2009年9月19日土曜日

現代人の入浴事情 半身浴で疲労回復、リラックス

(2009年9月11日 毎日新聞社)

東京ガスのシンクタンク「都市生活研究所」が昨年、
首都圏の20~80代の男女1050人に実施した調査
「現代人の入浴事情2009」によると、
夏の入浴をシャワーだけで済ませる人は、
「夏はシャワーのみ、夏以外は浴槽」も含めると約43%。
若い世代ほどその割合が高く、20代では57%、
30代で56%が「夏はシャワー」と答えた。

理由として、「暑い時はお湯につかりたくない」が半数を超え、
シャワーで十分、面倒だ、時間がない、光熱費がもったいない、
浴槽の掃除が面倒、と続いた。

同研究所の興梠真紀・主幹研究員によると、
浴槽入浴は、水圧で末梢血管の血流が良くなり、
浮力によって腰や背中の疲労も取れる。

リラックス効果は、ぬるめの湯をみぞおち付近まで張って
ゆっくりつかる「半身浴」が高い。
湯温37~39度だと副交感神経が優位になるが、
40度以上の熱めの湯では、交感神経が刺激され、逆効果。

半身浴の場合、上半身は湯につからなくても、
温められた血液が体を循環することで内側から温まる。
同研究所の実験では、39度20分間の半身浴は、
41度5分間の全身浴に比べて血流量が3倍。

風呂上がりの汗が気になる人は、発汗量を抑える効果がある
「ハッカ湯」などの薬湯が効果的。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/11/107519/

食卓に迫る危機

(サイエンスポータル 2009年9月8日)

こうした選り取り見取りの時代が、いつまで続くだろうか?
店頭にずらっと並んだ水産物、居酒屋のメニューに並ぶ
魚介類の名前を眺めながら、そんなことを心配する人は
どれくらいいるだろう。

東京大学海洋アライアンスと日本財団主催のシンポジウム。
名称は、「食卓に迫る危機-3次世代に海を引き継ぐために-」

「漁業者の減少や水産資源の減少などから、
水産物を食卓に供給する能力は低下し続ける」、
「ウナギやマグロなどの大量消費国として、
日本は国際的な責務を忘れていないか」
といった指摘が海洋研究者から相次いだ。

WWF(世界自然保護基金)ジャパンに、
「日本のマグロの目撃者たち」という記事。
世界的な関心を集めている大西洋のクロマグロだけでなく、
日本の南方の海で産卵していると推測される「太平洋クロマグロ」も、
大幅に減少していることに警鐘を鳴らす。

クロマグロが食卓から消える日を座して待つしかないのか?
長崎県壱岐島勝本の漁師たちの生き方を紹介。
一本釣り。
それが品質のよいマグロを持続的にとるため、
彼らがきちんと守り続けている漁法。

5トン級の船に、一人、2人が釣りざおだけを持って乗り込み、
200キロにもなるマグロを一匹ずつ釣り上げる。
「魚を追い込んで、一網打尽に漁獲する『巻き網』漁とは違い、
獲る量を調整でき、魚の獲りすぎを防ぐことができる」
網と異なり、一本釣りのため魚に与えるストレスが小さく、
勝本で取れるクロマグロは業者に高い評価。

勝本の漁協は、昭和30年代に網を使う漁法を全面禁止。
その結果、勝本の漁師たちは優良漁場と、
豊かな漁業資源を守り続けていられる。
大きな網を使って根こそぎ魚類を取ってしまう漁法が、
水産資源の持続的な利用から見てよいわけはない。

子どもでも分かることが、多くの水産業者に受け入れられるのと、
食卓から魚介類が一つ一つ消えていくのと、果たしてどちらが先か?

http://www.scienceportal.jp/news/review/0909/0909081.html

逆風の中で:第6部・働き方の選択/4 昇進重ねる元強打者

(毎日 9月11日)

パナソニック本社。
常務役員の鍛治舍巧さん(58)の部屋には、
プロゴルファー、石川遼(17)のサイン入り写真が飾られている。
「実はメル友なんです」と、鍛治舍さんは照れながら言う。

昨年1月、石川が松下電器産業(現パナソニック)と所属契約した際、
担当役員として発表記者会見に同席。
その時から、世代を超えたメール交換は続いている。

県岐阜商高時代に甲子園を沸かせ、早大でも強打者として活躍。
「一度しかない人生、野球以外にも自分の可能性を残しておきたい」
と、プロ球団の誘いを振り切り、74年に松下に入社。
現役の7年間は午前中勤務後、午後から夕方まで練習。
その後会社に戻り、夜9時ごろまで仕事。

「午前中と時間外で、日常の仕事がほぼ回せた。
引退後もスムーズに仕事に入れた」と鍛治舍さん。
87年、監督に就任、5年間指揮を執った。
91年、採用部教育課長となり、昇進を重ねてきた。

世界的なIT不況により、業績が悪化した01年、
労務を管理する労政部長として、早期退職優遇制度導入に。
創業者の松下幸之助氏が、「雇用確保の最優先」を
掲げていただけに風当たりも強かった。
「松下が初めて人に手をつけるのか」と言われた。
予想を上回る1万3000人が応募。
その後、業績はV字回復を果たした。

当時、人事部長で、現関西国際空港会社社長の
福島伸一さん(60)は、「スポーツで鍛えられたリーダーシップ、
最後まであきらめない情熱が下地になり、決断力、統率力、
状況を見る視野の広さにつながっている

現在は、コーポレートコミュニケーション、
CSR(企業の社会的責任)担当。
野球、バスケット、バレーボールの3部を統括。
野球部は全員、バスケット、バレーも大半が社員で、
引退後は社業に専念するが、企業スポーツを取り巻く環境は、
鍛治舍さんの現役時代とは変化。

競技レベルが上がり、練習時間も長くならざるを得ない。
「今の選手はかわいそう。練習後に会社に戻るのはなかなか…」
昨秋からの不況。
コスト低減は、当然のこととして求められている。

鍛治舍さんは、「組織の多様性を維持するため、
スポーツマンタイプは欠かせない」
「競技に取り組む姿勢で、(引退後)1年間(仕事を)頑張れば
必ず追いつける」
その信念は、自らの経験の上に成り立っている。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2009/09/11/20090911ddm035050068000c.html

米ガートナーのイェンガーVP兼最上級アナリスト「インドIT大手、対日投資を拡大」

(日経 9月8日)

大手インドIT企業の業績が、2009年4~6月期に増益に。
受注価格の下落など不安材料は残るが、
米ガートナーのパーサ・イェンガーVP兼最上級アナリストは、
欧米企業のインドIT企業へのオフショアリング
(海外への業務委託)に、「成長路線に戻るだろう」と指摘。
インドIT大手の日本法人への直接投資も、
主導権をめぐる考え方の違いはあっても増えるとみている。

——世界不況で、インドのIT企業の業績悪化。
業績は回復してきたが、インドへのオフショアは今後どうなる?

