2008年12月27日土曜日

漆器加え3商品 平泉ブランド発表

(岩手日報 12月23日)

平泉商工会(千葉庄悦会長)が、全国展開の新商品を売り出すため
取り組んでいる「五感浄土・商品開発ブランド事業」の商品発表会は、
平泉町平泉の平泉レストハウスで開かれた。

平泉文化にちなんだ日本酒、菓子、漆器が披露され、
現代の感覚と地域性あふれる商品が関係者約50人の目を集めた。

新商品は、特別純米酒「骨寺八百年荘園田 延年」、「かわらけせんべい」、
漆の髪留めと小物入れ「JODO Japan 溜ゆい・玉小箱」の3種類。
それぞれ「香る浄土」、「味わう浄土」、「触れる浄土」と題し、
同町と一関市の業者が製造した。

開発を手掛けたブレイントラストアンドカンパニー(仙台市)の
大志田典明社長は、「五感でとらえる浄土を考えた。
『見る』と『聞く』は、景観と舞などの音楽がある。
残りの感覚を商品にした」と狙いを語った。

3商品は、今冬から町内の土産物店などで順次発売。
問い合わせは、同商工会(0191・46・3560)。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081223_9

大学選び(1)あふれる情報、読み解く授業

(読売 12月23日)

大学選びのための情報を分析する授業が始まった。

首都圏の大学が送ってきた案内パンフレットを教壇に山積みし、
杉森共和教諭(45)が呼びかけた。「今日は、大学を読み解きましょう」

東京都立葛飾総合高校。
2年生約40人が選択する「現代語表現」の10月下旬のテーマは
情報の読み解き」。
あふれる情報の中から、自分に必要なものを正確につかむ力をつけるとともに、
大学選びにも役立てる一石二鳥を狙った授業。

パンフレットと一緒に配られたのは、読売新聞の「大学の実力」調査のコピー。
授業は、両方の資料で大学のデータを調べることから始まった。
生徒の目はまず、イラストや写真で彩られたパンフレットに吸い寄せられる。
だが、杉森さんからの課題を見て表情が変わった。
「どんな大学で、どんな学生生活になるかをイメージする上で大切なことだよ」

課題は、パンフレットから在籍学生数、4年(医学部などは6年)で
卒業できる割合を示す卒業率や退学率などを調べ出すことだった。
「ないよ?」「そっちも?」

生徒は、パンフレットを手にして不満を口にし始めた。
志望大学のパンフレットを見て、「何も出てない。これじゃ写真集」と言う生徒や、
「大学の実力」のデータに目を通しながら、
「回答してない大学があるのはなぜだろう」と首をかしげる生徒も。

意見が出尽くしたころ、杉森さんは「白いうそ」と黒板に大書した。
「事実と異なる『真っ赤なうそ』に対して、こちらは大切な事実を隠すこと。
『白いうそ』を見極め、発信者の狙いを読み取らないと、
情報に踊らされるだけだよ」
それは、進路選択の岐路に立つ2年生への強烈なメッセージだった。

高校教員となって20年余りたつ今も、進路指導のあり方に違和感がある。
福岡県の進学校で、自分自身が受けた指導と基本は変わらない。
偏差値が高い難関大学に入ることが、安定した人生へのパスポートと、
いまだに唱えているように映る。
昨年4月に開校した葛飾総合高校への転任を希望したのは、
そうした指導を新しい学校で見直したかった。

「大学の実力」を見た時、「読みにくいが、これは使えるな」と直感。
大学は、どのように学生を育てる所かを見極め、
進学するかどうかもじっくりと考えたい。
「一人ひとりの生徒を支え、伸ばす、それが進路指導だ」

翌週の「現代語表現」で、生徒たちはリポートをまとめた。
多くが大学のパンフレットを、「自校の良さを伝えるもの」と受けとめ、
「白いうそを見極めなければ」と結んでいた。
二つの資料を読み比べ、「パンフレットではどんな学校かわからない。
もちろん『大学の実力』だけでも」と、厳しく評定するものも。
大半の生徒は、情報を読み取り、最後は自分の目や耳や足で
確かめることの重要性を自覚。

2年生は、葛飾総合にとって初めての卒業生となる。
それだけに、国分達夫校長(54)は授業を、「まだ不十分」としながらも、
「こうした取り組みをきちんと育て、個に対応した指導を実現したい」と意欲。

生徒の多様化に対応して設けられた総合学科の高校から、
新しい大学選びが始まろうとしている。

◆「大学の実力」調査

偏差値やブランドによらない大学選びのための情報提供をしようと、
読売新聞社が全国の4年制大学を対象に今春行った初の調査。
725校中499校が回答。
卒業率や退学率、補講率、学生による授業評価の実施状況など、
教育力向上への取り組みをテーマに約50項目を質問。

◆入試の多様化 悩む教員

高校の進路指導が難しくなっている。
最大の要因は、大学の多様化。
入試形態だけでなく、4年制だけで400種以上の学部、
1700種以上の学科があり、「グローバルスタディーズ学部」、
「感性デザイン学科」など、教育内容や職業選択にどう結びつくのか
イメージしにくい名前も多い。
生徒の夢や希望も多様化していることも、高校教員を悩ませている。

リクルートが、全国の高校の進路指導主事に行った調査(2006年)によると、
回答した813人のうち91%が、「進路指導は難しい」と答えた。
進路が多様な総合学科高校では、97%に達していた。
困難にしている要因は、「生徒の進路選択・決定能力の不足」が65%で最多。
「入試の多様化」、「生徒の学力低下」など、
生徒や入試環境の変化を挙げる声が目立った。

進路指導の現状についても、
「指導に十分な時間を割けない教員が多い」(56%)といった、
校内体制の不備のほか、能力不足を感じている教員も少なくない。
大学が大きく変化する中、今も「偏差値で輪切りにするしかない」
(首都圏の高校教員)と考える教員が目立つのが実情。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081223-OYT8T00206.htm

酸性雨、目にしみます…各地の銅像に涙のような筋跡

(読売 12月25日)

酸性雨の影響で、屋外の銅像に筋のような跡が残る
「アシッドライン現象」が各地で起きている。

修復作業が作品を破損しかねないとの心配もあり、
管理する側は対応に苦慮している。

九州最大の歓楽街、福岡市・中洲の「福博であい橋」に立つ「三人舞妓」像。
愛らしい表情をした舞妓たちの顔には、
いずれも涙を流したような筋模様が痛々しく残る。

後藤恵之輔・長崎大名誉教授(環境科学)は今年4月以降、
福岡、北九州市や大分県別府市などで、屋外に置かれた銅像の状況を調査。
舞妓像のほか、福岡県の有形文化財に指定されている
「銅造亀山上皇立像」(福岡市博多区)、長崎大文教キャンパスにある
「若人の像」(長崎市)などに、アシッドライン現象が起きたり、
広く変色したりしているのを確認。
商店街のアーケードなど雨にうたれない場所の銅像には、跡はなかった。

