(朝日 2009年9月10日)
明治神宮や新宿御苑など、都市にある森林の生態系調査を、
環境省が来年度から始める。
こういった森林は、人工的につくられたが、長い時間を経て
自然林化した結果、さまざまな生物種が共存し、
都会の人々の憩いの場になっている。
調査結果をもとに、都市部で新たな森林を造営する際の
計画・整備手法などの指針をつくる。
明治神宮はもとは荒れ地だったが、1915年ごろから始まった造営で
シイ、カシ、クスノキなどさまざまな樹木約10万本が植えられた。
90年以上たったいまでは約250種類、17万本の木々が茂る
「自然林」として、都市の貴重な緑地。
07年11月に閣議決定された「第3次生物多様性国家戦略」は、
都市で豊かな生物多様性を確保するため、
都市内や臨海部に大規模な緑地空間を確保する。
環境省は、明治神宮や新宿御苑のほか、全国の地方都市の
社寺林など計約10カ所の人工森林で、植生や下草の生育状況、
生息する動物の種類、外来種の侵入状況といった
生態系の現状を詳しく調べる。
専門家による検討委員会で、調査結果を評価。
都会で森林を造営したり、現存する森林を維持管理したりする際の
ノウハウや課題を、2年がかりでまとめる。
http://www.asahi.com/science/update/0905/TKY200909050231.html
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