世界的な景気悪化の影響による受注の落ち込みは
短期的なもので、中長期的に見れば問題ない。
主要顧客である欧米企業がIT投資を減らしているが、
大幅な減少は一時的で、事業の継続や次の成長に向けた
IT投資は必ず出てくる。
景気回復を見据えた攻めの投資も、様々な企業で今後始まる。
米国や英国、西欧からインドIT企業へのオフショアは、
また成長路線に戻るだろう」

——インドIT大手サティヤム・コンピューター・サービスが
粉飾決算を行っていたが、この問題の影響は?

「インドIT4位だったサティヤムの粉飾問題は衝撃的で、
インドへのオフショアの在り方に大きな警鐘を鳴らした。
システム開発やソフト開発を、インド企業に発注する際の
事前調査が強化され、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)など
大手にも改めて経営情報などの開示を徹底させる動きがあった」

「この問題は、インド企業へシステム開発を発注する場合、
発注先のガバナンス体制やリスク管理体制などの調査を
きちんとしておくべき、という教訓。
財務状況を調べる以外、取締役会の状況なども把握が重要。
実質的な家族経営になっていないかどうか、
取締役会がきちんと機能しているのかなどをチェック」

——08年、インフォシス・テクノロジーズが日本ユニシスと提携、
ウィプロは伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と提携。

「インドのIT企業は、欧米だけでなく、日本でも顧客獲得を
進めようとし、期待も大きい。
インフォシスと日本ユニシス、ウィプロとCTCの提携は、
当初に期待していたほどの効果をまだあげていない。
日本企業との提携だから、というわけではなく、
世界中で同じことが起こっている。
インドIT大手の国境を越えた提携は、世界的にうまくいってない。
提携相手との狙いがずれていることが原因

「日本場合、インドのIT企業は日本でも主導権を持った
受注活動をしたいと考え、日本のシステム会社の
下請けになろうとは全く考えていない。
日本のシステム会社は、オフショアや海外事業のノウハウ獲得などを
目指してインド企業を手を組んだが、
提携による事業の主導権は日本側が持っていたい。
両社が主導権を譲らないので溝が埋まらず、
具体的な成果を出すのに時間がかかっている

——インドのIT企業は、日本市場をどう攻めるつもりなのか?

インドのIT企業は、単独で日本市場を開拓し始める。
業績が回復してくれば、インドIT企業による日本法人への
直接投資が増えるだはず。
大手では、インドで日本市場専任の技術者の育成を急いでいる。
日本語養成機関も作り、言語だけでなく、
文化やビジネス習慣などの教育まで始めている」

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int090907.html

2009年9月18日金曜日

体調不良、「秋ばて」かも 夏に冷やしすぎ…倦怠感や食欲不振に

(2009年9月11日 毎日新聞社)

夏を乗り切ったと思ったら、体調を崩した--。
涼しい室内で働く人たちの間に、こうした訴えが増えている。
気候はしのぎやすくなったのに、食欲がない、体がだるい、
風邪を引きやすいなどの自覚症状が出たら、「秋ばて」かも。

「秋ばて」と名づけたのは、女性専門医院
「麻布ミューズクリニック」院長で漢方専門医の渡辺賀子医師。

残暑が落ち着く9月中旬になって、倦怠感や食欲不振など、
夏ばてのような症状を訴えて受診する女性が増える。
冷房がきいた室内で一日中過ごしたり、
冷たいものを好んで飲み食いしていた。

「高温多湿の暑さに負ける『夏ばて』から、体を冷やし過ぎることによる
体調不良に変わってきている」
これは、男性にも当てはまる。

なぜ、夏に体を冷やすといけないのか?
日本人の体は、「夏は暑く、冬は寒い」という季節の変化に適応。

冬の体は、基礎代謝が活発になり、熱を生産して体を内側から
温める一方、夏の体は熱生産を抑えようとする。
体が「快適」と感じる気温も、冬に比べて3度程度高い。
暑い夏に適応している体を冷やすことで、適応できなくなりやすい。

こうした長期的なリズムに加え、人体には24時間の気温の変化に
対し、体温を一定に保つための調節機能がある。
それを担うのが自律神経。

自律神経は、興奮を促す交感神経と、安静に導く副交感神経の
2系統からなる。

日中は、交感神経が優位になるため、末端の血管が収縮して
血圧や心拍数を上げる。
末端の血流が悪くなっているところに、涼し過ぎる環境が加わり、
交感神経のスイッチが入りっぱなしになり、手足が冷え切ってしまう。

ストレスの多い現代人は、交感神経優位になりやすい。
「自律神経の調節機能だけに任せていると、
血流が悪い状態が続き、体温が下がる。
それが長期間続くことで、免疫力が低下し、
風邪を引きやすくなったり胃腸の調子を悪くする。
頭痛や関節痛が表れる『冷房病』と違い、
自分の冷えに気づいていない人も多い」

「冷え」の解消には、体を温めること。
朝食は、おじややスープなど温かいメニューを取るのが効果的。
室内では、自分で温度調節できるのなら温度を高めに。
調節できない場合、重ね着で体温調節をする。
冷えやすい足元や風が直接当たる肩付近を
集中的に守ることで、冷えはかなり防げる。

渡辺さんが勧めるのが浴槽入浴。
「体を温めると同時に、お湯につかってスイッチを
副交感神経に切り替える。安眠につながり、体力も取り戻せる。
現代人は、夏こそシャワーで済まさず、浴槽入浴です」

すでに体調不良なら、病院を受診して胃腸薬や睡眠導入剤、
風邪薬などを処方してもらう。
漢方薬は、体調を補う「補剤」として効果的。
胃腸には、六君子湯や四君子湯、倦怠感には補中益気湯、
昔の夏ばてによく使われた清暑益気湯などが有効。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/11/107521/

本物そっくりの新型「ロボット魚」、海中探査に応用も

(CNN 9月5日)

マスやスズキをモデルに、本物そっくりの泳ぎを可能にした
魚型ロボット「ロボフィッシュ」を、
米マサチューセッツ工科大(MIT)の研究者らが開発。
従来の潜水艇ではできなかった海中での調査、計測などに応用。

MITでは94年、初の魚型ロボット「ロボツナ」を開発、
コストが高くつくなどの理由で実用化には至らなかった。
15年間にわたり改良を重ねた成果が、新型のロボフィッシュ。

製作に必要なコストは、1体につき数百ドル。
ロボツナでは、数千個の部品をつなぎ合わせていたのに対し、
ロボフィッシュの部品は10個に抑えられた。
長さ約13―46センチ、コンパクトな体は、滑らかな流線型。
表面は、継ぎ目のないポリマー素材、柔軟な動きが可能。

開発の過程では、水道水を満たしたタンクに入れて
2年間放置するといった耐久実験も実施。

同大で機械工学を研究するパブロ・バルディビア・アルバラド氏は、
「ロボフィッシュの試作品は、コストを大幅に削ることができた。
これを大量に、200体、500体と製作し、港や湾に放せば、
海中で効率的に計測などを行うことができる」

