2007年10月6日土曜日

血管年齢:あなたは? 動脈硬化の進行度で簡単測定

(毎日新聞 2007年9月21日)

健康診断でコレステロール値が低いなど、高脂血症に関する数値が
正常範囲だからといって、安心しきってはいけない。
コレステロール値がそれほど高くなくても、動脈硬化が進んでいる場合が。
動脈硬化の進行具合が分かる“血管年齢”を知っておくことは、
生活習慣病の早期発見に役立つ。

血管は年齢とともに硬くなるが、硬くなったからといって自覚症状があるわけではない。
このため、健康そうに見えても、知らぬ間に動脈硬化が進み、
ある日突然、心臓発作で倒れるケースも。
こうした心筋梗塞や脳梗塞などの引き金になるのが動脈硬化。

動脈硬化は、血管の内壁に脂質などがたまって血液の通り道が狭くなり、
弾力性がなくなる状態をいう。
動脈硬化を促す主な危険因子は、高脂血症、高血圧、糖尿病、喫煙の四つ。
ほかにストレス、睡眠不足、肥満、運動不足なども。
こうした要因を持っている人に役立つのが動脈硬化検査で、
最近は硬化の進み具合を測ってくれる病院が増えてきた。

高沢謙二・東京医科大八王子医療センター循環器内科教授は、
指先の脈波を測る「加速度脈波計」で患者の血管年齢を推定し、
健康アドバイスを行っている。

脈波とは、心臓が収縮と拡張を繰り返しながら送り出す血液が、
全身の血管壁で跳ね返ってできる波形のこと。
高沢さんは、その波のパターンによって血管年齢を推定する方法を編み出した。
患者はベッドであおむけになり、人さし指をセンサーに入れるだけ。
5分ほどで波形のプリントが出る。
「血管年齢が実際の年齢より11歳以上高い場合には、
動脈硬化が進んでいる疑いが強い」。

高血圧や高脂血症などの危険因子がない人でも、血管年齢が高いことも。
「この場合には、薬を飲むほど重症ではないので、
よく歩くなどライフスタイルの改善で対処できる」。

一方、血管年齢がセーフでも、いくつかの危険因子をもっていれば、
いずれ動脈硬化が進む可能性は高い。
「たばこを吸えば、間違いなく血管年齢は上がる。
予防の基本は危険因子を減らすことだ」。

◇頸動脈、厚さ1ミリ超は要注意


動脈硬化検査には、首の頸動脈の内壁の厚さ(IMT)を超音波で測るエコー検査、
動脈を伝わる脈波速度(PWV)を測る方法などがある。

松尾汎・松尾循環器クリニック院長は、
エコー検査などを治療や予防に役立てている。

頸動脈は、全身の血管の様子を映す窓だ。
エコー検査は、頸動脈の厚さをはっきりと見ることができ、
しかも服を着たまま簡単に測れる。
頸動脈の内壁の厚さは年齢とともに厚くなるが、
一般的に厚さが1ミリを超えると要注意で、
将来心筋梗塞などになる確率が高くなることを意味する。
逆に、内壁の厚さが0・9ミリ以下なら、コレステロール値が高めでも、
動脈硬化の進行度は遅いと判断できる。

「コレステロール値が高い、糖尿病、高血圧など危険因子を一つ持っていて
喫煙をする人は一度、動脈硬化検査を受けた方がよい」。

同じエコー検査でも、病院によって頸動脈のどの部分をどう測るかは異なる。
「どの病院にかかっても、検査結果が比較できるよう測定法の標準化が必要」。

◇ポリフェノールに改善効果
 
高脂血症の薬物治療には、一般にスタチン系薬剤が使われるが、
米国やドイツなど8カ国の臨床試験で、その一つのロスバスタチンが
頸動脈の厚さで測った動脈硬化の初期の進行を抑えることが分かった。

河盛隆造・順天堂大医学部教授(内科学)は
「まだ病気とは言えない初期の動脈硬化でも、
スタチン系薬剤が進展を抑えることが判明した画期的な結果だ」。
日本人でも同様の結果が得られるか、研究に取り組み始めた。

動脈硬化の発症には脂肪の取り過ぎや、野菜、果物の摂取不足も関係。
紅花種子に含まれるポリフェノールが血管年齢を改善することが、
福島県立医科大と味の素などの共同研究で分かりました。
動脈の脈波速度が高めの成人20人(平均年齢37歳)に、
このポリフェノールを4週間摂取してもらったところ、脈波速度が低下。
今後、機能性食品の開発に注目が集まりそう。

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■血管若返りのポイント

<1>高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙の危険因子をもたない
<2>よく歩くなど運動をする
<3>腹八分目に食べ、肥満にならないようにする
<4>自分なりのストレス解消法を考え、ストレスをためない
<5>睡眠不足にならない
<6>脂肪の取り過ぎに注意し、野菜や果物、魚をよく食べ、
    ビタミンやミネラルなどの摂取に努める
<7>脳血流をよくするため、趣味などをもち、常に頭を使うよう心がける

http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20070921ddm013100148000c.html

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血管の状態を測定することは、比較的簡易にできます。
なので、血管を調べることで食品摂取や運動の効果を示すことができます。
ポリフェノールが動脈硬化の予防に効果的、というのはいいですね。
ワイン好きの私にとっては、いい口実?ができました。
血管年齢が高くならないように、ワインを飲みながらヘルシーライフを!!