後藤名誉教授によると、同現象は、酸性雨によって銅が酸化して
流れ落ちる結果、起きる。

環境省によると、酸性度を示すpHの数値が5・6以下の場合が酸性雨
2002年までの20年間の国内平均値は4・77で、ほぼ横ばい。
後藤名誉教授は、「酸性雨による環境破壊が、市民一人ひとりにとって
身近な問題であることを認識するきっかけにしてほしい」

銅像を管理する側は、簡単には修復などに手を付けられない状態。
舞妓像がある福岡市の公園管理課は、
「芸術作品には、作者の意向が込められている。
塗装などを施せば、作品の印象が大きく変わってしまう恐れもある」

亀山上皇の立像は、2001年に文化財指定。
福岡県教委文化財保護課は、「酸化した表面部分を削り取れば、
逆に銅像がもっと傷んでしまうかも知れず、
単純に修復すればいいというものではない」

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20081225-OYT1T00429.htm

2008年12月26日金曜日

Scienceが選ぶ2008年科学的進歩ベストテン―第1位は「細胞の再プログラミング」

Science 12月19日)

2008年科学的進歩ベストテンの第1位に、
疾患に罹患した患者の細胞を再プログラミングすることにより
細胞株をオーダーメイドで作製するという研究を選出。

細胞株の作製技術は、パーキンソン病やⅠ型糖尿病といった
研究が困難であった疾患機序を解明し、
将来的には治療につなげることを目指し、長きにわたって追求されてきた技術。

副編集長(deputy news editor)Robert Coontzは、
「Scienceの記者および編集者は、2008年の最大の科学的躍進を
選出するにあたり、宇宙の仕組みに関する重大な疑問への解答となる研究や、
今後の発見への道を拓く研究を探索。
第1位に選出された細胞の再プログラミングは、
生物学の新分野を一夜にして切り開き、
生命を救う医学的進歩という希望の光をもたらした」

2008年の科学的進歩に選出された他9件を以下に紹介。
第2位の「太陽系以外の惑星の直接検出」以外、順不同。

太陽系外惑星―百聞は一見にしかず:
主星のまぶしい光から、惑星のほの暗い光を識別する特殊な望遠鏡技術を用いて、
太陽以外の恒星を周回する複数の惑星を直接観測することに初めて成功。

がん遺伝子のリストが拡大:
最も致死率の高い2つのがんである膵臓がんや膠芽腫を含む
種々のがん細胞の遺伝子配列が決定されたことにより、
細胞分裂の抑制を取り除いて、細胞をがん発症へと導く突然変異が多数検出。

不思議な新素材:
高温超伝導体は、超高温かつ電気抵抗がゼロの状態で電気を伝導する素材。
2008年、銅酸化物ではなく鉄化合物から成る第2の高温超伝導体が発見。

活動中の蛋白質を観察する:
蛋白質がターゲットに結合して細胞の代謝状態を変え、
組織の特性にも関与するという驚くべき観察結果が得られた。

必要に応じた再生可能エネルギー:
風力や太陽エネルギーといった常時利用可能ではないエネルギー源から
生産した余剰電力を、産業規模で備蓄する有望な新しいツールが発見。
比較的容易に入手可能なコバルト・リン触媒は、電気を利用して水を分解し、
水素を発生させる。
その後、水素が燃料電池に貯蔵され電力生産が再び可能に。

胚の映像:
2008年、胚が発生する際の細胞の動きを先例がないほど詳細にわたって
観察することに成功。ゼブラフィッシュの胚を構成する約16,000個の
細胞の様子を、発生開始から24時間追跡する映像が記録・分析。

「良い」脂肪が解明される:
「良い」褐色脂肪を変化させ、「悪い」白色脂肪を燃焼して、
身体の熱を産出して筋肉に送り込むこと、また、その逆も可能であることが発見。
本研究は、肥満治療への新しいアプローチを提示。

世界の重量を計算する:
可視宇宙のほとんどすべての粒子とその相互作用を明らかにする
(正確には、どれほどの陽子質量および中性子質量をもっているかを予測する)
標準モデルを証明する演算に成功。

より速く、より低コストでゲノムの塩基配列を決定する:
ヒトのゲノム配列決定に用いた最初の方法に比べ、かなり高速で低コストの
さまざまな配列決定技術により、体毛の長いマンモスからヒトのがん患者まで
多種のゲノム配列が相次いで報告。

"Breakthough of the Year" by Science News staff in Washington, D.C.

http://www.sciencemag.jp/highlights.cgi?_issue=139#582

さんさ縁に学生交流 シンガポールの李さん

(岩手日報 12月23日)

シンガポールの南洋理工大2年・日本愛好会の
李国豪(リーコーハオ)さん(22)は、盛岡市に滞在し、
同市の大学生らと交流を深めた。

11月上旬の日本・シンガポール青少年観光交流促進事業で、
シンガポールを訪れた盛岡さんさ踊りと北上鬼剣舞の訪問団の受け入れ窓口を
担当したことがきっかけ。

李さんは、観光課の志賀達哉課長と懇談。
「大学間の国際交流をしてみたい」、
「今度盛岡さんさ踊りがシンガポールにきたら、みんなで習いたい」などと伝えた。

志賀課長は、「岩手を広く紹介していただければ、いろいろ交流できる。
さんさ踊りをシンガポールでも広めてほしい」と答えた。
2人はプレゼントを交換し、握手を交わした。

李さんは、大学のプログラムで日本の工場などの視察研修を終えた後、
1人で盛岡市を訪れ、盛岡さんさ踊りのメンバーと再会を喜んだ。
安比高原では、生まれて初めてスキーを楽しんだ。

盛岡さんさ踊りのメンバーは、李さんの歓迎会を開いた。
盛岡観光コンベンション協会の高橋賢一事務局長は、
「帰国したら、盛岡の良さをPRしてほしい」と観光パンフレットやはしを贈った。

李さんは、シンガポール人の生活風景を映像で紹介。
「岩手山や空がとてもきれいで印象的だ。
今後、両国の学生がホームステイし合うような交流につなげたい」と望んでいた。

歓迎会に参加した県立大短期大学部国際文化学科2年の浅沼さや香さんは、
「話を聞いて、多様な文化を知ることができた」。
岩手大教育学部1年の畠山歩さんは、
「さんさ踊りが受け入れてもらえたように感じた。また行きたい」

盛岡さんさ踊りと北上鬼剣舞の訪問団は、
11月5日から4日間シンガポールに滞在し、
踊りや意見交換などで地元学生と交流した。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081223_7

運動処方は中年女性の運動量を増やす

(Medscape 12月12日)

運動処方は、40-74歳の女性の運動量を増やし生活の質を向上させる、
というランダム化対照試験の結果が『BMJ』オンライン速報版で報告。

オタゴ大学(ニュージーランド、ウェリントン)のBeverley Lawton氏らは、
「医療専門家が、患者に運動のアドバイスを書いた処方箋を渡す
『運動処方』療法は以前から行われており、様々な面で成功を収めている。