試作品には内蔵バッテリーを採用したが、
専用ケーブルで外部の電源につなぐことも。

ロボフィッシュは今後、海中の地形調査や水質汚染の検知、
海底パイプラインの検査などへの応用が期待。
開発には、油田探査などを手がける石油関連サービス大手
シュルンベルジェが出資、米海軍も関心。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200909050001.html

言葉のいじめは成績に影響、男子の方が深刻 米高校生調査

(CNN 9月3日)

「学校で、言葉によるいじめを受けた生徒は、
成績が上がりにくくなる」という研究報告を、
米イリノイ大学の研究者がまとめ、校内暴力の専門誌に発表。
米国でこうした調査が実施されたのは初めて。

米教育省の記録から抽出した全米の高校約650校の
2年生約1万人を対象にアンケート。

その結果、約5人に1人が、
「学校で同級生から言葉によるいじめを受けることがある」と答えた。
いじめを受けると、できる生徒でも成績が上がりにくくなり、
遅れがちの生徒は一層ついていけなくなる。

男子生徒の方が、女子生徒よりも言葉のいじめを受けやすく、
特に私立校でその傾向が強いことが判明。

人種別にみると、自分はできる方だと考えている
アフリカ系米国人の生徒ほど、
言葉によるいじめを受けやすい。

イリノイ大学のクリスティ・ジェラス助教授は、
「肉体的いじめには、これまで重点的な取り組みが行われてきたが、
今回の調査で判明した実態を受けて、
学校側は、言葉のいじめについても対応に乗り出す必要がある」

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200909030025.html

逆風の中で:第6部・働き方の選択/3 契約社員で教員免許

(毎日 9月10日)

長野・富士見高原で、高校の長距離選手を対象にした
日本陸連の強化合宿で、元富士通の駅伝選手だった
帯刀秀幸さん(32)に出会った。

高校生と一緒に走りながらハッパをかける姿に驚き、話を聞いた。
富士通時代、契約社員という立場を利用して千葉大に通い、
今春、地元・長野の私立上田西高で念願の教職に。

長野・大町高から亜大に進んだ。
「陸上の楽しさ、喜びを教えられるのは教職しかないと思った」
亜大では、教員免許の取得を目指した。
箱根駅伝での活躍が目にとまり、99年、富士通へ。
夢をあきらめきれなかった帯刀さんは、
「将来のために勉強したかった」と契約社員としての道を選んだ。

富士通は、正社員雇用が基本だが、出身大学で練習を続ける
短距離選手を中心に、契約社員も選べた。
OBでは、百メートル日本記録保持者の伊東浩司さんや
日本陸連男子短距離部長の苅部俊二さん、
現役では北京五輪四百メートルリレー銅メダリストの
塚原直貴らも契約社員。

途中で正社員に転籍できるシステムも整備され、
木内敏夫・陸上部総監督は、
「人生はどこで変わるか分からない。
まずは、競技第一で本人が望む方法を選べばいい」

入社後、帯刀さんは昼過ぎまで働き、練習の合間を縫って、
近くにあった千葉大の科目等履修生に。
合宿などで授業を受けられないこともあり、
国語や体育の免許など50単位を修得するのに5年近くかかった。

「辞めた後のことを考えながら、悔いの残らないように
陸上に打ち込めた」と振り返る。

一般的に契約社員といえば、継続的な雇用が保障されておらず、
昨年来の不況下では、解雇や契約未更新など負のイメージが強い。
その中で契約社員、学生、競技者の三つの役割を成し遂げた
帯刀さんは、「本人が人生プランをしっかり立てていれば、
契約社員も悪くない

上田西高での採用が決まったのを機に、
昨年12月の福岡国際マラソンで、選手人生にピリオドを打った。
4月から、国語の教員として教壇に立ち、
放課後は部員11人の陸上部を指導。
教員1年生の帯刀さんは、「学校の仕事が手いっぱいで、
まともに練習を見られていない」

陸上部は近年、駅伝では低迷、強化への道のりは始まったばかり。
帯刀さんは、「将来、日本の中心選手になれるような高校生を育てる。
それが、わがままを許してもらった会社や、
協力していただいた方々への恩返しになると思う

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2009/09/10/20090910ddm035050078000c.html

2009年9月17日木曜日

夜食べると太る…本当でした 米グループ、マウスで確認

(朝日 2009年9月9日)

同じ量を食べても、本来は寝ている夜の時間帯に食べると、
昼間に食べるより太ることを、
米ノースウエスタン大のチームがマウスの実験で確かめた。

食事をとる時間帯が、カロリーの摂取と消費とのバランスに
大きな役割をはたしていることを示す成果。
国際医学誌オベシティー電子版に発表。

生まれてから毎日、12時間は明るく、12時間は暗くした環境で
飼い続けているマウスを、明るいときだけエサが食べられる
グループと、暗いときだけエサが食べられるグループに分け、
高脂肪のエサを与えて6週間観察。

摂取カロリー量や運動量に、グループ差は認められないが、
体重は暗いときだけ食べたグループは平均1.48倍も増え、
明るいときだけ食べたグループは同1.20倍で、有意差があった。

最近の研究で、体内時計が体内のエネルギー消費も
制御していることが明らかになってきていたが、
食事の時間帯と体重増加との関係を直接的に示した
研究成果はこれが初めて。

朝食をぬいて夜多く食べる人は、太りやすいなどの報告は
これまであったが、食事の時間帯の違いが本当に体重の増加に
関係しているのかは、よくわかっていなかった。

http://www.asahi.com/science/update/0908/TKY200909080062.html

自殺背景にアルコール問題 43人中10人、中高年に集中

(2009年9月9日 共同通信社)

自殺予防総合対策センターは、自殺に至った背景を調査した
43人のうち、10人が自殺までの1年間に
アルコールをめぐる問題を抱えていたことが分かった。

10人全員が40-50代の仕事を持つ働き盛りの中高年で、
自殺時に多量のアルコールを飲んでいた人も4人いた。

調査は、主に2006年以降に自殺した人の遺族に対し、
自殺に至った経緯や心理状態について昨年聞き取りした。

アルコール依存症や、不眠のため寝酒の習慣があった人が10人。
1日当たりの平均飲酒量は、日本酒換算で3・5合。
離婚や借金などの問題を抱えている人も。

43人のうち、精神科に通っていた人が20人おり、
うつ病とアルコール問題が併存していたケースもあった。

厚労省の統計では、08年の自殺者数(概数)は3万197人、
2年連続で3万人を超えている。
調査したセンターの松本俊彦・自殺実態分析室長は、
「自殺の危険因子をどう見つけるのかが重要。
アルコールやうつ病の問題に、地域や会社もかかわっていくことが必要」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/9/107314/

逆風の中で:第6部・働き方の選択/2 会社員Jリーガー

(毎日 9月9日)

埼玉県志木市のグラウンドで、大宮アルディージャの
斉藤雅人(33)は、若手に交じって汗を流していた。
埼玉・武南高、駒大を経て98年に大宮の前身、
NTT関東サッカー部に入ったチーム最古参。