ノルディックウォーキング



(毎日新聞 2007.9.19)

フィンランド生まれの新しいスポーツ「ノルディックウォーキング」。
2本のポールを使って歩くことで、通常のウォーキングに比べ運動強度が高く、
消費エネルギーが2割もアップするのが特徴。
足腰への負担が軽く、中高年も安心して楽しめる。

フィンランドのクロスカントリースキーの選手らが夏場のトレーニングとして、
ポールをもってハイキングやランニングをしたのが始まり。

1990年代後半にその運動効果が発表されると、
年齢を問わず手軽にできるエクササイズとして急速に人気。
欧州を中心に、約600万人の愛好家。
今年1月、日本ノルディックフィットネス協会(仙台市)が設立。
高橋直博事務局長は、「ストックのような専用ポールを地面について
上体を前に押し出しながら歩くので、歩幅が大きくなり、
通常のウォーキングに比べエネルギー消費が約20%上昇。
足腰にかかる負担は、15~25%程度軽減」。

ポールが杖となるので、高齢者にも安全。
下半身だけでなく、二の腕や胸、背中の筋肉もバランスよく鍛えられる。

メタボ対策として、医療関係者も注目。
ウェルネスササキクリニック(東京都板橋区)では、初期の高血圧や
糖尿病患者らを対象に運動療法の柱として、ノルディックウォーキングを導入。
佐々木巌院長は、「通常のウォーキングより短時間で質の高い
全身運動ができるので、忙しい中高年にもぴったり」。

筋力トレーニングなどと組み合わせて、9カ月間運動を続けた
男女19人(平均年齢71歳)の平均腹囲が87センチから84センチに減少。
誰にでも手軽に安全にできるスポーツという認知が高まるにつれ、
病気のリハビリや介護予防、体力増進を目的に導入する
病院や自治体が増えているという。
ノルディックウォーキングで、バランス能力が高まり、転倒予防に効果-
こんな仮説をもとに、60~70歳の女性を対象にした研究もスタート。
東北福祉大予防福祉健康増進センター(仙台市)が、
宮城県山元町の協力を得て実施。
「高齢者は、転倒をきっかけに寝たきりになるケースが多い。
全身のバランス機能の向上で転倒予防につながり、
健康寿命を延ばすことができるかもしれない」。
最近は、体験教室やイベントも各地で開かれている。
「元気学校」(東京都千代田区)校條諭社長は、
「ジョギングなどと違って、会話を楽しみながら歩けるのも魅力。
友人や夫婦でこのスポーツの快感をぜひ体験して」。

2007年10月5日金曜日

アルツハイマー:ワクチン飲んで治す 脳の「老人斑」撃退

(毎日新聞 2007年9月21日)

認知症の代表的な病気であるアルツハイマー病といえば、
不治の病のイメージが強い。
しかしここ数年、治療法につながる有望な研究が進み、
「飲むワクチン」で治る時代が目の前に迫ってきた。
9月21日は、「世界アルツハイマーデー」。

★免疫機能を利用

田平武・国立長寿医療センター研究所長は、
「治療法がここまで進むとは夢にも思わなかった」と、
最近のワクチン療法の進歩を語る。

アルツハイマー病患者の脳に共通して見られるのは、シミのような老人斑。
老人斑の主成分は、神経細胞を殺すアミロイドベータ(Aβ)たんぱく
脳に蓄積して塊となると、神経細胞が次々と死に、記憶障害などが起きる。
治療の焦点は、この老人斑をいかに減らすかだ。

約10年前、突破口を開けたのは米国の研究者。
マウスにAβたんぱくを注射したところ、脳内に抗体ができ、老人斑が減ることを確認。
毒性のないウイルスや細菌を注射して、免疫反応を起こして抗体をつくるワクチンと
同じ手法が、アルツハイマー病の治療にも通用することが明らかに。

99年には米国の製薬会社が、患者約300人を対象に
Aβたんぱくを注射する臨床試験を始めた。
途中で約6%の人に脳炎の副作用が起き、試験は中止。
だが、その後の研究で多くの患者で老人斑が消え、
認知機能の低下が抑えられたことが分かった。

★サルで有効性確認

田平さんらは、「脳炎を起こさないワクチン作り」を目指した。
方法としては、Aβたんぱくを作り出す遺伝子を組み入れた
ウイルスベクター(遺伝子の運び屋)を口から摂取し、腸管で抗体を作らせる。