野外運動処方(green prescription)プログラムは、
ニュージーランドのプライマリケアで広く実施され、
プライマリケアにおいて12カ月間の運動量が比較的少ない
(週5日以上、30分間の推奨された運動を行っていない)40-79歳の成人の
運動量と生活の質を有意に改善。
野外運動処方療法は、費用効率が高く、運動処方群の運動量は
対照群に比べて10%も増加した」。

目的は、中等度の運動を週5日以上、30分間行っていない40-74歳の
比較的運動量の少ない女性を対象に、
2年間プライマリケアで運動処方プログラムを実施し、その有効性を評価すること。
対象女性1089例は、ニュージーランドのウェリントンにある
17のプライマリケア施設で、ランダムに運動処方群か対照群に割り付けられた。

運動処方群は、看護師が指導する簡単な運動を行った。
6カ月間は追跡のため来院し、毎月の電話サポートは9カ月間受ける。
対照群は、通常のケアを受けた。

主要評価項目は、試験開始前、12カ月後、24カ月後に評価した運動量、
副次評価項目は生活の質(Medical Outcomes Study 36-Item
Short-Form Health Survey)、体重、胴囲、血圧、空腹時血清脂質濃度、
糖化ヘモグロビン(ヘモグロビンA1c)、血糖、インスリン、身体的健康。

参加者の平均年齢は58.9 ± 7歳。
試験開始の時点で、中等度以上の運動を週150分行っている参加者は
運動処方群で10%、対照群で11%。
12カ月、24カ月後の在籍率はそれぞれ93%、89%。
12カ月後、週150分の中等度以上の運動を達成した参加者の割合は
それぞれ43%、30%に増加、24カ月後では39.3%、32.8%になった。

対照群と比べて、運動処方群は36-Item Short-Form Health Surveyの
身体機能スコア、精神健康スコアが大きく改善、
日常役割機能スコアは低かった。両群間の臨床アウトカムに有意差はない。

運動処方群は、転倒、負傷の記録回数が多かった。
「運動処方プログラムは、運動量と生活の質を2年間向上させたが、

転倒と負傷も増加した。
この結果は、大規模な運動不足対策の一環として
運動処方プログラムを行うことの裏付けとなる」

同試験の限界として、参加者が盲検化されていなかったこと、
対照群の運動量も改善したこと、
臨床的アウトカムの有意差を検出するには症例数が少なすぎたこと。
主要評価項目、有害事象の評価方法として自己報告形式をとったため、
思い出しバイアスの可能性もある。

「プライマリケアで、運動量の少ない成人集団の運動不足を10%改善すれば、
健康にかなりの影響がある。
運動不足と肥満は、修正可能な危険因子であり、
これらを集団レベルで改善するには法律の制定、公衆衛生メディアの宣伝、
環境の変化、食事および運動プログラムなどの多角的な対策が必要」

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(イギリス)のSteve Iliffe氏らは、
「運動の健康増進効果はとても大きいので、自分でできる最も重要な療法」。
しかし、転倒のリスクを減らす必要性があると注意。

「特に動かそうとしている筋肉の強さとバランスが不十分なままで運動を増やすと、
一般に転倒しやすくなり、リスクを減らすことはできない。
早足のウォーキングなど一般的な運動の奨励は、
転倒リスクの上昇につながることがある(転倒したことがある人で特に)。
次期の研究開発では、このリスクへの対処方法を検討する必要」。

BMJ. Published online December 12, 2008.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=85294

2008年12月25日木曜日

地域が支える学校(15)教科・部活人事に意見

(読売 12月20日)

人事について意見が言える規定は、どう運用されているのか。

事例1:校長はその年で定年だったが、副校長はまだ1年目。
校長の学校運営協議会での評価は高い。
要望を出して、定年を延長してもらった。

地域住民が学校運営に参画するコミュニティスクールの大きな特徴は、
人事について意見が言えること。
協議会は、新年度の校長の人事構想について説明を受ける。

事例2:クラスが学級崩壊状態になっている教員がいた。
校長がどう指導し、他の教師がどうサポートしてきたか、
協議会は校長から説明を受けた。
結果的に、教員は自ら異動希望を出して転任した。
こうした場合、学校側の詳しい説明によって、うわさの独り歩きが避けられた。

東京都杉並区の場合、協議会からはこれまで、
「部活指導のできる先生を」、
「読解力向上のため、国語の指導力のある先生がほしい」、
「今後も生活指導に力を入れたい。あの先生に残ってほしい」といった要望。
今のところ、実現率は高い。
「用務員の評判がいい。続けて雇って」と求めた例も。

事例3:地域との連携をより進めるため、校長の提案を受け、協議会長名で、
社会教育主事の経験者か長期社会体験研修を積んだ人を要望。
実際に配置された社会教育主事経験者は、経験を前向きに生かそうとしている。
山口県の小学校の例。

一方で、「協議会から要望は色々出たが、いずれも実現はしていない」
と答える教育委員会もある。
指定校が増えれば、実現率は低くなる。
要望に沿えない場合、人事権を持つ都道府県教委が理由を説明する責任も。

教育委員会や学校単位で定める規則で、
人事に意見が言える点をあいまいにする教委もある。
当初、教員を異動させられる制度という点ばかりに学校関係者の注目が及び、
制度の根幹があいまいになっているのは不幸なことだ。

国際シンポジウム「地域住民や保護者が参画する学校運営の在り方」で、
日本のコミュニティスクールのモデルの一つとなった英国や、
米国、韓国の教育関係者と、日本のコミュニティスクール関係者が意見交換。

基調講演で、玉川大学教職大学院の小松郁夫教授は、
日本の制度は、教委主導型、校長支援型、ボランティア型が多いとした上で、
今後、学校運営協議会が<辛口の友人>としての役割を果たしていくべき。

「コミュニティスクール」の原型は、世界恐慌後の米国での
地域復興と人づくりにあった。
英国の教育関係者は、「学校理事会の理事(日本なら学校運営協議会の委員)
と校長の信頼関係が大切」と強調。
韓国の教育関係者は、「校長のリーダーシップは最も重要だ」

地域が学校にかかわる流れは、世界の潮流だ。
他国の事情も参考にしたい。

◆「人事の意見反映」70%

日本大学の佐藤晴雄教授らによる昨秋の調査では、
コミュニティスクール185校のうち、人事に関する意見を出した学校は33校。
うち、約70%は意見が反映された人事。
要望の中身は、教員を特定しない一般的要望が73%、
他校の特定教員がほしい36%、自校の特定教員を転出させないでほしい27%。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081220-OYT8T00190.htm

天皇陛下、ハゼ研究で成果…国際遺伝学雑誌に論文掲載へ

(読売 12月23日)

ハゼの一種、キヌバリについて、太平洋側と日本海側に生息するものが
別種であることが、天皇陛下を中心とした研究で裏付けられ、
31日付オランダの国際遺伝学雑誌「GENE」に論文が掲載。

