2007年10月4日木曜日

食欲抑制脳内物質:骨密度もコントロール 骨粗しょう症治療、新薬に道

(毎日新聞 2007年9月17日)

食欲を抑制する働きがある脳内物質「ニューロメジンU(NMU)」が、
骨密度の増減もコントロールしていることを、
竹田秀・東京医科歯科大特任准教授(骨代謝)らの研究チームが発見。

新たな骨粗しょう症治療薬の開発につながる可能性があり、
米医学誌「ネイチャー・メディシン」電子版に掲載。

竹田特任准教授らは、正常なマウスとNMUを持たないマウスの骨密度を比較。
NMUを持たないマウスは正常マウスより、
骨密度が腰椎で約24%、脛骨で約29%高かった。

NMUを持たないマウスの脳にNMUを投与すると、
腰椎の骨密度は約20%減少したが、
骨のもとになる「骨芽細胞」に直接NMUを投与しても変化はなかった。
NMUが脳の中で作用すると、骨芽細胞になんらかの信号が送られ、
骨の生成が抑制されると考えられるという。

竹田特任准教授は、「NMUが作用しないようにする薬が開発できれば、
骨密度を増加させることができるのではないか」。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070917ddm003040137000c.html

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