(東海新報 12月21日)
大船渡市は、来年度から3カ年を期間とする第四期介護保険事業計画、
高齢者福祉計画の策定を進めている。
これまでの予想を上回るぺースで高齢化が進行し、
26年度の同市高齢化率は33・7%と推計、保険料負担の増加も予想。
住民説明会で、介護全般に関する不安や悩みが寄せられた。
両計画は、明るく活力のある高齢社会の実現に向け、
高齢者福祉と介護を一体化させた形での策定を目指す。
介護保険計画は3年ごとに策定、21~23年度までは第四期となる。
26年度までの総人口、高齢者人口、介護保険認定率、被保険者数などを推計。
21~23年度までの介護サービス利用者や給付費などの推計、
保険料割合を検討。
全国的にも全人口における高齢者の割合や、介護される高齢者が急増。
60歳以上の家族が介護する割合も50%超、「老老介護」が進んでいる。
大船渡市の65歳以上高齢者は、1万242人、
全人口に占める高齢化率は29・8%(今年9月)。
第三期の計画値よりも上回り、急速な高齢化進行を裏付け。
26年度における市内高齢者は約1万1100人、高齢化率33・7%と推計。
65歳以上の介護保険「一号被保険者」と、40~64歳「二号被保険者」が、
同年ごろにはほぼ同じ割合になることも予想。
介護保険認定者数は、19年度1838人、認定率15・1%。
26年度には2280人、全高齢者のうち約17%が認定。
来年度以降の介護保険料は現在積算中だが、
第一号保険料、介護給付費の総額ともに3年間で10%超の伸びが予想。
第三期計画での大船渡市の一号保険料は、月額3570円が基準、
市民税の課税状況などで六段階に区分。
県平均では、3686円。
大船渡地区公民館では、「高齢者が高齢者の面倒をみている状態。
すぐにサービスを利用したいが、書類記入が多くて大変」、
「地域住民や民生委員であっても、介護認定を受けるよう勧めるのは難しい」など、
介護に関する幅広い悩みが話題。
市では、今後の策定に向け、市議会議員らから意見、要望を聞いたあと、
「ささえあい長寿推進協議会」を開催。
今後3年間で整備する施設や保険料などを総合的に協議。
http://www.tohkaishimpo.com/
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