プロ選手が当たり前のJリーグで、
親会社のNTT東日本から出向社員の形でプレーを続けている。

斉藤の入社当時、チームはジャパンフットボールリーグ(旧JFL)に
所属し、選手は社員で構成。
1年目は、午前中にNTTの支店で働き、午後から練習。
チームがJ2に参入した2年目以降は、競技に専念。

周囲が次々とプロ契約を交わす中、
「社員の契約でも試合に出られるし、サッカーをしていることには
変わりない」と独自の道を歩んだ。

Jリーグの登録区分には、プロとアマチュアの二つがあり、
プロは契約形態が5分類。

アマチュアは、「報酬や利益を目的としない選手」をいい、
斉藤は、「法人と雇用契約のみを締結した選手(社員選手)」に
該当、登録上はプロに区分されるが、一般的なプロとは一線を画す。

「故障などの心配があり、父からは高校、大学にサッカーで
進むことに反対されたが、押し切ってきた。
最後の就職のところでは、安心してもらいたかった」
きまじめな父・一男さんの影響が大きかった。

公式戦は、300試合以上に出場。
仮にクラブと通常のプロ契約を結んでいれば、
高額報酬を得られたかもしれないが、
「僕のスタイルだし誇りを持っている。
本当のプロにも負けていない仕事ができていると思う」

斉藤の武南高時代の1年先輩、FC東京の浅利悟(35)
同様の道を選び、97年に前身の東京ガスに入った。
「プロに踏み切れる自信がなかった。
でもサッカーを離れたくなかったし、東京ガスは強豪で、
社員でもサッカーができた」という理由。

だが、年齢を重ねて不安も芽生えている。
浅利は、「社員選手は将来が安泰と言われるが、
会社に戻っても何ができるか分からない。
経済情勢は厳しいし、同期たちとの差もついている」

大宮やFC東京は、企業チームが母体で、Jリーグに参入、
プロと社員の併存が生まれた。
欧州の下位リーグなどでは珍しくないが、Jリーグではごく少数。

引退後、社業に戻る選択肢もあるが、斉藤も浅利も
将来はクラブに残って自身の経験を還元したい。
ともに30代半ば。
将来の身の置き場を考える時期に来ている。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2009/09/09/20090909ddm035050139000c.html

慶応大学の清水教授 「電気自動車、異業種こそチャンス」

(日経 9月7日)

走行中のCO2排出量がゼロの電気自動車(EV)が、
本格普及期を迎えようとしている。
三菱自動車が量販を始めるなど、大手自動車メーカーの
開発・製品化計画が相次ぐ。
見逃せないのは、新規参入企業の出現。
自ら開発したEV技術の普及を狙って新会社を立ち上げた
慶応大学の清水浩教授に、
EV時代の自動車産業の行方を聞いた。

——三菱自動車が「i—MiEV(アイ・ミーブ)」の量販を
7月に始めるなど、本格的なEVの製品化が動き出した。

「アイ・ミーブは、とてもよくできたEV。
今までと比べ、格段に性能が良い。
価格は400万円を超える。
1回の充電で走行できる距離は、160キロメートル。
外見は既存の軽自動車『アイ』と同じ。
売れるかどうかは、これらの要素を顧客がどう評価するかによる」

時代が転換期を迎えていることは間違いない。
地球温暖化問題は抜き差しならない。
石油資源の制約もある。内燃機関ではもう持たない」

——車輪一つ一つにモーターを内蔵して駆動する
インホイールモーター型のEVを研究してきた。

「従来のEVでは、エンジンがあったところにモーターを置く発想。
インホイールモーターは、一つ一つの車輪にモーターを
内蔵させて制御する方式。
クルマの構造が簡単になり、設計の自由度が広がる。
空気抵抗の小さいEVの設計に結びつくし、軽量化も図れる。
結果として、電池容量が同じでも、従来方式に比べ、
航続距離は2倍に伸ばせる」

——ベネッセコーポレーションの福武総一郎会長や
ガリバーインターナショナルなどと組んで、
新会社「シムドライブ」を設立した。狙いは?

「EVについては、30年にわたり研究を続けてきた。
最高時速370キロメートルを達成した
インホイールモーター方式の4人乗りセダン
『Eliica(エリーカ)』も試作した。
これらの成果を早く広めたい。
ライセンスをオーブンにして、とにかく実用化を進めたい。
そんな思いで設立した」

——新会社では具体的に何をするのか?

「自動車メーカーや部品メーカー、家電メーカー、重工メーカーなど、
EVを事業化したい企業に対して、我々が開発してきた技術を
供与したり、一緒に共同開発したりする。
一人乗り乗用車からバス・トラックまで、幅広いクルマのEV化に」

——既存の自動車メーカーの反応は?

「かつて軽自動車ベースのEV開発で、
ダイハツ工業と組んだことがある。
最近は、いすゞ自動車とバスで電気自動車を作ることに。
今のところ、親しい関係のメーカーは多くない。
インホイールモーターという技術そのものはかねてあり、
誰でもやろうと思えばできるからだろう」

「むしろ異業種企業の方がやりやすいかもしれない。
中国だって、電池メーカーのBYD(比亜迪、広東省)が
EV開発を進めるなど、新規参入企業が出てきている。
国内外のEVを事業化させようとしている企業に対し、
開発や普及を支援していきたい」

新産業が生まれる過程では、新規参入企業が果たす
役割は大きい。
デジタルカメラでは、最初に大手電機メーカーが開発したが、
うまく市場は立ち上がらなかった。
ところが、新規参入のカシオ計算機が製品化、ヒットし、
市場が一気に拡大した。
既存メーカーと新規参入企業が競い合うことで、
新しい市場は広がるものだ」

自動車の場合、世界で見れば、普及率はまだまだ低い。
広大なマーケットが広がっている。
これからパイが大きくなる分、新規参入の余地も大きい」

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int090904.html

2009年9月16日水曜日

「人間の生と死」考える授業 がんを生きる/44 死をみつめる/上

(2009年9月8日 毎日新聞社)

関西学院高等部の公民科教諭、古田晴彦さん(52)は現在、
高校1年生の「現代社会」の授業などで、
人間の生と死について考える
「デス・エデュケーション」に取り組んでいる。

「人は生まれたときから死に向かっているのに、普段は気づかない。
死を意識してこそ、有限である命を大切にし、
そしてどう生きるかを考えることにつながる

古田さんの原点は、96年突然、
妻の恵理子さんにがんが見つかったこと。

「多分、がんだと思うって言われた」
恵理子さんは、「怖いよ」と震えながら泣いた。
古田さんも、「目の前が白黒写真になったような」大きな衝撃。
恵理子さんは当時35歳。二人の娘は、8歳と3歳。
治るのか、入院中の生活は……不安が押し寄せた。

9時間の手術を受け、抗がん剤を投与する化学療法が始まった。
恵理子さんの看病と、家事・育児を優先する決意、生活は一変。
職場の理解もあり、授業時間の調整などで協力。

経験したことのない感情の浮き沈みも。
悪い知らせの方が多くても、「手術が成功した」と聞けば、
良い情報だけに飛びついてしまう。
「5年生存率は……」といきなり現実を突きつけられ、
すぐには受け入れられずに落ち込むことも。
子どもの前では涙は見せられないと、病院のベンチで
一人涙を流した後に帰宅したことも。

