによる最大の建造物」のギネス記録を更新し続けている。

バーグさんは、ニューメキシコ州サンタフェを拠点に、
公開制作のショーのため全米を駆け回っている。
「私の知る限り、トランプでビルを作るという看板を掲げて
金を稼いでいる人はほかにいない。
作業は好きだからまったく苦にならないし、飽きることもない」
趣味が仕事になった幸運なケースといえそう。

バーグさんの最新記録は、数カ月かけて制作した
高さ約7・9メートルの高層ビル。
作品には接着剤もセロテープも使わないが、簡単に崩れることはない。
その秘訣は、ち密な計画性にある。

気まぐれにカードを置いていくのではなく、
あらかじめ建物の構造を描いておいて、ハチの巣のように
幾何学的な形を積み重ねていく。
さらにトランプ自体の重さも、作品を安定させるのに役立つ。


バーグさんによれば、トランプは15セットで約1キロ。
それを1日に5‐12キロも使う。
「これだけの重さのカードを幾何学的な形に積み上げると、
信じられないほど強い建造物になる」。

バーグさんは、アイオワ州出身。
8歳の時、祖父がトランプ遊びの合間にカードで家を作るのを見て、夢中に。
1992年に高校を卒業した時には、
すでに最初のギネス記録を達成。

当時のギネスのカテゴリーは、「最も高いトランプの家」だったが、
バーグさんがディズニーのシンデレラ城の模型を作ったのを機に、
「最大の建造物」のカテゴリーが新設。
2004年に同カテゴリー初の記録保持者となり、
2007年には天井すれすれの高さの高層ビルを完成させ、記録を更新。

バーグさんのもとには、愛好家から自作のトランプ建造物の写真や、
こつの伝授を請う問い合わせが寄せられる。
これにこたえて、「名人の秘密」と題した本を出し、
独自の制作方法を公開しているバーグさん。
「私も手先はとても不器用なんだ」との言葉が、
愛好家に勇気を与えているようだ。

http://cnn.co.jp/usa/CNN200711180002.html

太り過ぎでがん危険高まる 英研究機関が発表

(毎日新聞 2007.11.1)

世界がん研究基金(ロンドン)は、
太り過ぎが少なくとも6種類のがんを引き起こす危険性がある
とする調査結果を発表。
がんの危険性を下げるためには、
体格指数「BMI」は25未満が望ましいとの考えを示した。

報告書は、1960年代以降の7000件以上の研究結果を分析。
太り過ぎと、食道がんや膵臓がん、腎臓がんなどの間には明確な関連がある。
わずかな体重超過でも、がんの危険性が高まると警告。

ベーコンなどの加工肉は、腸がんの危険性が高まるため避けるべきだとし、
食べる量は牛肉などの赤肉を週500グラム以内にすべきだと勧告。
ファストフードや甘い飲料、過度のアルコールも勧めない。

英大学の専門家は、「適量の赤肉やベーコンなどは人体に害はない」、
極端な食事制限などはすべきではないとコメント。

http://sankei.jp.msn.com/world/europe/071101/erp0711011409007-n1.htm

2007年11月19日月曜日

ピロリ菌が胃の細胞を延命 持続感染の仕組みを解明

(共同通信社 2007年10月11日)

胃がんや胃かいようを引き起こすとされるピロリ菌が、
感染を維持するために、胃の粘膜細胞の寿命を延ばしていることを
笹川千尋・東京大教授(細菌学)らが突き止め、発表。

ピロリ菌の感染が、長期間持続する仕組みの一端を解明した成果。
抗生物質が効かなくなった耐性ピロリ菌でも、
除去できる新しい治療法の開発につながるという。

笹川教授は、「感染の足掛かりとなる胃の細胞が脱落するのを
ピロリ菌が食い止めている。これは驚くべき作用だ」。

ピロリ菌は、胃粘膜の細胞に感染するが、
人間はそれに対抗するため細胞を次々に増殖させ、
役割を終えた細胞を"自殺"させて、
2-3日で表面の細胞を入れ替える防御機構を備えている。

ピロリ菌に感染すると、人間と同様の症状を起こすスナネズミで実験。
細胞死を促す薬剤を経口投与したところ、ピロリ菌に感染したネズミでは、
細胞死が感染していないネズミの約半分。

ピロリ菌が分泌する病原性タンパク質CagAに着目。
CagAを分泌しないピロリ菌を人工的に作り、感染させると、
全く感染していないネズミと同程度の細胞死が起こることも確認。
胃の細胞内に分泌されたCagAが、細胞死を抑える物質の働きを高め、
細胞が延命されたとみている。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=57379

原因タンパクを一度に検査 食物アレルギーで徳島大

(共同通信社 2007年10月12日)

わずかな量の血液や唾液で、複数の食物に対するアレルギー反応の
起きやすさを一度に調べることができる検査用チップを、
徳島大の木戸博教授(応用分子酵素学)らが開発。

食物ごとに反応を一つ一つ調べていく従来の検査法に比べ、
はるかに簡便で、患者負担が少なくて済むのが特徴。
医薬品メーカーと共同で、来年度の実用化を目指す。

遺伝子検査に広く使われるDNAチップを応用。
卵やソバなどアレルギー反応の原因となるタンパク質の小断片を、
3ミリ四方のチップに64個並べた。
患者の血液や唾液を垂らすと蛍光発色し、
体に合わない食物が一目で分かる仕組み。

血液の場合、従来の検査法よりはるかに少ない1000分の1ミリリットル程度で十分。
量産化により費用も安くなると期待される。
「個人ごとに微妙に異なる原因タンパクを追加することで、
きめ細かく精度が高い検査が可能になる」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=57521