2007年9月26日水曜日

W杯連敗「13」で止めた!カーワン日本、カナダに劇的ドロー

(サンスポ 2007年9月26日)

日本代表は、予選B組最終戦でカナダ代表と12-12で引き分け、
通算成績を3敗1分けとした。
元ニュージーランド(NZ)代表、ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(42)のもと、
執念のドローで95年大会からのW杯連敗を13で止めた。
4年後に残した悲願のW杯2勝、決勝トーナメント進出へ。
夢への挑戦は続く。

桜の戦士のW杯が、幕を閉じた。
ノーサイドの笛が、ボルドーの夜空に響く。
濃紺のセカンドジャージーを着た選手たちが胸を張る。
世界に挑んだ18日間。
16年ぶりのW杯勝利に一歩及ばないドローだが、負けはしなかった。
「日本は、世界から尊敬を得られるまでの戦いを見せることができた」。
“怪物WTB”の異名をとったカーワン・ヘッドコーチ(HC)もガッツポーズをつくった。
ラグビー強国NZで培った戦術、世界屈指のトッププレーヤーだったテクニックを
惜しまず注いだチームが、劇的に追いついた。

前半12分、マイボールのラインアウトからWTB遠藤が3人を突き飛ばし、
右中間へトライ。気勢を上げた。
7点差を追って、ロスタイムに入った後半43分、
後半途中出場のCTB平がトライ。CTB大西のゴールも決まって、同点に。

大会では中3、4日という厳しい試合日程もあり、
30人の登録選手を完全に2分割して戦う苦しい決断も。
若手選手で臨んだ豪州代表とのW杯第1戦は、3-91の大敗。
必勝を期したフィジー戦も最後まで激しい攻撃をみせたが、31-35。

勝利のキーマンに据えたSOアレジ、FB立川が次々と負傷。
8月のイタリア遠征では、右アキレスけん断裂から復帰したエースのWTB大畑が、
今度は左足の同じ個所を断裂して、大会直前に帰国。
さらに、HO山本貢、SO安藤、FL佐々木、SH矢富ら
登録メンバーを次々に失ったことも響いた。
カーワンHCが1月にHCに就任し、与えられた強化期間は8カ月。
チーム練習を開始した4月を本格的な起点とすれば、わずか5カ月。
世界へのチャレンジには、時間が足りなかった。

6大会連続の予選敗退となったが、連敗だけは13でストップさせた。
これが、4年後への種になるのだ。
6月のパシフィック・ネーションズ杯では、トンガ代表を20-17で倒し、
サモア代表に3-13の接戦を演じた。

素早い出足のディフェンスライン。
低いタックルに、モールやラックでも低さにこだわる日本スタイルが、
世界で通用することを積み上げた。
今大会のラインアウトの成功率は、85.4%で参加20カ国中9位。
マイボールのスクラム確保率は同13位と、世界基準に食い込む数値を残し、
選手はたくましく成長した。
引き分けでも、半歩前進。夢は4年後へ。立ち止まっている時間はない。

http://inews.sports.jp.msn.com/rugby/topleague/news/2007/20070926-2168.html

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日本代表は、よく頑張ったと思う。
前回よりも、日本のスタイルを出せたようです。
残念なのは、ケガ人が続出したこと。
ベストメンバーで戦ってほしかったですね。
カーワン・ヘッドコーチは継続するのかはわかりませんが、
日本スタイルをしっかりと確立させてほしいです。

それにしても腹立たしいのは、日本テレビです。
ラグビーの中継をライブでやらないのは我慢するとして、
肝心のシーンをカットして放送していた。
カナダ戦では、ロスタイムの劇的トライが放映されていない。
フィジー戦も、後半30分から5分ほどカットしたせいで、
どういう過程で敵陣まで来たのかわからないまま、ワンプレーでトライ。
いったいスポーツを何だと思っているのか!!!
TBSも、同様のことをやりました。
ゴルフのマスターズで放送を中断、再開したらタイガーが優勝していた。。。
スポーツを中継するのはいいが、
スポーツの見る楽しみを軽視しすぎている。
マスコミにとって、スポーツはお笑い番組の一つでしかないようですね。

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