マウス実験の結果、老人斑は著しく減り、
迷路テストでも認知機能が良くなったことが分かった。
老齢のサルでも老人斑が減った。
いずれの場合も、副作用の脳炎は起きなかった。

「経口ワクチンの将来性を確信した」。
多くの患者から、「経口ワクチンを試したい」との声が届いているが、
日本での臨床試験は安全性のハードルが高い。
田平さんは各種学会で日本の企業にワクチンの開発を呼び掛けたが、
賛同企業は見つからず、手を挙げているのは米国の大学や研究機関。
 
★コメで研究も

「食べるワクチン」を開発する試みも行われている。

独立行政法人・東北農業研究センター(盛岡市)は、
Aβたんぱくを作り出す遺伝子組み換え稲を栽培。
米を食べて、アルツハイマー病を治すのが狙いで、
現在、マウスでの実験を実施。
吉田泰二上席研究員は、「実用化は簡単ではないが、将来性は高い」。

現在、日本で認可されている治療薬は塩酸ドネペジル(製品名アリセプト)だけで、
認知症の進行を遅らせる効果はあるものの、根本的な治療薬にはなっていない。
ワクチン療法は、根本的な治療薬として期待。
田平さんは、「あと数年で治療法の糸口が生まれるところまで来た」と
日本独自の経口ワクチンに期待するが、米国から逆輸入される可能性が高そう。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070921k0000e040076000c.html

東京五輪招致に強力パートナー “凄腕”PR会社と契約

(毎日 2007.10.3)

東京オリンピック招致委員会は、来年の北京五輪や、
2014年のソチ冬季五輪の招致に大きく貢献した
PRコンサルタント会社「ウェーバー・シャンドウィック・ワールドワイド」
(本社・ニューヨーク)と契約を結んだと発表。
招致委は、同社に国外向けのPR活動をサポートしてもらい、
招致レースを有利に進めたい考え。

シャンドウィック社は、82カ国に拠点を置く世界最大規模のPR会社。
北京五輪招致の際は、課題とされた人権問題によるマイナスイメージを
払拭することに成功しており、広報戦略には定評がある。

招致委は7月にも、2014年冬季五輪招致に成功したソチ(ロシア)が
契約していた英国の五輪専門コンサルタント「ジョン・ティブス・アソシエーツ」と契約。
この両社は、ソチへの招致活動でも“タッグ”を組んでおり、
東京にとっては強力な援軍となりそうだ。

シャンドウィック社の日本オフィスは、
「国際社会での東京の存在感は大きい。昭和39年の東京五輪の
“レガシー”(遺産)を活用できるので、開催都市として非常に魅力的」と高く評価。

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/071003/trd0710032107007-n1.htm

“健康長寿世界一”の復権目指しアクションプラン 沖縄県が年度内に策定へ

(じほう 2007年9月21日)

沖縄県は、長寿県としてのイメージが強い。
海に囲まれた温暖な風土とバランスのとれた食事、穏やかな県民感情
といった印象が、長寿のイメージを補強しているが、
実は健康長寿の実態は崩れ始めている。

2002年(2000年版完全生命表)の都道府県別平均寿命では、
女性は1位を維持したものの、男性は26位に転落。
1995年は男性は4位だったが、7年後には一気に順位を下げた。
女性も、05年版では1位から滑り落ちるとの見方が有力。

02年の発表は、沖縄では「26ショック」という言葉を定着させ、
県民に大きな衝撃を与えた。
同県の医療関係者には、急速に悪化した心身の健康問題に対する憂慮は深い。

「健康おきなわ2010推進県民会議」を通じて、実効性のある対策づくりが本格化、
12月には具体策を盛り込んだアクションプランが明らかになる見通し。

全国平均を大きく上回る男性の肥満

沖縄県では、県民の肥満傾向が急速に広がっている。
02年、「健康おきなわ2010」を策定、
全国に先駆けて積極的な健康増進政策に乗り出してはいたが、
「26ショック」はあらためて沖縄の健康対策の重要性をあぶり出すものに。

今年7月に出された06年度県民健康・栄養調査結果をみても、
各種の指標には重たい課題がある。
特に若い人の脂肪エネルギー摂取は、全国の状況を先取りした感もあり、
沖縄の状況は多くの示唆を投げかける。

沖縄県の男性の平均余命は、年齢が若くなるにつれて下位に。
65歳以上で1位なのに、0歳では26位に転落。
長野県が各年代で上位を占めるのとは対照的。
女性は、各年代にわたって1位を維持しているが、
若くなるにつれて差が縮小する傾向がみられる。

この要因がどこにあるかを推定するには、
若い世代の肥満の状況をみるとわかりやすいが、
沖縄県は同時に自殺や事故といった死亡原因も高い。
若年世代の「太りすぎ」が要因の第1だとしても、
本土との経済格差、雇用問題など複合する問題も大きい。

ここではBMIを中心に、身体的健康状況に焦点を当ててみる。

昨年6月、「健康おきなわ2010」の中間評価をまとめた。
危険因子について、「肥満傾向に焦点を」と呼びかけられ、
健康政策の最大のテーマが「肥満対策」にあることが明確。

06年度県民健康・栄養調査結果では、
成人の肥満の状況が第1にクローズアップ。
これは、国に先駆けて、1年前倒しでの発表。
県民の意識向上に向けて、行政も含めた、強い危機意識を象徴。

男性は、各年代でBMI25以上の割合が全国平均を上回る。
女性も、20代と40代以上で全国平均を上回る。
男女ともに、70代以上ではBMI25以上が5割を超え、
全国平均と大きな落差をみせている。
男性の肥満傾向は大きな課題だ。

どうしてこのような状況が生まれるのか?