これまで同一種とされてきたが、研究では陛下も標本採取に加わり、
12ページにわたる英語の論文を一部執筆。

論文によると、キヌバリは全国の磯場に広く分布しているが、
日本海側の個体は体の黒い線が細く、7本あるのに対し、
太平洋側の個体は太くて線が6本という形態的相違がある。
このため陛下は、1980年代から「別種なのでは」と疑問を持たれていた。

2001年から、秋篠宮さまらも加わって、DNA解析を用いた共同研究に着手。
この結果、明確な遺伝的差異が確認され、やはりハゼの一種である
チャガラも、太平洋側と日本海側では別種の可能性が高い。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081222-OYT1T00807.htm

病床の子にサンタ楽団

(読売新聞 2008年12月24日)

病室から出られない患者たちに音楽のプレゼントをと、
クリスマスを前にした23日、東大病院で、医師らによるコンサートが開かれた。
白衣からサンタクロース姿に着替えた楽団員が、院内を移動しながらの演奏。
室内に鳴り響いた思わぬ贈り物に、
病床の子供たちは目を輝かせて聞き入った。

演奏したのは、麻酔科医の斎藤勇一郎さん(42)ら
医大生時代、学生室内合奏団長を務めていた斎藤さんは、
仲間との病院内でのバイオリン演奏に、
患者が涙を流して喜んでくれたのをきっかけに、活動を開始。
医師となってからも、毎年のように、患者らに演奏を披露。

1992年、東大病院に入ってからは、次第に他の医師らも加わり、
毎年10人以上による楽団に成長した。
手術などで多忙なことから、全体練習はわずかな時間だけ。
それでも斎藤さんらは、「人工呼吸器をつけていたり、白血病やがんの
治療による免疫力の低下で部屋を出ることすらできない子供たちに、
クリスマスを楽しんでもらいたい」と、各自で練習を積んできた。

コンサートはこの日、午後5時半にスタート。
午後9時の消灯時間まで、汗だくになりながら病室をまわり、
「きよしこの夜」などを披露。
子供たちは食事のはしを止めて聞き入り、拍手を送っていた。

斎藤さんは、「病気と闘う子供たちをみて、自分たちが元気づけられている。
これからも続けていきたい」

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=85507

健康医療福祉都市構想 「人間回復」を目指した街づくりへ

(じほう 2008年12月17日)

回復期リハビリテーション施設を軸とした「健康医療福祉都市構想」が、
全国の地方都市から関心を集めている。
回復期リハを受ける患者が生活しやすい都市環境とは、
超高齢化社会に適した都市構想でもある。
近い将来、モデル都市が実現すれば、全国化やアジア進出への期待も。

「健康医療福祉都市構想」は、
脳神経外科医で回復期リハ施設の機能強化を提唱する
酒向正春医師(初台リハビリテーション病院脳卒中診療科長)が、
2003年から発信してきた都市構想。

脳卒中後の回復期リハや維持期の患者が、治療を受けながらも人間らしく、
健やかに生活できる環境をつくることがテーマ。
全国の地方都市からの関心を集め、一部では具体化に向けた検討が進んでいる。

構想は、酒向氏のヨーロッパでの留学経験から生まれた。
ヨーロッパでは、障害を持つ人や脳卒中などの後遺症を持つ人も、
都市の中心街に出てきて当たり前に生活を送り、元気に活躍している。
都市計画そのものが、「人間」を中心に構築されているため、
「人間らしく生きる」ことを可能とした。

近代以降の日本の都市では、生産性や効率性が優先されたため、
健常者の視点からしか都市計画が検討されてこなかった。
回復期リハ施設から元気に退院しても、後遺症や障害も持った人が
安心・安全に外出し社会活動を行えるような環境がない。
外出は、デイサービス・デイケアなどの施設や病院までの
往復に制限されてしまうのが現状。

「健康医療福祉都市構想」は、全国のどこにでもある30万-70万人の
住民を抱える地方都市を想定。
地方都市の中心市街には、老舗のデパートやショッピングエリアが点在し、
それらを結ぶ通り道が活気のあるショッピング街を形成。

回復期リハ施設から老舗デパートやショッピングエリアまで
バリアフリー化した「ヘルシーロード」があれば、
安心・安全な日常生活に必要な活動ができるというのが構想の根幹。
「ヘルシーロードを歩いてデパートで買い物することは良いリハビリになり、
自宅退院の目安になる。
ヘルシーロードは、人間回復のシンボルとなるだろう」

回復期リハの需要やさらなる人口高齢化によって、
健康医療福祉都市は全国の50-100都市に広がり、
日本に続いて超高齢化時代に突入するアジアにも
受け入れられるのではないか、と酒向氏は期待。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=85127

歯学教育の改善・充実に向け、これまでの論点を整理  文科省

(WIC REPORT 厚生政策情報センター 2008年12月17日)

歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議(第6回12/15)

歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議で、配布された資料。
これまでの論点整理が行われた。

この会議における主な意見には、
「志望倍率の低迷は、入学時の基本的資質の低下につながっているかの問題」
「臨床実習のカリキュラムではなく、臨床能力の質の担保について議論が必要」など。
歯学教育についてはこれまで、
「臨床実習の時間数の減少と卒業時の臨床能力の格差が生じているのではないか」
「18歳人口の減少等から、入学者の資質の低下や格差が生じていないか」
などといった視点から検討を行ってきた。

論点の整理では、
(1)歯科医師となる者の臨床能力の向上
(2)臨床能力を育成する歯学教育の充実
(3)未来の歯科医療を拓く研究者の養成
(4)質の高い教育体制の確立-が取りまとめられている。

今後は、モデル・コア・カリキュラム、共用試験、国家試験、
臨床研修の間の整合性の確保のために、
文科省と厚生労働省が連携し検討を行う必要があるのではないか。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=85169

2008年12月24日水曜日

特集:期待高まる太陽光発電 温暖化対策に不可欠--福田ビジョンで注目

(毎日 12月17日)

地球環境問題が大きな議題となった「北海道洞爺湖サミット」の
議長を務めた福田康夫前首相が打ち出した「福田ビジョン」。
2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を最大で80%削減するという
意欲的な温暖化対策だが、目を引いたのが太陽光発電の普及・促進

05年度に打ち切った国の個人向け補助金を復活させ、
3~5年後には発電システムの価格を半額にし、
30年には現在の40倍の導入量にする目標を設定。
次世代エネルギーとして、低炭素社会への移行に欠かせない
太陽光発電の現状について、特集する。

◇膨大な光エネルギー 有害物質出ず、どこでも可能

巨大な風車で発電する風力や、発電時に水しか出さない燃料電池の
原料となる水素など、さまざまな種類がある次世代エネルギー。
その中で、太陽光発電が優位に立つのは電気の得やすさ。
変換するエネルギーは、太陽から地球に降り注いでいる光エネルギー。
その量は、人類が必要としているそれの数十倍という膨大。

発電時に、CO2などの温室効果ガスや有害物質を出さないばかりでなく、
光が届くところならどこでも発電可能で、都市部から山間部や海上など
場所を選ばないメリットがある。