家族のきずなが、慌ただしい生活を支えてくれた。
古田さんと恵理子さん、長女の3人で交換ノートを作り、
交代で一日の出来事を書いた。
「早く退院しよう」、「月末には外泊しよう」
目標を作っては達成するたび喜んだ。
「絶対に治す」と、入退院を繰り返していた恵理子さんは、
家族の励ましを糧に何度も危機を乗り越えたが、がんは進行。

2回目の大きな手術を経た99年、
医師から「がんの治療はおそらくもうできない」と、
古田さんは初めてがんの転移が分かった時、
恵理子さんが話していた言葉を思い出した。
「もし治療をしても助からないのであれば、
(痛みや不快な症状を和らげる治療)ホスピスに入れてほしい」
古田さんは、ホスピスへの転院と共に、
家族で死に向き合う準備を始めた。
   ×   ×
古田さんは、02年に出版した「『生と死の教育』の実践」第1章で、
恵理子さんの闘病を紹介。
問い合わせは清水書院(03・5213・7151)。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/8/107284/

装着パワースーツ、3千万円であなたも超人に

(朝日 2009年9月9日)

パナソニックの社内ベンチャー「アクティブリンク」(京都府)は、
100キロの建築資材を1人で運べる強化服「パワーローダー」の、
機械的な組み立てをほぼ完成。
2015年に現場試験を行い、完成を目指す。

高さ約150センチ、重さ約230キロ。
人間の手足の動く向きと圧力を感知して、
モーターで大きな力を出す。

アクティブリンクは、介護用の強化服など人間の力を
補助、強化する装置を研究。
パワーローダーは、03年ごろから開発を始めた。

パワーローダーの名称は、SF映画「エイリアン2」に
運搬作業用機械として登場する。
主人公がエイリアンの女王と戦うのに使われ、有名に。

アクティブリンクの城垣内剛取締役は、
「ローダーは荷を積む人の意味。映画の動きを意識して開発中」

建築現場でも高齢化が進み、部材を細分化して
小型軽量化しなければならなくなっている。
重い資材を1人で運べれば、建設費も節約できる。
今後、動力や制御ソフトなどの改良を進める。
価格の目標は量産化で、1機3千万円。

http://www.asahi.com/science/update/0908/OSK200909080001.html

得意分野持つ飛行士目指す 「潜水医学」で宇宙に興味 新候補の金井さん

(2009年9月9日 共同通信社)

宇宙航空研究開発機構の宇宙飛行士候補に選ばれた
海上自衛隊の医師、金井宣茂さん(32)は、
「何か一つ秀でるもの、得意分野を持つ飛行士になりたい。
『この任務には金井しかいない』と言われるようになりたい」と抱負。

飛行士を志すきっかけは、ダイバーを多く抱える海自の医師として
特別に学んだ専門分野「潜水医学」
ダイバーが狭く閉じた環境に、何日も滞在する活動があり、
健康管理などを通じて「宇宙医学と共通する」と感じた。

2005-06年に渡米して勉強したとき、
潜水医学から飛行士に転じた医師がいると聞き、
「日本で募集があったら絶対に受けよう」と準備。

金井さんと同じ昨年の応募者から、
油井亀美也さん(39)、大西卓哉さん(33)の採用が決定。
金井さんは補欠。
その後、「2人に負けないよう、英語の勉強や体力トレーニングを
自分に課して過ごしてきた」

活動の場は、海から宇宙に変わるが、
「海もまだ未知のフィールド。
宇宙も徐々に人が進出して活動を始めており、
同じく無限の可能性を持ったところ」

「どちらかというと冷静な方。物事に動じないし、
トラブルがあっても対処できる」
そう自己分析した。

薬剤師の父の職場に出入りし、病院の医師を目指した。
防衛医大卒業後、青森、埼玉、広島で
同大病院や自衛隊の病院に勤務。

外科医には、看護師や技師らのチームをまとめる
リーダーの能力が必要。
「助手として、執刀医をサポートすることも学んだ」、
「常に全体を見回して状況を把握、コントロールする。慌てないこと」
経験から得た資質がセールスポイントだと、自信を見せる。

「別世界の出来事と考えていた」宇宙に関心を持ったのも、
医学がきっかけ。
潜水医学という専門分野にかかわる中、海底から時間をかけて
地上の環境に戻るダイバーの姿が宇宙飛行士に似ていると感じた。

米国留学を契機に、宇宙への興味を広げ、
「飛行士の募集があれば絶対受けよう」と決心して準備。
選抜試験では、自衛隊の先輩の「百パーセント、ポジティブに」の
言葉を胸に頑張り、海から宇宙へ、新しい舞台への夢をかなえた。

尊敬する飛行士は、同じ医師出身の向井千秋さん(57)。
「引き続き、宇宙医学の分野で貢献できれば」と抱負。

東邦大付属東邦高3年時の担任、平山顕教諭は、
「おとなしいが、信念がはっきりしていた」
約半年間一緒に働いた防衛省海上幕僚監部の先輩医官、
小川均2等海佐(42)は、「まじめで話し方が丁寧、内容も理論的。
患者に急変があっても、的確に対応していた」

独身。今回の採用を千葉市に暮らす両親に伝えると、
「希望がかなって良かった。頑張りなさい」と励まされた。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/9/107311/

逆風の中で:第6部・働き方の選択/1 市民ランナー指導

(毎日 9月8日)

96年アトランタ五輪の陸上女子五千メートルで
4位入賞を果たした志水見千子さん(38)は、
横浜市都筑区で、妹とともに
「FUN★COME」というカフェを経営。

実業団のリクルートで、主将としてチームをまとめ上げた経験を持つ。
華やかな競技歴とは裏腹に、現役時代は、ある劣等感を。
「私は走ることしかできないのかも、と思っていた。
一般社会とは別世界で、『勉強のない部活動』として陸上をしている」

競技に専念できる環境は整っていたが、
一方で社会と切り離されたような気持ちも。
「引退後」を具体的に考えるようになったのは、
競技生活の後半に差し掛かったころ。

脳裏をよぎったのは、米コロラド州ボルダーでの高地合宿。
一人になれる限られた時間を、カフェで過ごした思い出と、
「引退後は、のんびり暮らしたい」というイメージが重なり合った。
01年、リクルートを退社、カフェを開いたのは04年。

小さなカフェが出会いの場となり、
「もうかかわることはない」と思っていた陸上の、
新たな魅力を発見することに。
お客さんを介して、「ランニングを教えてほしい」と打診、
個人指導を始めたのがきっかけ。

08年、ランニングクラブをつくり、本格的に市民ランナーを指導。
ランニングブームという追い風もあり、
現在はクラブ運営に仕事の重点は移っている。

プロ的なアスリートが増えた今、引退後の
「セカンドキャリア」はスポーツ界の大きな課題。
日本オリンピック委員会(JOC)は08年、
「キャリアアカデミー」をスタート。
進学や就職に関する相談を受け、セミナーや交流会を実施。

アカデミーの八田茂ディレクターは、
「経済環境の悪化は気になっていると思うが、
現役選手が最優先するのは、やはり成績を残すこと。
所属チームによって、雇用形態にも違いがあり、対応は難しい」

「引退後のことを具体的に考える選手は、確かに少なかった」と
振り返る志水さんは今、市民ランナーたちとの触れ合いを通じ、
「純粋に『走ること』に取り組んでいる。だから楽しい」

現役時代には感じられなかった社会との接点。
そこに、第二のスポーツ人生の生きがいを感じている。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/archive/news/2009/09/08/20090908ddm035050125000c.html

2009年9月15日火曜日

アルコールが運動の動機付けになるか?

