(毎日 12月18日)
がんが発症するのを未然に防ぐ仕組みを、
渋谷彰筑波大教授らの研究チームが解明。
がんにかかりにくい体質にする薬の開発につながる。
22日付の米科学誌に掲載。
健康な人でも、毎日約3000個のがん細胞が発生しているが、
がんにならないのは免疫の効果との学説がある。
研究チームは、「キラーT細胞」などの免疫細胞の表面にできる分子
「DNAM1」が、がん細胞上の別の分子と結合する性質に注目。
DNAM1のないマウスを作り、線維肉腫などを起こす発がん物質を接種した。
DNAM1なしのマウス十数匹は、約5カ月後にすべて線維肉腫を発症したが、
同じように発がん物質を接種した通常マウスで、
約5カ月後に発症していたのは、ほぼ半分。
DNAM1が、がん細胞を殺す上で重要な役割を担うことは
実験で推測されていたが、生物でその作用があるのかは不明。
渋谷教授は、「DNAM1の働きを高めることで、
がん治療だけでなく予防にもつながるのでは」
http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/12/18/20081218ddm002040133000c.html
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