2007年9月30日日曜日

携帯電話は一部の救命救急医療機器を妨害する可能性

(WebMD 9月5日)

病院の訪問者に、携帯電話の電源を切るように促している。
その理由は、携帯電話が呼吸器や体外ペースメーカーなどの
救命救急医療機器を妨害する恐れがあるため。

アムステルダム大学のErik Jan van Lieshout, MDらは、
携帯電話を医療機器または病床から少なくとも1メートル(約3.28フィート)は
離しておくことを奨励している。

この指針に従えば「安全と思われる」ものの、
携帯電話が病院の機器に電磁妨害を引き起こす可能性が
完全に防げるわけではない。

患者に接続していない医療機器約61種類の近くで、携帯電話の試験を行った。
この結果、携帯電話は26種類の機器に48件の「事故」を引き起こした。
これらの事故の3分の1は、人工呼吸器の電源が
完全に切断および再起動されたことや、
警報が作動せずにシリンジポンプが完全に停止したこと、
体外ペースメーカーの誤った拍動刺激の発生など、危険なもの。
このほか、事故の42%は「重大」ではあるが危険ではないものと分類。

重大な事故の例として、警報の誤作動、血圧モニターの不正確な測定。
残りの事故は、応急対処を要しないモニターディスプレイの故障などで、
「重大ではない」と判断された。

この試験状況は、「最悪の事態」を想定したものであった。
病院における携帯電話の使用は、電磁障害が問題にならない場所に
限定することが推奨される、とvan Lieshout博士らは主張。

この研究は、『Critical Care』オンライン版に掲載。
van Lieshout, E. Critical Care, Sept. 5, 2007

http://www.m3.com/news/news.jspsourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=54420

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