2008年1月27日日曜日

その名は「DICE―K」…利根川教授が遺伝子操作技術開発

(読売 1月25日)

ノーベル生理学・医学賞を受賞した米マサチューセッツ工科大の
利根川進教授が、脳の神経回路のスイッチを自在に「オン」「オフ」する
遺伝子操作技術を、世界で初めて開発することに成功。

脳の神経がどのように働いているか、を調べるための研究に有用な技術で、
利根川教授は、大学と同じマサチューセッツ州を本拠地とする
米大リーグ、ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手にちなんで、
英文の頭文字をつなぎ、この手法を「DICE―K(ダイスケ)」と名付けた。
米科学誌「サイエンス」(電子版)に掲載。

これまでの方法では、実験動物の脳の一部を回復できないように
人為的に壊して調べるため、広範に壊すことによる影響が出る。
脳の機能を維持したまま、神経回路をピンポイントで操作できる
今回の手法を使えば、状態がより正確に把握できる。

利根川教授は、マウスの実験で、3種類の遺伝子を組み換えて、
記憶を担う脳の「海馬」という領域にある特定の神経細胞だけを操作。
この神経細胞は、「ドキシサイクリン」という抗生物質に反応して回復する。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080125-OYT1T00003.htm

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