太陽光発電に使う太陽電池は動力などを使わず、光エネルギーを直接、
電気エネルギーに変えることから理論上のエネルギーロスは少なく、
設備もコンパクトで寿命も長い。
発電量も太陽電池を増減するだけで、比較的自由に設定できる。
現在、普及が進んでいるのは、05年に日本を抜いて世界一の発電量と
なったドイツなど先進国が多いが、
今後は社会資本の整備が進んでいない新興国の普及も期待。

国内でも、関西電力(大阪市)などが堺市に建設を計画している
2万8000キロワットもの巨大な発電施設から、
卓上用の電子計算機までさまざまな用途に用いられている。

一般的な太陽電池の仕組みは、電気的な性質の異なる半導体を
合わせたもので、光エネルギーを受けると、マイナスの電気が
一方のシリコンに、プラスの電気がもう一方のシリコンに集まり、
そこで起きた電流を電気エネルギーとして取り出す。
太陽光発電の弱点であるエネルギーの変換効率も、
発明当初の数%から20%以上に向上。

◇広がる公的助成 国の実施時期は未定、都道府県は独自に

普及の障害となっているものに、システム全体の価格がある。
一般的な住宅に設置される3キロワットの太陽光発電システムの総額は
250万円ほどで、耐用年数は20年以上。
地域や設置場所によって差はあるが、おおむね年間3500キロワットの
発電量が見込める。
平均的な世帯の消費電力は賄え、余った電力は契約する電力会社に
売ることができるなどの金銭的なメリットもあるが、
償却するには耐用年数と同程度かかるとされ、安価とは言い切れない。

そのため、公的な助成制度を活用するのが賢い購入方法
経済産業省が公表している住宅用太陽光発電システムへの
補助金の総額は90億円。
一定の要件を満たすと、1キロワットあたり7万円の補助金が得られ、
約3万5000戸が対象になる見通し。

国の制度の実施時期は未定だが、都道府県では独自に
補助金を実施しているところもある。
100万キロワット相当の太陽エネルギーの利用拡大を掲げている
東京都では住宅用について、09年度から2年間、3キロワットで
30万円程度と、国よりも多い補助金を支給。
太陽光発電を含む太陽エネルギー利用機器を、4万世帯に導入する方針。

福島県(1キロワットあたり最大3万円)や和歌山県(同2万5000円)、
佐賀県(同1万5000円)なども、住宅向けの補助金制度を設けている。
市町村では、広島県呉市が97年度、長野市が99年度、北海道帯広市が
00年度から補助金を支給するなど、全国309の自治体に広がっている。

現在、太陽光発電で余った電気を電力会社に売る契約をしている件数は、
42万8000件あまりで、助成制度の充実などでさらに増えることが予想。

◇幼稚園・保育園、教材に
◇環境負荷軽い、太陽電池使用 「そらべあ基金」が贈る


現在、太陽電池で主力となっているのは、シリコンを使った商品。
最初に実用化されたのも、シリコンの単結晶で作ったもので、
性能や信頼性に優れている。
原料であるケイ素は、自然界に大量にあるところも
他の次世代エネルギーと比べても優位な点。
一方で、製造段階で珪砂などの原料からケイ素を取り出すには、
大量のエネルギーが必要で、価格が高くなるのが課題。

独自の太陽電池を開発しているホンダソルテック(熊本県大津町)は、
シリコンを使わず、製造時にも環境にやさしい太陽電池を商品化。
「CIGS薄膜太陽電池」と呼ばれ、CIGSは銅(copper)、
インジウム(indium)、ガリウム(gallium)、セレン(Selenium)の略で、
四つの化合物を原料に発電層を薄い膜状の半導体にした。
07年10月に一般住宅向けの販売を始め、今年10月からは
大容量発電が可能な公共・産業用向けにも販売を開始。

発電層の厚さは従来型の80分の1程度で、
製造時のエネルギーは1年弱で相殺される計算。
製造時のエネルギーの回収に必要な時間を、
「エネルギーペイバックタイム」と呼ばれ、太陽電池は従来型でも2年程度。
それがさらに短縮され、製造時も環境への負荷が軽減。

次代を担う子供たちへの環境教育の一環として、
この最も進んだ太陽電池を使った太陽光発電システムを
「そらべあ発電所」として、幼稚園や保育園に贈ろうというプロジェクトがある。
地球温暖化防止のため、グリーン電力の普及啓発などを行っている
NPO法人「そらべあ基金」が手掛ける「そらべあスマイルプロジェクト」。

ホッキョクグマ兄弟のキャラクター「そらべあ」をシンボルに、
活動している同基金。
今年は、ソニーが乾電池の売り上げの一部などを充てて、
全国3カ所の幼稚園・保育園に3キロワットの「CIGS薄膜太陽電池」を使った
「そらべあ発電所」が設置。
設置園の一つである東江幼稚園の浅井正信園長は、
「設置した棟の電気はほぼ賄っている。
発電量がひと目で分かる画面を、園児に見せるなど環境教育にも活用」。
==============
☆住宅用太陽光発電システムの助成制度(抜粋)☆

福島県    1キロワットあたり最大3万円(上限4キロワット)
東京都    3キロワットで30万円程度(09年度から)
和歌山県   1キロワットあたり2万5000円(上限5キロワット)
佐賀県    同1万5000円(同4キロワット)
帯広市    設置費用の2分の1(同15万円)
長野市    1キロワットあたり3万円(同20万円)
松山市    同8万円(同5キロワット)など
呉市      同2万円(同4キロワット)
鹿児島市   同4万5000円(同3キロワット)

http://mainichi.jp/select/science/news/20081217ddm010040113000c.html

乗客の「頭の中」を調べテロ防止 空港警備の最前線

(CNN 12月7日)

空港の金属探知機ゲートの前に順番待ちの長い列が続く光景は、
やがて過去のものとなるかもしれない。
乗客が機内に持ち込む手荷物などをチェックする代わりに、
最新技術で心理状態を把握し、テロを防止しようとする技術の開発が進んでいる。

金属探知を重視する現行のシステムには限界があり、
非金属の武器や化学薬品を使ったテロ、力づくのハイジャックなどを
防止することはできない。
こうした認識に基づく保安検査の技術開発で、最先端を行っているのは、
テロなどの脅威を常に感じてきた中東の小国、イスラエル。

「金属探知機より速くて効率が良く、乗客の負担も小さい」とされる新技術を、
数社の企業が提案している。

WeCUテクノロジーが取り組んでいるのは、潜在意識に働き掛ける
サブリミナル画像と、生体センサーの技術を組み合わせた手法。

たとえば、空港で乗客が目にする自動発券機の画面や出発便の電光掲示板に、
国際テロ組織アルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン容疑者の姿や、
「イスラム聖戦」を意味するアラブ語などの画像を瞬間的に表示させ、
サブリミナル効果によって起きる反応をセンサーでチェックする、といった仕組み。