生活文化、食文化に独自の要因があることは明らか。
BMI平均値(15歳以上)は、それほど変化していない。
県民健康栄養調査結果からの比較では、男女ともに10ポイント以上低下し、
ここ10年間ほどは改善の兆候がみえる気配はある。

しかし、「健康栄養調査結果は客体数が少なく、直ちに改善があったとはいえない。
健診データを見る限り、肥満傾向は改善していないか悪化している」
と厳しい警戒を示している。

全国の改善状況を下回る循環器疾患死亡

沖縄県の疾病構造にどのような影響を与えているだろうか?

「健康おきなわ2010・中間評価報告書」は、
沖縄県と全国との平均寿命の差が縮小した最も大きな要因は、
心疾患、脳血管疾患の死亡率の低下が全国に比較して小さい。
全国の死亡率は、脳血管疾患が減少して、がんが死亡原因の第1位。

03年の沖縄県の人口10万対脳血管死亡率は、
男性55.6、女性28.4(全国男性66.5、女性39.2)だが、
脳出血死亡率は男性20.9、女性10.5(同19.7、9.8)、
虚血性心疾患は男性45.6、女性18.0(同43.1、19.6)、
心筋梗塞死亡率は男性34.6、女性12.8(同27.2、12.6)。
いずれも時系列的には減少がみられるものの、
脳出血、心筋梗塞はすでに全国平均を上回っている。

糖尿病も深刻な状況だ。
死亡率は全国的にもワースト2で、時系列的には70年代には
人口10万対5-7で、全国の9-12を大きく下回っていたが、
90年代以降は8-10となり、全国平均を上回っている。
90年代は50歳以上世代で、70年代の死亡率の2倍となる傾向も。

高血糖者の増加も著しく、特に40-60代の男性では
99年から03年までの間に、各年代で5000人ずつ増加。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=55444

2007年10月4日木曜日

食欲抑制脳内物質:骨密度もコントロール 骨粗しょう症治療、新薬に道

(毎日新聞 2007年9月17日)

食欲を抑制する働きがある脳内物質「ニューロメジンU(NMU)」が、
骨密度の増減もコントロールしていることを、
竹田秀・東京医科歯科大特任准教授(骨代謝)らの研究チームが発見。

新たな骨粗しょう症治療薬の開発につながる可能性があり、
米医学誌「ネイチャー・メディシン」電子版に掲載。

竹田特任准教授らは、正常なマウスとNMUを持たないマウスの骨密度を比較。
NMUを持たないマウスは正常マウスより、
骨密度が腰椎で約24%、脛骨で約29%高かった。

NMUを持たないマウスの脳にNMUを投与すると、
腰椎の骨密度は約20%減少したが、
骨のもとになる「骨芽細胞」に直接NMUを投与しても変化はなかった。
NMUが脳の中で作用すると、骨芽細胞になんらかの信号が送られ、
骨の生成が抑制されると考えられるという。

竹田特任准教授は、「NMUが作用しないようにする薬が開発できれば、
骨密度を増加させることができるのではないか」。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070917ddm003040137000c.html

認知症簡易問診サイト「ケータイで家庭のお医者さん」がオープン

(Yahoo!ニュース 9月18日)

エイチ・ツー・オー綜合研究所は、ナレッジゲート株式会社と提携し、
携帯電話で認知症の簡易問診ができる情報サイト
ケータイで家庭のお医者さん」( http://0133.jp/)を開始。

「ケータイで家庭のお医者さん」は、無料の会員登録することで
認知症の予防方法、危険度チェック、対処方法などのコンテンツが
利用できるようになるもの。

危険度チェックでは、2択の12問の質問に応えるだけで
認知症の危険度を診断してくれる。

これらのコンテンツは、日本認知症ケア学会理事長 本間昭医師と、
「こだまクリニック」の理事長木之下徹医師らの監修により製作。
本格的なサービス開始を予定する11月には、
認知症に対応できる医療機関や相談窓口を検索できるサイト
「smilestation(スマイルステーション)」を展開し、
サービス拡大を図る計画。

同社は今後、地域医師会、介護事業者、医療機関、医療関連事業会社、
各メディア事業者と連携を図り、家庭に高齢者を抱える家族などに対し
認知症に関する知識を広め、早期発見を促し利用者の拡大を目指す。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070918-00000028-inet-mobi

