2007年10月11日木曜日

パソコンネコ登場?!


(毎日新聞 2007.10.11)

ネコの習性?
ダブルクリックもお手のもの?

ニューヨークで開かれる「第5回ネコチャンピオン決定戦」を前に、
報道陣にお披露目されたのは・・・「パソコンネコ」。

ネコだけに、マウスは手放そうとしなかった。

ノーベル化学賞にゲルハルト・エルトゥル教授

(毎日新聞 2007.10.10)

2007年のノーベル化学賞を、
世界に先駆け固体表面の化学反応を原子・分子レベルで
動的にとらえたドイツのマックス・プランク財団フリッツ・ハーバー研究所の
ゲルハルト・エルトゥル教授(71)に授与すると発表。
この日は同教授の誕生日だった。

授賞理由を、「同教授は、固体表面の化学反応の研究を進め、
その研究成果は半導体産業の発展に寄与するとともに、
オゾン層破壊の解明にも道を開いている」。
固体表面の化学反応とは、鉄のさびや金属触媒などの反応を指す。

1960年代から金属表面の原子・分子の吸着現象を
解明する研究に取り組んだ。
一酸化炭素の酸化反応で、触媒に使った金属の表面が
一酸化炭素と酸素の結合により構造変化を繰り返す
「金属結晶表面原子の再配列現象」を解明。
この結果、固体表面の研究に新しい流れをもたらし、
材料界面の研究分野を大きく発展させた。
92年には第8回日本国際賞を受賞。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071010/acd0710102017003-n1.htm

2007年10月10日水曜日

ノーベル物理学賞に「巨大磁気抵抗効果」の2博士

(毎日新聞 2007.10.9)

スウェーデン王立科学アカデミーは、2007年のノーベル物理学賞に、
小型大容量ハードディスクの開発を可能にした「巨大磁気抵抗効果(GMR)」
を発見したフランスのパリ南大学のアルベール・フェール教授(69)と
ドイツのユーリヒ固体物理研究所のペーター・グリュンベルク博士(68)の
2人に授与すると発表。

授賞理由について、「GMRを利用して開発された磁気ヘッドによって
ハードディスク(金属製の磁気ディスクを使った記憶媒体)の小型化、
大容量化が可能になり、ノート型パソコンや携帯音楽機器などに
幅広く役立っている」と説明。

GMRは、わずかな磁界を加えるだけで電気抵抗が大きく変化する現象。
2人は、鉄とクロムの層で人工磁性格子をつくり、
外部磁場により電気抵抗を測定、1988年、それぞれGMRを発見。
それからわずか10年で、GMRを活用し
ハードディスクの記録容量は飛躍的に増加。
90年代初めに、数十メガバイトだったノート型パソコンの
ハードディスク容量は現在、標準タイプで100ギガバイト
(1ギガバイトは1000メガバイト)程度まで向上。

http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/071009/acd0710092040003-n1.htm

ノーベル医学生理学賞、米英3氏が受賞 遺伝子操作原理を発見

(毎日新聞 2007年10月9日)

07年のノーベル医学生理学賞を、
米ユタ大のマリオ・カペッキ教授(70)と
ノースカロライナ大のオリバー・スミシーズ教授(82)、
英カーディフ大のマーチン・エバンス教授(66)の3氏に授与すると発表。

授賞理由は、「マウスの胚性幹細胞(ES細胞)を使って
特定の遺伝子を改変する原理の発見」。

その結果、マウスの特定遺伝子の働きを止めたり、
別の遺伝子で置き換える「ジーンターゲティング」が可能となり、
さまざまな遺伝子の働きが明らかに。
がんや糖尿病をはじめとする病気の解明や治療法開発に役立っている。

授賞式は12月10日にストックホルムで開かれ、
賞金として1000万クローナ(約1億8000万円)が贈られる。

エバンス氏は81年、さまざまな細胞に分化することができ、
万能細胞とも呼ばれるES細胞をマウスで作り出した。
哺乳類では初の成功だった。
スミシーズ氏とカペッキ氏はそれぞれ、染色体上にある遺伝子を
別の遺伝子で置き換える手法を開発。
スミシーズ氏はこの手法を使い、貧血や動脈硬化のモデルマウスを作成。

カペッキ氏は、マウスのES細胞を活用することで、特定の遺伝子を失った
「ノックアウトマウス」を効率よく作成する方法を確立。
カペッキ氏は96年に京都賞を受賞。

現在では、1万個以上のマウスの遺伝子の操作が可能になった。
その数は哺乳類の遺伝子のほぼ半数に達し、
500種類以上の病気のモデルマウスが作られている。

「ノーベル賞を受賞した研究を最初からそばで見ていたので、本当にうれしい」
スミシーズ教授の妻で共同研究者の前田信代・米ノースカロライナ大教授(58)は
「とても名誉なこと」と喜びを語った。

前田さんは、東北大で博士号を取得した後の82年に渡米、
ウィスコンシン大でスミシーズさんと知り合った。
その後、結婚し、二人三脚で研究を続けてきた。
前田さんが、特定の遺伝子を壊して病気にしたノックアウトマウスを使って
動脈硬化に関係する遺伝子の研究をした時期は、
スミシーズさんが「じゃあ僕は高血圧を調べよう」と提案、互いの研究を補った。