テロなどをたくらむ人物は、画像の刺激で体温や脈拍、呼吸などに
無意識の変化を示すと考えられる。
さらに、上を歩くだけで生体測定ができる「スマートカーペット」、
椅子に座った人の詳細なデータを採取する「スマートシート」などの開発も。
米国土安全保障省からの助成金も受け、2010年の実用化を目指している。

同国のもうひとつのハイテク企業ネメシスコが注目しているのは、音声の分析。
ストレスがあると、声の周波数に変化が起きるとの説に基づき、
「正常な声」と「危険な声」を識別するシステムを開発。
すでに、モスクワのドモデドボ国際空港などでの試験運用に成功。

http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200812070016.html

地域が支える学校(14)読者の声…かかわる大人も成長

(読売 12月19日)

地域が学校にかかわる制度に、読者も期待を寄せる。

「地域にしろ、家族にしろ、人とのつながりが薄くなったという点で、深刻な状況。
学校を核にして、人とのつながりが、少しでも広がればいい

地域住民らが学校運営に参画するコミュニティスクールに、
こんな期待をするのは、東京都内に住む佐々木菜穂子さん(46)。
中野区立沼袋小学校で、春から産休代替教員を務めている。
「地域がとてもアットホーム」という、学校の学芸会の様子をメールで詳しく紹介。

公立学校の教師には異動がある。
地域との関係を築いても、異動になれば一からのスタート。
沼袋小の地域では、「メンバー交代も、新しい風として受け止め、活動が継続」。
秋の学芸会も、担任の半数が初めての経験だったが、
事前の衣装あわせに、多数の保護者が来校するなど、
学校を支える地域の力で120%の力が出せた。

10年以上、都内で教員を務めた後、歌を歌いながら体を動かす
プログラムの普及活動を続けてきた。
幼稚園児からお年寄りまで、世代を超えて交流することが多いだけに、
学校と地域の関係が客観的に見える。

「学校にかかわる活動は、かかわった大人にも成長のチャンスを与える。
学校は子供だけでなく、地域の学びの場となる」、
「学校を支える活動を、子育て中の元気な30代の人たちにがんばってほしい」
佐々木さんは、そんなメッセージも寄せた。

東京都日野市立東光寺小学校の地域関係者からは、
「来年、コミュニティスクールに名乗りをあげます」と連絡。
この秋、校庭の芝生化が完成し、その管理も地域がかかわっている。
校長も、地域の支える制度への大きな期待を口にした。

学校を支える組織である「地域支援本部」ができたという、
大阪府内の学校のPTA会長からは、「地域をつなげることが難しい。
そんな地域でも、学校と手を結ぶことができた例を知りたい」という声。

近隣の小中学校の「ミニ集会」に毎年参加しているという千葉県の男性から、
「地域との連携をテーマに掲げる学校が多いが、
学校が地域に何を求めているのかわからない」と苦言。
「学校側から、どんな困ったことがあるのか、具体的な説明や協力要請がない。
教育関係の仕事の経験はないが、案件次第では意見が出せるのに」

学校の情報発信の重要性がわかるファクス。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081219-OYT8T00250.htm

肥満関連遺伝子変異が食物選択に影響を与える可能性

(Medscape 12月10日)

肥満関連(fat mass and obesity-associated)遺伝子FTOの変異は、
エネルギー消費量ではなく、エネルギー摂取量および高エネルギー食嗜好に
関連しているという、スコットランドの小児を対象とした研究が発表。

FTOの変異体rs9939609のA対立遺伝子を有する小児は、
有しない小児と比較して、体重に関係なく、試験食時のカロリー摂取量が多かった。
『New England Journal of Medicine』12月11日号に掲載。

摂食量は、このA対立遺伝子を有する小児と有しない小児でほぼ同等。
ダンディー大学(スコットランド)Ninewells病院・医学部
(Ninewells Hospital and Medical School)生物医学研究所薬理ゲノミクス教授の
Colin Palmerは、2型糖尿病リスク関連遺伝子のゲノムレベル解析に貢献。

体格指数(BMI)に影響を及ぼすことで、糖尿病のリスクを増加させる
共通のFTO変異体を同定。
今回、rs9939609のA対立遺伝子がエネルギー収支に
どのように影響を及ぼすかを検討。

4-10歳のスコットランドの小児(2726例)を対象、
rs9939609の遺伝子型を特定した:A対立遺伝子がホモ接合体(AA)14%、
ヘテロ接合体(AT)49%、T対立遺伝子がホモ接合体(TT)37% 。
平均体重は、TT群26.99kg、AT群27.16kg、AA群28.07kgと、
遺伝子型群間で有意差。
BMIも、TT群17.09、AT群17.17、AA群17.58と、群間で有意差。

A対立遺伝子を有する小児は、この対立遺伝子を有しない小児と比較し、
安静時エネルギー消費量、総エネルギー消費量が多い。
「肥満者のほうが、安静時代謝が高いというのは道理に合わない。
一般に、肥満者の継続的な高カロリー摂取が原因である」

肥満者はあまり活動的ではなく、新陳代謝が遅いという固定観念について、
Palmer博士は、「「新陳代謝の遅い人」という表現型を見出すため、
体重と比較してエネルギー消費量が少ない人を探した。

これまでに見つけた遺伝子は、「新陳代謝の遅い人」という表現型に関連しない」
A対立遺伝子とカロリー摂取量の関連が判明。
試験食の約1.5時間前に、小児は、水250mL(対照群、0kJ)、
オレンジドリンク+マフィン(低エネルギー群、783kJ)、
オレンジドリンク+マフィン(高エネルギー群、1628kJ)を摂取。
その後の試験食時、各小児が摂取した食事の量および内容を評価。
小児76例が、このプロトコル×3回を終了。

解析の結果、rs9939609のA対立遺伝子は、
試験食時のエネルギー摂取量高値に関連。
データを年齢で補正し、0kJおよび783kJ摂取後の試験食時に、
A対立遺伝子(AAまたはAT)を有する小児は、T対立遺伝子が
ホモ接合体(TT)である小児よりも、カロリー摂取量が多かった。

1628kJ摂取後にも同じ傾向が認められたが、有意差は認められなかった。
3つの食前条件すべてについて、A対立遺伝子の有無にかかわらず、
小児が摂取した試験食の総重量に有意差は認められなかった。

「FTO遺伝子は、摂食行動を改善することで肥満を調節し、
カロリー制限の重要性を強調し、一部の人が、他の人と比較して、
高エネルギー食を好む理由を説明している。
これは、栄養バランスのとれた正しい食事を選択するための指針を
与えうる、特にリスクの高い集団を定義している」。

コロンビア大学小児科・内科教授、Naomi Berrie 糖尿病センター
(Naomi Berrie Diabetes Center)共同ディレクターであるRudolph Leibelは、
「体重調節の分子生理学に関する研究の結果を考えると、
(基礎エネルギー消費量の減少ではなく)過剰摂取が肥満の主なメカニズムである」