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このように、携帯はもっともっと活用範囲が広がりますね。
今回は認知症に関するサービスで、アンケート方式ですが、
今後は血圧、心拍、ストレス度なんかを測定できたらいいですね。

2007年10月3日水曜日

犬小屋の高級化進む おしゃれで快適に

(毎日新聞 2007.9.25)

米国では、ペットをわが子のようにかわいがる飼い主が増え、
犬小屋の高級化も進んでいる。

「ドッグ・ファンシー・マガジン」9月号では、高級な犬小屋を特集。
おしゃれな壁紙が張られ、シャワー室や寝心地の良さそうな
ベッドのある犬小屋などを紹介。

スーザン・チェイニー編集長は、
「豪華な家に住んでいる人は、夜になったからといって、
かわいいペットを鉄のおりの中に入れることできない」
と犬小屋にお金をかける飼い主の気持ちを分析。

インディアナ州インディアナポリスに住むアマンダ・ランツさんは、
黒いトイ・プードルを飼っている。
名前はロキシー。

ロキシーの“家”の広さは縦3フィート(約90センチ)、横6フィート。
天井にはシャンデリアがあり、150ドル(約1万7250円)で購入した
鉄製のベッドは、ふわふわした人工毛皮で覆われている。

ランツさんのような飼い主のため、
ペット用住居の設計を行うインテリア・デザイナーも増えている。

デザイン事務所「ベラ・クージーナ」(ミシガン州)では、
犬用にデザインした6パターンの部屋を用意。
ペットに快適に過ごしてもらうため、床にはセラミックか石のタイルを使い、
床暖房も入れるタイプもあるという。

デザイナーのフレッド・フロックさんは、
「家の内装を頼まれたときは必ず、『ペットはいるのか』、
いる場合は、『ペットのためにスペースを設ける必要があるのか』を
聞くようにしています」。

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/070925/sty0709251951003-n1.htm

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ペット業界は、ますます盛んになりますね。
犬小屋の高級化は今後も発展しそうです。
犬小屋の別荘もできるのでは??
私のアパートよりも環境がよさそうです。。。
今は、「お犬様」の時代ですね。

2007年10月2日火曜日

2つの新規遺伝子が関節リウマチのリスクに関連している可能性

(Medscape 9月5日)

関節リウマチ(RA)のリスクを増大させる可能性がある
遺伝子座および別の遺伝子が詳しく報告。

ヒト9番染色体上に存在する腫瘍壊死因子受容体関連因子1(TRAF1)
補体成分5(C5)はいずれも慢性炎症に関連。

2番染色体長腕(2q)上のシグナル伝達性転写因子4(STAT4)は、
T細胞のシグナル伝達に関与。

米国立関節炎・筋骨格・皮膚疾患研究所(NIAMS)臨床部長のDaniel Kastnerは、
「ヒトゲノム中の多数の有力な候補のうち、どれが自己免疫・炎症性疾患に
対する感受性をもたらすのかを検討するため、
特定遺伝子座における特定対立遺伝子と変異の関連を利用した」。

TRAF1-C5:ゲノムワイド研究

ゲノムワイド研究は、RA患者1,522例およびマッチした対照1,850例を対象とし、
North American Rheumatoid Arthritis Consortium(NARAC)および
Swedish Epidemiological Investigation of Rheumatoid Arthritis(EIRA)の
データセットを使用。

患者は、抗環状シトルリン化ペプチド(CCP)に対する自己抗体陽性。
297,086の一塩基多型(SNP)を解析し、
「疾患との有意な関連」を示したSNPについては、
患者997例および対照1,777例において遺伝子型を特定。

9番染色体上のSNPは、すべてのサンプルにおいてRAに関連。
この領域には、慢性炎症に関連する遺伝子TRAF1、C5が含まれていた。

Robert S. Boas Center for Genomics and Human Genetics at the Feinstein Institute for Medical Researchセンター長である
Peter K. Gregersenは、「TRAF1は、腫瘍壊死因子[TNF]受容体を
介したシグナル伝達の阻害に関与しているので、非常に有力な候補。
また、TNFがRAの非常に重要な病因であることは明らか」。
RA治療を目的に開発された生物学的製剤の大部分は、TNF阻害薬。
また、C5切断が炎症性化合物を生成し、C5欠損マウスは炎症性関節炎に罹患しにくい。

STAT4:連鎖研究

RAリスク遺伝子を含む可能性が高い、2番染色体長腕上の領域を同定。
「精密マッピングを行った結果、STAT4がこの領域の主要遺伝子である」。

染色体2q領域内の13候補遺伝子の周辺にあるSNPに焦点。
RA患者1,620例および対照2,635例を対象としたSNP初回解析により、
領域を絞り、さらにRA患者1,529例および対照881例を詳細に検討。
また、全身性エリテマトーデス(SLE)患者1,039例および対照1,248例において
関連SNPを検討した結果、STAT4の1つのSNPが、
RAおよびSLEの両疾患に関連していることが判明。