スミシーズさんは今も毎日、研究室で
「学生たちに刺激を与えるディスカッションをしている」という。

◇各分野の基礎に--八木健・大阪大大学院生命機能研究科教授

3人が開発した遺伝子ターゲティング技術は、
特定の遺伝子が働かないマウスを人為的に作り、
個々の遺伝子の機能を個体レベルで突き止めることを可能にした。
現在は免疫研究や、がん研究、脳研究など各分野で活用され、
研究の基礎になっている。

私は、遺伝子を働かなくした細胞を効率よく選ぶ手法を開発したが、
基本的な考え方はカペッキ氏が示しており、いわば二番せんじ。
私の研究が惜しかったとは思っていない。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=57273

2007年10月7日日曜日

日本一の早寝早起きは青森県民

(毎日 2007.9.29)

日本一早寝早起きは青森県民、全国で一番家事をする男性は徳島県民
総務省の「平成18年社会生活基本調査」から、こんな県民性が明らかに。

調査は、無作為に選ばれた全国約8万世帯の10歳以上の世帯員
約18万人を対象に、昨年10月に実施。

都道府県別の平均起床時刻は、青森が一番早く午前6時22分、
一番遅いのは東京の午前6時52分。
就寝時刻も青森が一番早く午後10時32分、
逆に一番の“宵っ張り”も東京で午後11時40分。

睡眠時間は、秋田と山形が8時間5分、青森が8時間2分、岩手が8時間。
東北の県民が寝る時間をたっぷり取ることが分かった。
最短が、神奈川で7時間31分、千葉が7時間33分、東京と奈良が7時間36分。

男性が家事に携わる1日当たりの時間は、
徳島が最長の44分、長野の43分、岐阜、山口、高知の42分。
最下位は佐賀と香川の33分、次いで青森、石川、京都、大阪の34分。

女性の家事の時間は、奈良が最も長く243分、神奈川の234分、
埼玉と京都の230分、兵庫の229分。
最下位は青森の191分で、次いで秋田、山形、熊本の193分。

矢野真和・昭和女子大学人間社会学部教授は、
「日本人の睡眠時間は、先進国の中で一番短い。
働き過ぎの影響が出ており、とりわけ都市部ではその傾向が強い。
神奈川や千葉は通勤時間が長いので、睡眠時間を削っていることが考えられる」。

男性が家事にかける時間については、
「(日本は)世界で一番短い。他県の男性より長いからと言って、
ほめられる話でもない」。

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/070929/trd0709291800012-n1.htm

鍼治療で効果 難治性疾患「ジストニア」

(毎日新聞 2007.9.26)

脳の神経系の何らかの障害によって、筋肉が不随意に収縮を続け、
身体にねじれやゆがみが生じて自分の思い通りに動かなくなる
難治性疾患「ジストニア」。

原因が未解明のうえ、個々の症状の違いが大きく、
治療も対症療法しかないのが現状。

関西医療大学神経病研究センターの鈴木俊明教授が開発した
理学療法と経絡、経穴(ツボ)の概念を組み合わせた鍼治療法が、
静かな広がりを見せている。

「ジストニアは、中枢神経系の障害に起因する運動異常症の症候名。
その症状は、首が傾く頸部ジストニア(斜頸)や、
文字を書こうとすると手が震える書痙など異常な姿勢や動きとして現れます。
しかし、MRI(核磁気共鳴診断装置)でも異常がみられず、診断も非常に難しい」。

鈴木教授が、ジストニアへの鍼治療に関心を抱いたのは十数年前、
頸部ジストニア患者の劇的な改善を目にしたことから。

頸部ジストニア患者への鍼治療を、神経内科医、鍼灸師とともにスタート。
その効果を、臨床症状評価と筋電図学的評価から証明する
治療システムを作り上げた。
臨床症状評価は、疼痛評価など5項目で、筋電図学的評価と総合し、
筋肉の過剰収縮や不随意運動などの一次的障害と、
筋肉・皮膚の短縮や疼痛などの二次的障害を把握。
それに応じた鍼治療を行う。

治療は、刺入深度5ミリの鍼を刺したまま留める置鍼法で、
筋緊張抑制を目的とする場合は5分間、
筋緊張促通を目的とする場合は10分間が基本。

頸部ジストニア患者32人(男性17人、女性15人、平均年齢40・8歳)を対象に、
置鍼治療10回目に効果を検討した結果、
疼痛評価や自覚的評価などの改善が顕著で、副作用もなかった。
「当時、本学にこられる前に全員が薬物治療を受けており、
MAB治療やボツリヌス治療、外科手術を併用していた人も。
他の治療法で症状の改善がなかった人も、鍼治療の効果が期待できます」。

国内には約2万人の患者がいると推定。
発症要因は遺伝性、外傷性、肉体的・精神的ストレスなどさまざま。
職業性ジストニアとして、ピアニストやギタリストなどで
手に痙攣が起きて、演奏できなくなる奏楽手痙なども。

「ジストニア友の会」の佐藤治子副理事長は、
「ジストニアは本来、神経内科を受診すべき疾患。
治りにくい病気ですが、早期発見と正しい治療で完治、症状改善の可能性はあります。
西洋医学的な手法と鍼治療の併用で、より効果のある治療になれば」。

http://sankei.jp.msn.com/life/body/070926/bdy0709260847000-n1.htm