(2009年9月8日 WebMD)

定期的に飲酒をする人は、飲酒をしない人よりも運動量が多い
可能性があり、酒量が多いほど運動量が多いことが
新しい研究で明らかに。

考えられる動機付けは、アルコールを摂取する人は、
アルコールにかなりのカロリーがあることを認識、
摂取したカロリーを消費するために運動する」と
本研究の著者、マイアミ大学のMichael T. French。

「乱用ではなく、アルコールを摂取する人は、
生活のバランスをとることに関心が高い可能性がある」

米国人230,000人を対象とした年1回の電話調査、
2005 Behavioral Risk Factor Surveillance Systemの
データを分析、飲酒と中強度~高強度の運動との
「統計的に強力な関連」を見出した。
『American Journal of Health Promotion』9/10月号に掲載。

1)1週間あたりの運動時間は、飲酒をしない人と比べ、
飲酒量が少量の人では5.7分、中程度の人では10.1分、
多量の人では19.9分長かった。

2)1週間あたりの運動時間は、飲酒をしない人と比べ、
飲酒をする女性では7.2分長く、男性では5.5分長かった。

3)男女とも、飲酒と高強度の運動を行う割合の約10%増加との
関連が認められた。

飲酒をしない人とは、調査前30日以内に飲酒しなかった人。
飲酒をする人は、過去30日間に摂取したアルコール飲料の
杯数に基づいて、以下のように少量、中程度、多量飲酒者に分類:
・少量飲酒者   女性:1-14杯、男性:1-29杯
・中程度飲酒者 女性:15-45杯、男性:30-75杯
・多量飲酒者   女性:46杯以上、男性:76杯以上

「この研究は、運動内容を改善するために酒を利用せよ、
という意味ではない」
多量の飲酒に関連する健康問題は、長時間の運動の利益よりも
深刻であると付言。

「責任ある」飲酒は有益である可能性が示唆される、とFrench博士。

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http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/9/8/107294/

オバマ大統領が生徒に演説、学業を奨励

(CNN 9月9日)

オバマ米大統領は、バージニア州アーリントン市内の
ウェイクフィールド・ハイスクールで演説、
学業の重要性について生徒たちに語りかけた。

オバマ大統領は、学業に励まないことを弁解する余地はない、
とし、「(学業は)君たち自身の人生と将来にとって
重要であるばかりではない。
学校で学んでいることが、われわれが国家として
今後の難問に対処できるかを決める
演説は、全国の学校に配信された。

今回の演説をめぐって、保護者らを含む保守派が、
政治的に偏向した内容ではないかとの懸念を表明、
ホワイトハウスが事前にウェブサイトで原稿を公表する
異例の対応を取った。
ダンカン米教育長官は、オバマ大統領が原稿通りに演説したとコメント。

学校側の対応にはばらつきがあり、全校で見せない決定を下した
学校もあれば、教員の個人的判断に任せた学校も。

現職の米大統領が学童生徒向けに演説したのは、
1991年にブッシュ元大統領がワシントン市内の学校で
薬物使用を止めるよう訴えて以来、18年ぶり。

http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200909090003.html

都市の森林どう造る? 「お手本」明治神宮など調査

(朝日 2009年9月10日)

明治神宮や新宿御苑など、都市にある森林の生態系調査を、
環境省が来年度から始める。

こういった森林は、人工的につくられたが、長い時間を経て
自然林化した結果、さまざまな生物種が共存し、
都会の人々の憩いの場になっている。
調査結果をもとに、都市部で新たな森林を造営する際の
計画・整備手法などの指針をつくる。

明治神宮はもとは荒れ地だったが、1915年ごろから始まった造営で
シイ、カシ、クスノキなどさまざまな樹木約10万本が植えられた。
90年以上たったいまでは約250種類、17万本の木々が茂る
「自然林」として、都市の貴重な緑地。

07年11月に閣議決定された「第3次生物多様性国家戦略」は、
都市で豊かな生物多様性を確保するため、
都市内や臨海部に大規模な緑地空間を確保する。

環境省は、明治神宮や新宿御苑のほか、全国の地方都市の
社寺林など計約10カ所の人工森林で、植生や下草の生育状況、
生息する動物の種類、外来種の侵入状況といった
生態系の現状を詳しく調べる。

専門家による検討委員会で、調査結果を評価。
都会で森林を造営したり、現存する森林を維持管理したりする際の
ノウハウや課題を、2年がかりでまとめる。

http://www.asahi.com/science/update/0905/TKY200909050231.html

最先端研究開発支援プログラム研究者・テーマ決まる

(サイエンスポータル 2009年9月5日)

総額2,700億円を投じる最先端研究開発支援プログラムの
中心研究者・研究課題30が決まり、内閣府が公表。

中心研究者には、
審良静男・大阪大学免疫学フロンティア研究センター拠点長
(研究課題:免疫ダイナミズムの統合的理解と免疫制御法の確立)、
田中耕一・島津製作所田中耕一記念質量分析研究所長
(次世代質量分析システム開発と創薬・診断への貢献)、
外村彰・日立製作所フェロー
(原子分解能・ホログラフィー電子顕微鏡の開発とその応用)、
細野秀雄・東京工業大学フロンティア研究センター教授
(新超電導および関連機能物質の探索と産業用超電導線材の応用)、
村山斉・東京大学数物連携宇宙研究機構長
(宇宙の起源と未来を解き明かす -超広視野イメージングと分光による
ダークマター・ダークエネルギーの正体の究明-)、
山中伸弥・京都大学物質-細胞統合システム拠点iPS 細胞
研究センター長
(iPS 細胞再生医療応用プロジェクト)、
山本喜久・国立情報学研究所、スタンフォード大学教授
(量子情報処理プロジェクト)
など、国際的にも著名な基礎科学者が選ばれた。

「フォトニクス・エレクトロニクス融合システム基盤技術開発」、
「ナノバイオテクノロジーが先導する診断・治療イノベーション」、
「Mega-ton Water System(世界最大の処理能力を有する
省エネルギー海水淡水化水処理システム・下水処理システムの確立)」、
「がんの再発・転移を治療する多機能な分子設計抗体の実用化」、
「高性能蓄電デバイス創製に向けた革新的基盤研究」など、
中心研究者ないし共同提案者に、企業の研究開発者を含む
実用化に重きを置いた中心研究者・研究課題も含まれている。