マイナー(疾患関連)対立遺伝子は、
RA患者の染色体の27%、対照群の染色体の22%に存在。
SLE患者の染色体の31%、対照群の染色体の22%に存在。
リスク対立遺伝子がホモ接合体である場合、
この対立遺伝子がない場合と比較して、SLEの発症は2倍以上、
関節リウマチのリスクは60%増加。

「STAT4は、T細胞および他の免疫系細胞のシグナル伝達に
深く関与しているので、とりわけ興味深い。
インターロイキン2や1型インターフェロンを含むSTAT4経路が、
関節リウマチや全身性エリテマトーデスの発症機構に直接関与する」。

STAT4は、RAおよびSLEの両方に関連しており、
このことは、別のRA関連遺伝子PTPN22でみられる傾向
(1つの遺伝子が2つ以上の自己免疫疾患に関与している可能性)を裏付け。

さらに遺伝子が見つかる?

Gregersen博士は、さらに3~5のRAリスク関連遺伝子が見つかると予測。
「1型糖尿病のリスク遺伝子は、現在、約10~20見つかっているが、
RAについても同じことが起こるであろう」。

現在のところ、RA関連遺伝子は、
TRAF1-C5、STAT4、PTPN22、HLA領域、シトルリン化の制御遺伝子PADI4
(peptidyl arginine deaminase 4)の5つ。

RAの血液検査では、抗シトルリン抗体(抗CCP抗体)の検出を実施。
PADI4とRAの関連は、アジア系集団で明確だが、欧州系集団では不明確。
「この酵素には、5~6種類のサブタイプがあり、1番染色体の先端にある。
PADI4は、蛋白質中のアルギニンをシトルリンに変換する酵素で、
シトルリンが抗体の標的となる」。
抗CCP抗体は、診断ツールとして認識が高まっており、
最近では韓国人集団において同じSTAT4結果が得られた。

東京大学大学院医学系研究科アレルギー・リウマチ学の山本一彦、
東京大学医科学研究所ゲノム機能解析分野の山田亮による『NEJM』の論説は、
「さまざまな祖先の」集団を研究対象とすることの重要性を強調。

「PADI4の機能は、RA特異的自己抗体産生に密接に関連しており、
遺伝的変異と機能差の機能的関係を明らかにするために、
複数の分子生物学的研究が実施されている」。

「PADI4蛋白の増加によって、[自己]抗原のシトルリン化が促進され、
その結果、関節リウマチの最も特異的なマーカーである
抗シトルリン化ペプチド抗体が増加」。

RA関連変異は、「増加する集団もあれば増加しない集団もあり、
地域環境と相互作用して、疾患感受性に影響を及ぼすこともある。
現在、非欧州集団のデータは不十分であり、
ゲノムワイド関連研究時代におけるテーラーメイド医療は、
多くの民族のデータを含めた臨床研究が必要」。

研究室から臨床へ

ゲノムワイド研究と連鎖研究によって、RA遺伝学に関する情報が集められているが、
医療にはどのような影響が及ぶのか?

Gregersen博士は、「この情報の使用は、
疾患の病因に関与する経路を見抜くためには非常に重要」。
STAT4阻害マウスモデルの治療成功に言及した。

多数のRAリスク遺伝子をもつ患者は、同定できる可能性がある。
自己抗体検査と組み合わせて、リスクが非常に高い患者を同定できれば、
何らかの予防を行うことが可能に。
「抗体を有する人は非常にリスクが高く、将来RAを発症するリスクは20~30倍高い。
遺伝情報を利用することで、予測可能性を改善し、
リスクが高い人を疾患発症前に同定することができる」。

「薬剤に対する個人の反応性を予測するバイオマーカーを探索する
多くの研究が行われている。これらの遺伝学的所見によって、
患者をよりよく特徴付けることが可能になる」。

N Engl J Med. TRAF1-C5 study and editorial published online September 5, 2007. STAT4 study: 2007;357(10):977-986.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=54633

磁石は疼痛を緩和しない

(WebMD 9月24日)

磁石は、関節リウマチや線維筋痛の疼痛を緩和しない。

疼痛緩和用磁石は数十億ドル産業であり、腕や脚のベルト、
マットレスパッド、ネックレス、靴の中敷き、ブレスレットなどに埋め込まれている。
疼痛の緩和を目的に市販され、慢性関節リウマチ、変形性関節症、線維筋痛症を
有する人の28%ほどが、磁石や銅製ブレスレットを装着。
しかし、疼痛緩和用磁石が使われる一因となっている
誇大広告を証明するには至っていない。

このレビューでは、被験者を疼痛緩和用磁石またはダミー製品に
ランダムに割り付けた疼痛緩和用磁石に関する既報9報が分析。
分析された研究は、標準的尺度で疼痛緩和効果を評価したもの。