「肥満成人のエネルギー消費量は、非肥満者のエネルギー消費量から
予測される値と同等である。
肥満者は、痩せた人と比較し、代謝体重が多く、絶対エネルギー消費量が多い。
遺伝学を理解していれば、肥満のリスクをかなり正確に予測できる
(親に助言を与える以外に、解決手段があるわけではない)。
これらの遺伝子および他の遺伝子が、体重に影響を及ぼすメカニズムが
分かっていれば、分子が薬剤や他の方法による介入の標的となる」

Palmer博士は、「FTO遺伝子の蛋白産物が酵素であるという事実は、
その活性を増強または阻害する薬剤を開発することができる。
減量を助けるための新規治療法となる可能性がある」

出典 N Engl J Med. 2008;359(24):2558–2566, 2603–2604.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=85180

2008年12月23日火曜日

がん:発がん抑制分子「有効」 予防新薬に道 筑波大、マウスで実証

(毎日 12月18日)

がんが発症するのを未然に防ぐ仕組みを、
渋谷彰筑波大教授らの研究チームが解明。
がんにかかりにくい体質にする薬の開発につながる。
22日付の米科学誌に掲載。

健康な人でも、毎日約3000個のがん細胞が発生しているが、
がんにならないのは免疫の効果との学説がある。

研究チームは、「キラーT細胞」などの免疫細胞の表面にできる分子
「DNAM1」が、がん細胞上の別の分子と結合する性質に注目。

DNAM1のないマウスを作り、線維肉腫などを起こす発がん物質を接種した。
DNAM1なしのマウス十数匹は、約5カ月後にすべて線維肉腫を発症したが、
同じように発がん物質を接種した通常マウスで、
約5カ月後に発症していたのは、ほぼ半分。

DNAM1が、がん細胞を殺す上で重要な役割を担うことは
実験で推測されていたが、生物でその作用があるのかは不明。
渋谷教授は、「DNAM1の働きを高めることで、
がん治療だけでなく予防にもつながるのでは」

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/12/18/20081218ddm002040133000c.html

第4期介護保険計画策定へ 予想上回る高齢化率

(東海新報 12月21日)

大船渡市は、来年度から3カ年を期間とする第四期介護保険事業計画、
高齢者福祉計画の策定を進めている。
これまでの予想を上回るぺースで高齢化が進行し、
26年度の同市高齢化率は33・7%と推計、保険料負担の増加も予想。
住民説明会で、介護全般に関する不安や悩みが寄せられた。

両計画は、明るく活力のある高齢社会の実現に向け、
高齢者福祉と介護を一体化させた形での策定を目指す。
介護保険計画は3年ごとに策定、21~23年度までは第四期となる。

26年度までの総人口、高齢者人口、介護保険認定率、被保険者数などを推計。
21~23年度までの介護サービス利用者や給付費などの推計、
保険料割合を検討。

全国的にも全人口における高齢者の割合や、介護される高齢者が急増。
60歳以上の家族が介護する割合も50%超、「老老介護」が進んでいる。

大船渡市の65歳以上高齢者は、1万242人、
全人口に占める高齢化率は29・8%(今年9月)。
第三期の計画値よりも上回り、急速な高齢化進行を裏付け。

26年度における市内高齢者は約1万1100人、高齢化率33・7%と推計。
65歳以上の介護保険「一号被保険者」と、40~64歳「二号被保険者」が、
同年ごろにはほぼ同じ割合になることも予想。

介護保険認定者数は、19年度1838人、認定率15・1%。
26年度には2280人、全高齢者のうち約17%が認定。

来年度以降の介護保険料は現在積算中だが、
第一号保険料、介護給付費の総額ともに3年間で10%超の伸びが予想。
第三期計画での大船渡市の一号保険料は、月額3570円が基準、
市民税の課税状況などで六段階に区分。
県平均では、3686円。

大船渡地区公民館では、「高齢者が高齢者の面倒をみている状態。
すぐにサービスを利用したいが、書類記入が多くて大変」、
「地域住民や民生委員であっても、介護認定を受けるよう勧めるのは難しい」など、
介護に関する幅広い悩みが話題。

市では、今後の策定に向け、市議会議員らから意見、要望を聞いたあと、
「ささえあい長寿推進協議会」を開催。
今後3年間で整備する施設や保険料などを総合的に協議。

http://www.tohkaishimpo.com/

IOC:東京招致の熱意なし?HPへの投書、日本は1件

(毎日 12月11日)

五輪の将来像を討議する来年10月の五輪コングレス(コペンハーゲン)
へ向けて、国際オリンピック委員会(IOC)がネット上で
一般から意見を募ったホームページ(HP)に、
日本からの投書が1件しかないことが分かった。

猪谷千春IOC副会長は、「16年夏季五輪の東京への招致を目指す国として、
あまりにも寂しい数字」と危機感を募らせている。

このHPには、これまでに世界中から約700件の意見が寄せられている。
16年五輪で東京と招致を争うシカゴ、リオデジャネイロ、マドリードの
各都市を抱える国別では、米国が119件、ブラジルが18件、
スペインが14件を投書。

使用言語が、英語とフランス語という壁はあるが、
猪谷副会長は「日本人の五輪への熱意が足りない表れとも受け取られかねない。
日本からも積極的に参加してほしい」と訴えた。

HPは、最初に簡単な登録をすれば、
来年2月末まで誰でも意見を書き込める。
http://www.2009congress.olympic.org

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081211k0000e050009000c.html

2008年12月22日月曜日

みんなのニュース:ユニクロのネット戦略 広がるブログパーツ「UNIQLOCK」

(毎日 12月16日)

衣料品販売のユニクロが、ネットで展開しているブログパーツ広告
「UNIQLOCK」が、今年のカンヌ国際広告祭グランプリなど
世界三大広告賞をすべて受賞するなど話題。

ユニクロの服を着た女性が、軽快な音楽に合わせて踊る動画とデジタル時計が
5秒ごとに交互に表示されるもので、ユニクロの社名はどこにもない。
一般ユーザーが、自由にダウンロードして自分のブログに張れるため、
世界89カ国で約5万7000のブログが利用し、
ユニクロの情報を無償で発信する新しいスタイルの広告。

プロジェクトリーダーの勝部健太郎さんによると、
人気の秘密は「機能性」、「コンテンツ化」にある。

ブログパーツは、ブログやSNSのページ内に埋め込む部品で、
カレンダーや時計、企業広告などがある。
ブログの機能や見た目を向上させるため、開設者自身が設置し、
通常は企業と契約したり、設置を依頼されることはない。

ユニクロは、フェイスブック、マイスペースなど、世界の主なSNS4つと、
グーグルの検索画面を自分用に編集する「iGoogle」に対応。

「UNIQLOCK」は、07年6月から配信を始め、現在4種類ある。
動画は、4人の女性が「あやとり」や手を使った「影絵遊び」のような
動きを使った風変わりなダンスを踊っているもの。

世界各国で使ってもらうため、音楽とダンスと時計という
言葉を使わないコミュニケーションをコンセプトに。
動画200カットと10種類以上の音楽がランダムに組み合わされ、
いつも違う映像が流れていると感じるように演出。

