(読売 12月19日)
地域が学校にかかわる制度に、読者も期待を寄せる。
「地域にしろ、家族にしろ、人とのつながりが薄くなったという点で、深刻な状況。
学校を核にして、人とのつながりが、少しでも広がればいい」
地域住民らが学校運営に参画するコミュニティスクールに、
こんな期待をするのは、東京都内に住む佐々木菜穂子さん(46)。
中野区立沼袋小学校で、春から産休代替教員を務めている。
「地域がとてもアットホーム」という、学校の学芸会の様子をメールで詳しく紹介。
公立学校の教師には異動がある。
地域との関係を築いても、異動になれば一からのスタート。
沼袋小の地域では、「メンバー交代も、新しい風として受け止め、活動が継続」。
秋の学芸会も、担任の半数が初めての経験だったが、
事前の衣装あわせに、多数の保護者が来校するなど、
学校を支える地域の力で120%の力が出せた。
10年以上、都内で教員を務めた後、歌を歌いながら体を動かす
プログラムの普及活動を続けてきた。
幼稚園児からお年寄りまで、世代を超えて交流することが多いだけに、
学校と地域の関係が客観的に見える。
「学校にかかわる活動は、かかわった大人にも成長のチャンスを与える。
学校は子供だけでなく、地域の学びの場となる」、
「学校を支える活動を、子育て中の元気な30代の人たちにがんばってほしい」
佐々木さんは、そんなメッセージも寄せた。
東京都日野市立東光寺小学校の地域関係者からは、
「来年、コミュニティスクールに名乗りをあげます」と連絡。
この秋、校庭の芝生化が完成し、その管理も地域がかかわっている。
校長も、地域の支える制度への大きな期待を口にした。
学校を支える組織である「地域支援本部」ができたという、
大阪府内の学校のPTA会長からは、「地域をつなげることが難しい。
そんな地域でも、学校と手を結ぶことができた例を知りたい」という声。
近隣の小中学校の「ミニ集会」に毎年参加しているという千葉県の男性から、
「地域との連携をテーマに掲げる学校が多いが、
学校が地域に何を求めているのかわからない」と苦言。
「学校側から、どんな困ったことがあるのか、具体的な説明や協力要請がない。
教育関係の仕事の経験はないが、案件次第では意見が出せるのに」
学校の情報発信の重要性がわかるファクス。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20081219-OYT8T00250.htm
0 件のコメント:
コメントを投稿