(2009年9月8日 毎日新聞社)
京都大大学院医学研究科の湊長博教授(免疫学)らの
研究グループが、マウスを使った実験で、年齢とともに増加し、
免疫力を低下させる特殊な「悪玉リンパ球」を見つけ、
7日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表。
悪玉リンパ球の除去が、ヒトで可能になれば、
がんの免疫療法の効率化や高齢者の感染症予防を図ることが
できるとみられ、「若返り」にもつながるとして注目。
外部から病原体が侵入すると、「Tリンパ球」が働き、体を守る。
研究グループは、マウスのTリンパ球から、免疫反応をしない上、
がん悪化の原因物質を作るPD―1陽性Tリンパ球(悪玉リンパ球)
が生まれることを発見。
年を取ると、Tリンパ球全体の数は変わらないのに、
「悪玉」だけが増えることを確認。
これまで、加齢に伴う免疫力低下は、
免疫細胞全体の機能劣化によると考えられてきたが、
研究グループは、「悪玉」割合増加で説明できる。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/9/8/107289/
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