狙い通り、「次は何か気になって、1時間も見続けてしまった」との声が
利用者から寄せられている。
勝部さんは、「ブログパーツは、コンテンツとしてのおもしろさと機能性がないと
利用者は飽きる。年末に企業が配るカレンダーをほしいと思うように、
ユーティリティー(機能、操作性を向上させるソフト)として
張り付けたくなるものを考えて時計にした」。

目標は、海外での認知度を高めること。
同社は、世界6カ国に店舗があり、09年には仏・パリに旗艦店を
開店する予定だが、ブランド名の浸透は「まだまだ」(勝部さん)。
「UNIQLOCK」を使うブロガーが増えれば、
ユニクロが自社のPRに使えるサイトがその分だけ増える。

出演者のオーディション風景を、動画共有サイト「YouTube」で
公開するなど、話題作りもした。
「ブロガーが使いたくなるようなアクセサリーを開発して、
世界中のブログサイトを、ユニクロの情報発信メディアにしたい」。

しかし、「UNIQLOCK」には社名の記載はない。
勝部さんは「映像をみた人が、『そういえば、Tシャツが欲しかったんだっけ』と
思い出すような、生活の中で自然に目に入ってくるような情報提供をしたい」

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20081216mog00m040031000c.html

末崎町麟祥寺「おかげさま献金」 ズッシリ、善意の重み

(東海新報 12月21日)

大船渡市の麟祥寺(金哲道住職)花園会(佐々木聖勇会長)は、
檀家の家々が一年間貯めた「おかげさま献金」を一堂に集め、
硬貨や寄贈されたタオルを仕分ける作業を行った。

おかげさま献金は、三十年近く続いている檀家の募金活動。
瓶などに貯められた硬貨を金種ごとに選別する作業が行われ、
十人ほどが集まった。作業を終えるまでに、三時間ほどを要する。

花園会の佐々木会長は、たくさんの寄付金を前にし、
「不況のさなかですが、今年は例年より千円札が多く入っているようです」と
善男善女への感謝を示した。

集まった献金は、例年通り日本赤十字社、市社会福祉協議会に寄付する。
花園会は今年の九月、赤十字社から長年の功績をたたえられ、
感謝状である金色有功賞が贈られている。

http://www.tohkaishimpo.com/

東京五輪招致:国民世論の盛り上げが必要…招致委など説明

(毎日 12月16日)

2016年五輪開催地に立候補している東京都の招致委員会と
契約している外国人コンサルタントが、
招致を成功させるためのポイントなどを説明。

アドバイザーとして契約しているのは、14年ソチ冬季五輪の招致を
成功させたジョン・ティブス氏(英国)とザルツブルグで招致活動に携わった
ゲノルト・ライトナー氏(オーストリア)。

ティブス氏は、「北京五輪の日本での視聴率は40%を超え、
五輪に対する情熱がある」と、国民世論の盛り上げが必要との認識を強調。
金融危機による世界同時不況について、ライトナー氏は
「東京の計画はコンパクトであり、経済不況の中で財政的な強みを
見せていかなければならない」

開催地を決める来年10月の国際オリンピック委員会総会で、
招致演説に立つ候補として、ティブス氏は個人的な見解とことわったうえで
「石原(慎太郎)都知事にはカリスマ性があり、英語もフランス語も話せるので、
ステージに上がって頂ければ」

http://mainichi.jp/enta/sports/general/general/news/20081217k0000m050052000c.html

2008年12月21日日曜日

世界遺産暫定リスト決定 御所野含む縄文遺跡群

(岩手日報 12月16日)

政府は、本県の御所野遺跡(一戸町)を含む縄文遺跡群を
「北海道・北東北の縄文遺跡群」から、
「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」に名称変更し、
国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する世界遺産の
登録候補一覧表「暫定リスト」に追加登載することを正式に決めた。

今後、文化庁と関係自治体は、構成資産の範囲拡大に向けた検討に入る。
外務省で開かれた世界遺産条約関係省庁連絡会議で決まった。

文化審議会世界文化遺産特別委員会は9月、
「縄文遺跡群」について「暫定リスト登載が適当」と判断した際、
主題を北海道・北東北に絞らず、
「落葉広葉樹林帯が広く展開する地域・年代に拡大」するよう注文。
名称も、それにふさわしく改めるよう求めていた。

今後は、推薦書作成に向けて
▽北海道・北東北以外への対象拡大
▽代表的な遺跡の厳選
▽復元的整備手法の国際的合意形成
▽保存管理計画策定―などが課題。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081216_2

玄沢生誕250年、功績永遠に 式典などの記録集発刊

(岩手日報 12月17日)

大槻玄沢生誕250周年没後180周年記念事業実行委(遠藤輝夫会長)は、
9月24日に実施した記念式典の内容や関係者の寄稿文などを掲載した
記録集「学問の花ひらく-大槻玄沢と門人たち」を発刊。
A4判、44ページ。

一関市大手町の一関文化センターを会場に、市民や研究者ら約150人が
出席して開催された式典や行事の写真、国立豊田高専の幸田正孝元教授の
「作州津山・宇田川家からみた大槻玄沢」と題した記念講演要旨などを載せた。

大会では、玄沢の門人の子孫らがそれぞれの思いをステージで発表。
記録集では、7人が「わが祖先を語る」というテーマで寄稿。

玄沢は1757(宝暦7)年、一関生まれ。
一関藩医建部家で医学を学び、江戸に出て杉田玄白、前野良沢に師事。
蘭学の入門書や西洋医学の本を翻訳するなどした。

50部ほど残部があり、1冊500円(送料200円)で配布。
問い合わせは、鈴木幸彦事務局長(019・647・0606)、
事務局の小野寺仁さん(0191・21・3631)。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20081217_7

16年五輪招致:東京が全体計画…マラソンに周回コース

(毎日 12月18日)

2016年五輪開催地に立候補している東京の招致委員会は、
来年2月に国際オリンピック委員会に提出する
競技会場などの全体計画を決めた。

男女マラソンのコースで、途中に10キロの周回コースを3周するなど、
新たな計画が盛り込まれた。

マラソンは国立競技場をスタートし、晴海に新設の五輪スタジアムを
ゴールとする42.195キロのコースで実施し、
どの地区に周回コースを設けるか検討中。

国際陸連の提案に沿うもので、係員の配置などで運営が効率化され、
沿道の観客が選手を何度も見られる利点。
来年の世界選手権(ベルリン)でも、周回コースが採用。

自転車競技のトラックレースを東京ドームで開催する予定にしていたが、
民間商業施設と五輪スポンサーとの関係が懸念され、
大井ふ頭中央海浜公園に仮設の競技場を建設。
辰巳の森海浜公園に仮設予定だった水泳場は、一部が常設。

当初予定での施設整備費は3249億円だったが、
招致委では計画変更後も同程度にとどめたいとしている。

http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20081219k0000m050081000c.html