2007年9月12日水曜日

安倍首相辞任:識者ら「当然」「遅すぎた」 擁護の声、少なく

(毎日新聞 2007年9月12日)

安倍晋三首相が突然の辞意に、
識者には「当然だ」との受け止め方が多く、擁護する声は少ない。

◇居座りは無理--政治評論家・森田実氏の話

来るべきものが来ただけで、当然と受け止めている。
参院選で国民から事実上の不信任を突きつけられ、
国民が信任しない政権が、「衆院じゃないから」という理屈で居座るのは無理。
どんな独裁政権でも、国民の信任が得られないと長持ちしない。
衆院解散のエネルギーは、首相自身にも政権にも残っていないことが、
首相の最近の表情から読み取れた。
臨時国会前から、既に安倍首相には辞めるという選択肢しか残っておらず、
後は時期の問題だと考えていたので全く驚きはない。

◇何もしてない0点--評論家、室伏哲郎さんの話

辞任は当然だ。むしろ遅すぎるくらい。
7月の参院選で、安倍晋三首相は「私と民主党の小沢一郎代表の
どちらを首相に選ぶのか」と国民に迫った。
国民は、選挙結果を通じてその意思を示したのに、
首相は前言を翻し、何もなかったかのように居座り続けた。
安倍政権は実質的に何もしていない。0点だ。
後継に選んだ小泉純一郎前首相の責任も大きい。

◇根拠なかった続投--評論家の樋口恵子さんの話

辞意表明は遅きに失した。安倍さんは参院選で自民党が大敗しても、
「基本的な政策は支持されている」と言っていたが、何の根拠もなかった。
よくぞここまで居座ったという感じだ。
安倍さんは、国民が何を望んでいるのかが理解できなかったのが致命的。
国民が腹をすかせているのに、それを理解せず、国を愛することを強いた。
次の首相には、聞き上手な人がなるべきだ。

◇逆風が多すぎた--漫画家、弘兼憲史さんの話

国会の期間中で本当にびっくりした。
自民党が崩壊する、あるいは次の選挙で勝てないと自ら考えたのか、
自民党の長老から説得されたのか。
いずれにしろ断腸の思いで決断したのだろう。
この1年間で、憲法改正への道筋をつけたことは評価したい。
ただ、消えた年金の問題や政治とカネなど、
あまりにも自分と関係のないところで逆風が吹いた。

◇家族会沈うつ

安倍政権の支持率が低迷する中、支持を続けてきた拉致被害者家族も、
突然の辞意にショックを隠せなかった。
北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄副代表は、
午後1時前にニュースで「辞意」を知り、「えっ、まさか」と思った。
「解決に向けてこれからという時に早すぎる。
安倍首相が一番熱心に取り組んでくれただけに、気が暗くなる」と沈うつな表情。
増元照明事務局長も、「ショックが大きすぎてコメントできない」。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070912dde041010049000c.html

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安倍政権は、無責任な集団だった、ということ。
安倍さんには、政治に対する真摯な姿勢がなかったですね。
小泉さんより少しはマシかと思ったが。。。
残念ですね。
次の政権は、もっと真面目に政治を行ってほしいです。

情報の公開、政策の明確さ、を重視して欲しい。
状況が公開されなければ、社会保険庁の問題も解決しないし、
何を根拠として政策を実施するのかを明確にしなければ、
テロ対策特措法の是非を議論することはできない。

民主党が参院選で過半数を取った理由の一つには、
小沢さんが真面目に政治を行っている姿勢が評価されたと思います。
全国を行脚する、なんてことはなかなかできないことですから。

小泉さんのような「軽い政治」から脱却して、
真面目な政治を行ってくれるように期待したいですね。

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