(CNN 12月7日)
空港の金属探知機ゲートの前に順番待ちの長い列が続く光景は、
やがて過去のものとなるかもしれない。
乗客が機内に持ち込む手荷物などをチェックする代わりに、
最新技術で心理状態を把握し、テロを防止しようとする技術の開発が進んでいる。
金属探知を重視する現行のシステムには限界があり、
非金属の武器や化学薬品を使ったテロ、力づくのハイジャックなどを
防止することはできない。
こうした認識に基づく保安検査の技術開発で、最先端を行っているのは、
テロなどの脅威を常に感じてきた中東の小国、イスラエル。
「金属探知機より速くて効率が良く、乗客の負担も小さい」とされる新技術を、
数社の企業が提案している。
WeCUテクノロジーが取り組んでいるのは、潜在意識に働き掛ける
サブリミナル画像と、生体センサーの技術を組み合わせた手法。
たとえば、空港で乗客が目にする自動発券機の画面や出発便の電光掲示板に、
国際テロ組織アルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン容疑者の姿や、
「イスラム聖戦」を意味するアラブ語などの画像を瞬間的に表示させ、
サブリミナル効果によって起きる反応をセンサーでチェックする、といった仕組み。
テロなどをたくらむ人物は、画像の刺激で体温や脈拍、呼吸などに
無意識の変化を示すと考えられる。
さらに、上を歩くだけで生体測定ができる「スマートカーペット」、
椅子に座った人の詳細なデータを採取する「スマートシート」などの開発も。
米国土安全保障省からの助成金も受け、2010年の実用化を目指している。
同国のもうひとつのハイテク企業ネメシスコが注目しているのは、音声の分析。
ストレスがあると、声の周波数に変化が起きるとの説に基づき、
「正常な声」と「危険な声」を識別するシステムを開発。
すでに、モスクワのドモデドボ国際空港などでの試験運用に成功。
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200812070016.html
0 件のコメント:
コメントを投稿