2008年12月25日木曜日

病床の子にサンタ楽団

(読売新聞 2008年12月24日)

病室から出られない患者たちに音楽のプレゼントをと、
クリスマスを前にした23日、東大病院で、医師らによるコンサートが開かれた。
白衣からサンタクロース姿に着替えた楽団員が、院内を移動しながらの演奏。
室内に鳴り響いた思わぬ贈り物に、
病床の子供たちは目を輝かせて聞き入った。

演奏したのは、麻酔科医の斎藤勇一郎さん(42)ら
医大生時代、学生室内合奏団長を務めていた斎藤さんは、
仲間との病院内でのバイオリン演奏に、
患者が涙を流して喜んでくれたのをきっかけに、活動を開始。
医師となってからも、毎年のように、患者らに演奏を披露。

1992年、東大病院に入ってからは、次第に他の医師らも加わり、
毎年10人以上による楽団に成長した。
手術などで多忙なことから、全体練習はわずかな時間だけ。
それでも斎藤さんらは、「人工呼吸器をつけていたり、白血病やがんの
治療による免疫力の低下で部屋を出ることすらできない子供たちに、
クリスマスを楽しんでもらいたい」と、各自で練習を積んできた。

コンサートはこの日、午後5時半にスタート。
午後9時の消灯時間まで、汗だくになりながら病室をまわり、
「きよしこの夜」などを披露。
子供たちは食事のはしを止めて聞き入り、拍手を送っていた。

斎藤さんは、「病気と闘う子供たちをみて、自分たちが元気づけられている。
これからも続けていきたい」

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=85507

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