最先端研究開発支援プログラムは、3~5年間で世界をリードし、
世界のトップを目指す人と課題を選び、
総額2,700億円を投じるプロジェクトとして、
麻生政権下で急に決まった。

中心研究者・研究課題選定に際しては、
民主党から選定作業をやり直すという声があがっている。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0909/0909051.html

2009年9月14日月曜日

ウミホタルで発光たんぱく質、がん発見に期待

(2009年9月8日 読売新聞)

甲殻類の一種であるウミホタルの発光作用を利用し、
透過性の高い近赤外線を出すたんぱく質の開発に、
産業技術総合研究所北海道センターの
近江谷克裕主幹研究員らの研究グループが成功。

これを体内に投与すれば、見つけにくい部位のがんを、
放射線などを使わなくても見つけることが可能。
7日の米科学アカデミー紀要に掲載。
北海道大学との共同研究。

研究グループは、ウミホタルが持つ発光触媒
「ウミホタルルシフェラーゼ」に、波長が長く、
体内の組織を通過しやすい近赤外線を出す色素を導入、
発光たんぱく質をつくった。

これをがん細胞を攻撃する抗体と結合して、
発がんしたマウスに投与、特殊なカメラで観察したところ、
微小ながん細胞の位置を特定できた。

体を切除しないでがん細胞を確認するには、
大規模な機器・施設や、外部からの放射線、紫外線の照射が必要。

今回開発した発光たんぱく質を使った方法では、
こうしたことが不要で、研究グループは、
「がん細胞の位置を特定する手法が多様化するだけでなく、
治療薬の開発などにも応用できる」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/8/107240/

職場のいじめは睡眠障害につながる

(2009年9月7日 WebMD)

仕事中に脅しや侮辱、嫌がらせを受ける人は、
他の労働者より睡眠障害になる可能性が高い。
『Sleep』誌9月1日号に掲載。

職場のいじめはよくある出来事で、フランス南東部では
7,600人を超える中年労働者がいじめに遭っている。
被験者らは、仕事の環境、入眠する能力、早期覚醒後に
再び入眠する能力について質問票に回答。

女性の11%、男性の9%は過去1年間に6カ月以上にわたり
週1回以上、職場でいじめに遭ったことを報告。
職場のいじめとは、「職場環境において、1人、複数の人に対し、
長期間にわたり継続的かつ反復的に、傷つけたり、虐げたり、
冷遇したりすること、仲間外れにすることや孤立させることを
目的とした敵対的行為」と定義。

毎日、ほぼ毎日、仕事中にいじめに遭っている女性は、
睡眠障害になる確率が同僚たちの約2倍。

現在、過去に敵対的行為による扱いを受けざるを得なかった
男性では、経験のない男性の2倍以上、睡眠障害の割合が高かった。
職場でいじめられる頻度が高ければ高いほど、
睡眠障害になる可能性が高かった。

この結果は、年齢、職業、労働時間、うつ病の症状など、
睡眠に影響を及ぼし得る他の因子を考慮に入れた。

睡眠障害は、他人がいじめられるのを見た人にも影響。
被験者の1/3は、過去12カ月間に職場でいじめを目撃した。

以下のような知見が得られている:
1)いじめを目撃した男性は、睡眠障害になる確率が約60%高い。
2)他人がいじめられるのを見た女性では、睡眠障害が20%高い。
3)いじめの目撃といじめの被害の両方を経験した場合、

睡眠障害はさらに高い。

これらの知見から、職場におけるいじめ防止に
さらに力を注ぐ必要があることが強調。
「職場のいじめは、主要な仕事上のストレッサーのひとつ、
自殺をはじめとする健康関連の問題の大きな原因」

ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンの公衆衛生・人口学部
(アイルランド)の研究員、Isabelle Niedhammer。
「睡眠障害との関連において、いじめなどの仕事上のリスク因子を
よりよく理解し、防止することの必要性が強調」

適応性不眠とは、職場のいじめなどの特定可能なストレッサーに
起因する睡眠障害を示す医学用語。
米国睡眠医学会(American Academy of Sleep Medicine)によれば、
適応性不眠の症状として、不安、心配、抑うつ、筋緊張、頭痛など発現。
適応性不眠は通常、3カ月以内に解消するが、
その人がストレスの強い環境に留まったり、その状況に
適応できなかったりすると長引く可能性。

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http://www.m3.com/news/SPECIALTY/2009/9/7/107196/

教育費の家計負担、OECD加盟国で最高水準

(サイエンスポータル 2009年9月9日)

日本の教育支出における私費負担は、
経済開発協力機構(OECD)加盟国中、韓国に次いで
2番目に高いことが、「図表で見る教育2009」で明らか。

OECDによると、データがあるすべての国で
教育に対する公財政支出は、1995年から2006年の間に増加。
私費負担は、4分の3以上の国で公財政支出の伸びを上回る率で増え、
OECD平均では教育支出の15.3%が私費負担。

日本の場合、この私費負担が33.3%とOECD平均を
倍以上上回っているのが目立ち、OECD加盟国の中で
日本より私費負担が高いのは韓国(41.2%)だけ。

教育の段階で見ると、就学前教育(幼稚園など小学校入学前の
家庭外機関による教育)と高等教育(大学・大学院・短期大学・
高等専門学校など)で、特に私費負担が高い(公財政支出が少ない)
実態がはっきりする。

就学前教育における日本の私費負担は、
56.6%とOECD加盟国平均の19.3%を大幅に上回り、
高等教育でも67.8%とOECD平均の27.4%を大きく上回る。

無償化が検討されている高校を含む初等・中等教育よりも、
就学前と高等教育に対する公財政支出が
OECD加盟国と比べて見劣りすることがはっきりした形。

OECDは、日本は私費負担に占める家計負担が大きいことも指摘。
就学前教育では、日本全体の教育支出の38.3%を家計が担い、
大学など高等教育では51.4%が同じく家計負担。
教育支出に占める家計負担の割合が、
韓国以外のOECD加盟国に比べ、数倍から倍近く高い実態。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0909/0909093.html

100歳以上、全国で4万人突破 本県は過去最多の500人

(岩手日報 9月11日)

全国の100歳以上の高齢者が、9月15日時点で
過去最多の4万399人に上り、初めて4万人を突破、
「敬老の日」を前にした厚生労働省の調査で分かった。

昨年を4123人上回り、39年連続の増加。
男女ともに過去最多で、女性が全体の約86・5%を占めた。

最高齢は、沖縄県の女性で114歳。
男性の最高齢は、京都府京丹後市に住む
112歳の木村次郎右衛門さん。

本県の100歳以上の高齢者は、
500人(男性76人、女性424人)で、過去最多。
昨年度(2008年9月30日時点)の387人
(男性66人、女性321人)に比べ113人増え、3年連続の増加。

最高齢は、二戸市金田一の玉川スマさんで110歳。
男性の最高齢は、花巻市(旧花巻)の高橋吉助さんで105歳。

人口10万人当たりの人数は36・98人で、47都道府県中、26番目。
本年度中に100歳の誕生日を迎える人は、
272人(男性38人、女性234人)。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090911_16

