2007年9月10日月曜日

脳で働く「壊し屋」発見 掲載号、表紙に日本の漫画


(共同通信社 2007年9月7日)

脳の神経細胞で行われる情報伝達が活発化し過ぎないよう
適切にコントロールするタンパク質を、
自然科学研究機構生理学研究所の瀬藤光利准教授らのチームが発見、
米医学誌セルに発表。

「スクラッパー(壊し屋)」と命名されたこのタンパク質の働きを利用すれば、
情報伝達に異常が生じる統合失調症やアルツハイマー病などの治療に
つながる可能性があるという。

また、「ジョジョの奇妙な冒険」などで知られる
人気漫画家、荒木飛呂彦さんが「壊し屋」のイメージをイラストに描き、
研究成果が掲載された号の表紙を飾った。

体内には、不要になったタンパク質に目印を付けて
分解してしまう仕組みがある。
研究チームはコンピューターを使い、
人のゲノム(全遺伝情報)のデータから、
神経細胞でこの仕組みを担っていると予想される遺伝子を特定。
マウスでこの遺伝子を欠損させると、スクラッパーが作られなくなり、
脳の情報伝達物質が過剰に放出されることを確認。
この結果、スクラッパーが情報伝達を担う余分なタンパク質に目印を付け、
伝達が行き過ぎないよう制御していると判断した。


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生体のしくみは、驚くほどバランスが取れています。
ONとOFFがちょうどいいタイミングで切り替わる。
制御する物質の研究はこれからですね。
私の頭の中には、余計なつまらない情報ばかりなので、
スクラッパーがちゃんと働いていないのかもしれません。。。

荒木さんの絵が表紙を飾るというのはユニークですね。
もっと日本人の絵がさまざまな表紙を飾って欲しいです。
それだけ、いい絵がたくさんあるのだから。

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