その結果、磁石治療群とプラセボ群の疼痛緩和度に有意差はない。
同研究を行ったペニンシュラ医科大学(イングランド)のMax H. Pittlerらは、
疼痛への有効な治療法として磁石を推奨することはできない。

唯一、変形性関節症だけは、磁石による疼痛緩和効果の可能性が
エビデンスにより否定されなかった。
Pittler博士らは、この分野における研究がさらに必要である、と。

Pittler, M. Canadian Medical Association Journal, Sept. 24 2007.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=56372

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私たちの研究室でも、この手の研究をしましたが、
あまりいい結果は得られませんでした。
それでも、その磁気ネックレスは市販されていました。。。
エビデンスは得られませんでしたが、
はたして何かの効能があるのかもしれません。

2007年10月1日月曜日

理系白書2007:番外編 博士の就職難問題 企業との溝、埋まらず

(毎日 2007年9月12日)

大学院で博士号を取得し、深い専門知識を身に着けながら、
安定した職につけないケースが増えている。
7月の参院選公約で、この問題を取り上げる政党が現れるなど
「博士の就職難」がようやく社会的に認知され始め、
大学や学会の進路支援も本格化してきた。

しかし、有力な受け入れ先となる企業側との溝は、まだ埋まったとは言えない。
問題に潜む課題と、さまざまな支援の取り組みを探った。

◇「ポスドク」増、05年度1万5496人

「大学で研究を続ける道も考えたが、あまりにもポストが少ない。
それよりも、具体的な製品として社会への貢献が
目に見える企業での研究に魅力を感じた」。

化学メーカーへの就職が内定したポスドク(任期付き博士研究員)の男性(28)は、
有機化学専攻で理学博士号を取り、この春からポスドクとして、
化学反応のメカニズムを探る基礎研究に従事。
企業への就職を考え始めたこの男性は、大学のキャリア支援センターを訪ねた。
そこでの講座を受講し、企業の担当者らからプロジェクトの進め方や
知的財産保護、情報管理などの話を聞いた。
「これまでの大学の授業では聞いたこともない実践的な内容で、とても新鮮だった」。

■背景に国の政策

「博士の就職難」の背景には、90年代の大学院重点化と
「ポスドク等1万人支援計画」という国の政策がある。
ポスドクは順調に増え、05年度には1万5496人に達した。

一方で、大学や公的研究機関の常勤(終身)職の数は、
増加分に追いついていない。
大学関係者の間では、「明らかな失政」との批判が根強い。

企業は、博士採用には消極的だ。
今年2月に、日本経済団体連合会が公表した企業アンケート(回答71社)によると、
技術系新卒採用者のうち博士の占める割合は、3%。
給与・処遇面で博士の優遇措置を取っている企業は4分の1、
「博士の採用を増やしたい」と答えた企業は1割。

理由は何か。
早稲田大ポスドク・キャリアセンターの西嶋昭生教授は、
「企業側から、博士は当たり外れが多すぎる、と言われる」。
専門性にこだわるあまり、柔軟性に欠けたり、他分野の知識や
コミュニケーション能力に問題のあるケースが少なくない。

◇官学が続々支援策

こうした指摘に応え、博士の活躍の場を増やそうと設けられたのが、
九州大や早稲田大の支援センター。

昨年度は7大学と理化学研究所、
今年度は産業技術総合研究所や京都大など4機関が支援事業を始めた。
企業と連携したインターンシップや就職相談会、研究管理職や
起業に必要な能力を開発する教育プログラムなどの支援策に取り組む。

「産業界で活躍できる若手研究者育成」を掲げる早稲田大は、
「化学系ポスドクへの期待」と題するフォーラムを開いた。
西嶋教授は、「今の大学院教育は、研究者養成に偏りすぎている。
大学院で産業界との接点を増やし、学生に刺激を与えたい。
優秀な人ほど大学の外へ出て行く、という環境にしなければならない」。

■「求職マーク」

学会や国でも動きが出てきた。
日本物理学会(会員約2万人)は、キャリア支援センターを始動。
設立記念式典で、センター長に就任した坂東昌子・愛知大教授は、
「単なる就職あっせんではなく、博士号を持った教師の増員や
新しい職業の創生、企業の意識改革にも取り組む」。
ポスドク研修会を全国的に展開する。

応用物理学会(同約2万4000人)は、
発表者が求職中であることを示す「キャリアエクスプローラーマーク」を導入。
希望者は、マークを発表資料に表示したり、身に着けたりし、
企業の担当者がコンタクトを取りやすくするという。
日本化学会(同約3万2000人)は、東京と大阪で初の「博士セミナー」を開く。

一方、文部科学省は来年度、博士と企業を橋渡しする事業を始める。
半年から1年程度、企業との共同研究や商品開発に博士が参加する
プログラムを大学などが作り、派遣費用を国が負担する。
「企業にとっても、優秀な人材をそのまま採用できるメリットがある」(基盤政策課)。

