(CNN 9月5日)
マスやスズキをモデルに、本物そっくりの泳ぎを可能にした
魚型ロボット「ロボフィッシュ」を、
米マサチューセッツ工科大(MIT)の研究者らが開発。
従来の潜水艇ではできなかった海中での調査、計測などに応用。
MITでは94年、初の魚型ロボット「ロボツナ」を開発、
コストが高くつくなどの理由で実用化には至らなかった。
15年間にわたり改良を重ねた成果が、新型のロボフィッシュ。
製作に必要なコストは、1体につき数百ドル。
ロボツナでは、数千個の部品をつなぎ合わせていたのに対し、
ロボフィッシュの部品は10個に抑えられた。
長さ約13―46センチ、コンパクトな体は、滑らかな流線型。
表面は、継ぎ目のないポリマー素材、柔軟な動きが可能。
開発の過程では、水道水を満たしたタンクに入れて
2年間放置するといった耐久実験も実施。
同大で機械工学を研究するパブロ・バルディビア・アルバラド氏は、
「ロボフィッシュの試作品は、コストを大幅に削ることができた。
これを大量に、200体、500体と製作し、港や湾に放せば、
海中で効率的に計測などを行うことができる」
試作品には内蔵バッテリーを採用したが、
専用ケーブルで外部の電源につなぐことも。
ロボフィッシュは今後、海中の地形調査や水質汚染の検知、
海底パイプラインの検査などへの応用が期待。
開発には、油田探査などを手がける石油関連サービス大手
シュルンベルジェが出資、米海軍も関心。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200909050001.html
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