2009年9月13日日曜日

悪玉リンパ球 加齢による免疫低下の主犯 京大大学院教授ら発見

(2009年9月8日 毎日新聞社)

京都大大学院医学研究科の湊長博教授(免疫学)らの
研究グループが、マウスを使った実験で、年齢とともに増加し、
免疫力を低下させる特殊な「悪玉リンパ球」を見つけ、
7日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表。

悪玉リンパ球の除去が、ヒトで可能になれば、
がんの免疫療法の効率化や高齢者の感染症予防を図ることが
できるとみられ、「若返り」にもつながるとして注目。

外部から病原体が侵入すると、「Tリンパ球」が働き、体を守る。
研究グループは、マウスのTリンパ球から、免疫反応をしない上、
がん悪化の原因物質を作るPD―1陽性Tリンパ球(悪玉リンパ球)
生まれることを発見。

年を取ると、Tリンパ球全体の数は変わらないのに、
「悪玉」だけが増えることを確認。

これまで、加齢に伴う免疫力低下は、
免疫細胞全体の機能劣化によると考えられてきたが、
研究グループは、「悪玉」割合増加で説明できる。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/8/107289/

70台目の献血運搬車贈る 元横綱大鵬の納谷さん

(2009年9月7日 共同通信社)

日本赤十字社は、元横綱大鵬の納谷幸喜さんから、
70台目の献血運搬車「大鵬号」の寄贈を受け、
東京都港区の本社で贈呈記念式典を開いた。

節目の台数に達したことや、納谷さんが来年70歳を迎え、
今回が最後の寄贈。

現役時代に巡業で各地を回っていた納谷さんは、
献血運搬車が全国的に不足していると聞き、
ファンへの恩返しのため、1969年から寄贈を始めた。

運搬車は、これまでに全都道府県の赤十字血液センターに贈られ、
総走行距離は地球165周分に相当する約658万キロになった。

式典では、各地の血液センターから届いた感謝のメッセージを紹介。
運搬車は、「大鵬」の名前入り浴衣などの売り上げをもとに購入、
納谷さんは、「70台の寄贈はファンの協力があってできたこと。
感無量です」とあいさつした。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/7/107167/

第一四半期の太陽電池国内出荷量最大

(サイエンスポータル 2009年9月8日)

温室効果ガス排出削減に、大きな役割が期待されている
太陽電池の国内出荷量が、4~6月に大幅に伸び、
四半期単位では最大となったことが、
太陽光発電協会の調査で明らかに。

太陽光を利用して電力を生み出す太陽電池の国内出荷量は、
補助金制度があった2005年度までは着実に増えていた。
制度が切れた06年度、前年より1割以上減少、
昨年度も05年度の8割以下に落ち込んでいた。

今年度第一四半期の国内向け出荷量は、83,260キロワットと、
直前の08年度第四四半期の約14%増、前年同期比で約83%増と、
ピーク時の2005年度の第三四半期をも上回る最大値。

国内出荷の約92%を占めるのは住宅用で、
住宅用太陽電池パネルの伸びが、出荷量増の大きな原因。

昨年7月、閣議決定された「低炭素社会づくり行動計画」は、
太陽光発電で再び世界一となることを目指し、
2020年に現在の10倍、2030年に30倍に拡大する目標。

麻生政権が、6月に発表した
「CO2など温室効果ガス排出量削減の中期目標」は、
2020年までに温室効果ガスを2005年比で15%削減する目標を掲げ、
太陽光発電は現状の20倍というさらに高い目標が盛り込まれている。

経済産業省は、住宅などに取り付けた太陽光発電装置からの
余剰電力を、電力会社が買い取ることを義務づけた
「太陽光発電の新たな買取制度」を、11月からスタート。

電力会社が買い取る価格も、住宅用は1キロワット時あたり48円、
非住宅用は24円。
一世帯が使う年間の電力は、平均約4,200キロワット時、
3.5キロワットの太陽光パネルを設置するとほぼまかなえる。

現在、住宅に太陽光発電システムを設置すると、
1キロワットあたり平均約70万円(工事費込み)かかるが、
1月から、1キロワットあたり約7万円を補助する
政府の太陽光発電推進制度が復活。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0909/0909081.html

獣医師確保に本腰 県家畜衛生職員会

(岩手日報 9月5日)

県家畜保健衛生所の獣医師で組織する
県家畜衛生職員会(会長・清宮幸男県中央家畜保健衛生所長)は、
全国的な獣医師不足を受け、獣医師確保対策に乗りだした。

同衛生所は、高病原性鶏インフルエンザや牛海綿状脳症(BSE)など
人畜共通伝染病の防疫、検査などに当たる。
高度な知識と技術が求められるが、慢性的な欠員状態に悩む。
宿泊費を負担して説明会を開催するなど、
学生の勧誘に力を入れている。

県内の家畜保健衛生所は中央(滝沢村)、県南(奥州市水沢区)、
県北(軽米町)の3カ所で、計59人の獣医師が仕事。

岩手大など獣医学科卒業生の進路は、
▽ペットの動物などを扱う小動物臨床、
▽牛や馬など大型家畜を扱う産業動物臨床、
▽家畜保健衛生所など公務員、
▽民間企業勤務―に大別。

学生の希望が一番多いのは小動物で、
産業動物と公務員、民間企業は希望者が少ない。

職員会は昨年から、学生を対象に
家畜衛生保健所の見学・説明会を始めた。

見学後、盛岡市内の温泉施設に学生を宿泊させ、懇親の場も設定。
今年の説明会には、岩手大獣医学科の5年生4人が参加。
学生には、業務実績や職員の論文を送るなどして勧誘を続ける。

同学科6年の渡辺菜の子さん=盛岡一高出身=は、
「昨年の説明会に参加し、所長はじめ職員の熱意を感じた。
岩手の畜産振興のため、頑張っている姿を見て、
公務員に対する考えが変わった」と県職員試験の受験理由。

県は獣医師のため、初任給調整手当を今春から
1万円増やして年額2万円(5年間支給)にするなど、
待遇改善に努めているが、売り手市場は変わらず、厳しい状況。

岩手大農学部獣医学科の谷口和之教授は、
「県は、このところ勧誘に力を入れているようだが、
いずれ、職場の熱意が問われている。
働きがいのある仕事場の提供がなにより重要だ」と指摘。

清宮所長は、「鶏インフル、BSE、口蹄疫など
社会や経済に大打撃を与える家畜伝染病の予防など
仕事は年々、高度化。
定員の充足とともに、優秀な人材の確保が急務だ」と、
今後も学生の確保に力を入れる考え。

【家畜保健衛生所】
都道府県に設置、全国で160カ所、約2千人の獣医師が勤務。
家畜衛生思想の普及、家畜伝染病の予防などを行う。
業務の重要性から、必要な人件費と物品の50%は国が負担。
所長は獣医師で、仕事の運営と責任は獣医師が負っている。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090905_15