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◇ポスドク

ポストドクトラルフェローの略。
博士号取得後、終身雇用ではなく、任期付きの研究職につく人のこと。
任期は多くが1年更新で、最長3~5年程度。
文部科学省によると、30代前半が46%。女性は21%だが、
40歳以上では27%になる。社会保険加入者は58%にとどまる。

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この問題は、他人事ではないです。
私たちの研究室でも、博士号取得後の進路を決めるのが難しい。
博士のメリットは、その分野におけるリーダーとなれること。
デメリットとしては、融通が利かない、専門分野に偏りすぎること。
大学と企業のコラボレートは、ここ数年前に始まったばかり。
大学と地方とのコラボレートは、まだまだ少ない。
つまり、大学と企業と地方とのコラボレートをどんどん進めることが、
博士の活躍する場を広めることに。
大学では、専門分野だけでなく、ビジネスについても勉強することが大事。
私も、できるだけ幅広い能力を養っていきたいですね。

2007年9月30日日曜日

「第3回JOCスポーツと環境・地域セミナー」開催

(東京オリンピック招致委員会 9月26日)

2016年東京オリンピック招致において、環境」は重要なテーマであり、
JOC、東京都とともに第3回JOCスポーツと環境・地域セミナーを開催。

「環境」は、「スポーツ」「文化」と並ぶオリンピズムの3本柱であり、
平成13年度からJOCではスポーツ環境委員会を設置し、
スポーツ界における環境保全の取組みを推進するため、
活発な啓発・実践活動を支援しています。

今回のセミナーもその一環に位置づけられ、
染野憲治 環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室長と、
水野正人 JOC副会長による基調講演が行われました。

染野室長の基調講演では、地球温暖化の深刻な現状の報告と、
チーム・マイナス6%などの国内の普及・啓発運動が紹介され、
水野副会長の基調講演では、IOCのスポーツ環境委員会の活動や、
オリンピック開催都市における環境の取組みの紹介とともに、
JOCやスポーツ関係者が、環境問題について啓発・実践する役割を担う
必要性を参加者に訴えかけました。

後半は、板橋一太 JOCスポーツ環境専門委員長がコーディネーター、
パネリストとして、基調講演を行ったお二方のほか、
小沼博靖 東京都環境局環境政策部副参事、
平松純子 JOC理事/スポーツ環境専門委員、
武市敬 東京オリンピック招致委員会事務次長が加わり、
パネルディスカッションが行われました。

武市次長から、東京のオリンピック招致計画において
環境を大きく取り上げていくこと、またその取り組みを、
オリンピック終了後にも活かしていくこと。
小沼氏より、オリンピックを招致する2016年に向けて取組みを進めている
東京都の環境政策について説明。
平松理事は、オリンピアンとしての経験を踏まえ、
スポーツを愛する人たちが環境に対する意識を高めることの大切さについて。
それぞれの立場から、地球規模で環境を考え、
身の回りの出来ることから実行する重要性を会場に伝えました。

スポーツ関係者や環境保全活動の関係者、
2016年東京オリンピック招致に関心を持つ人々が集まった会場では、
参加者が熱心に議論に聞き入り、壇上との質疑も活発に行われるなど、
予定の時間を延長し、盛況のうちに終了しました。

http://www.tokyo2016.or.jp/jp/news/whatsnew/infomation/joc3joc.html

携帯電話は一部の救命救急医療機器を妨害する可能性

(WebMD 9月5日)

病院の訪問者に、携帯電話の電源を切るように促している。
その理由は、携帯電話が呼吸器や体外ペースメーカーなどの
救命救急医療機器を妨害する恐れがあるため。

アムステルダム大学のErik Jan van Lieshout, MDらは、
携帯電話を医療機器または病床から少なくとも1メートル(約3.28フィート)は
離しておくことを奨励している。

この指針に従えば「安全と思われる」ものの、
携帯電話が病院の機器に電磁妨害を引き起こす可能性が
完全に防げるわけではない。

患者に接続していない医療機器約61種類の近くで、携帯電話の試験を行った。
この結果、携帯電話は26種類の機器に48件の「事故」を引き起こした。
これらの事故の3分の1は、人工呼吸器の電源が
完全に切断および再起動されたことや、
警報が作動せずにシリンジポンプが完全に停止したこと、
体外ペースメーカーの誤った拍動刺激の発生など、危険なもの。
このほか、事故の42%は「重大」ではあるが危険ではないものと分類。

重大な事故の例として、警報の誤作動、血圧モニターの不正確な測定。
残りの事故は、応急対処を要しないモニターディスプレイの故障などで、
「重大ではない」と判断された。

この試験状況は、「最悪の事態」を想定したものであった。
病院における携帯電話の使用は、電磁障害が問題にならない場所に
限定することが推奨される、とvan Lieshout博士らは主張。

この研究は、『Critical Care』オンライン版に掲載。
van Lieshout, E. Critical Care, Sept. 5, 2007

http://www.m3.com/news/news.jspsourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=54420