2007年9月22日土曜日

世界的研究拠点:東京大など5カ所選定 文科省

(毎日新聞 2007年9月12日)

世界トップレベルの研究拠点を目指し、
年5億~20億円を10~15年間投入する研究機関として、
文部科学省は東京大など5カ所を選定。
最大300億円の資金を国から集中させることで、
世界の第一線の人材を集め研究環境を整備する計画。
同省は、「研究支援としては、これまでで最も規模が大きく期間も長い」と位置付け。

選定された機関と研究テーマは、
▽東北大(原子・分子レベルでの革新的な新材料開発、山本嘉則教授)
▽東京大(素粒子物理学に基づく宇宙の起源・進化の解明、鈴木洋一郎教授)
▽京都大(幹細胞研究を中心とした再生医学の実現、中辻憲夫教授)
▽大阪大(感染症やアレルギー疾患の新たな診断・治療の開発、審良静男教授)
▽物質・材料研究機構(ナノテクノロジーに基づいた新材料開発の推進、青野正和フェロー)。

材料や素粒子物理学など日本が元来強いとされる分野や、
論文引用数の多い研究者が率いる研究が選ばれた。
今年度予算として計約35億円を計上、来年度では計約90億円を要求。

各拠点には200~300人の研究者、スタッフが参加し、10年かけて
「世界のだれもが知り、世界の研究者が参加したいと集う研究拠点」の形成を目指す。
顕著な成果が上がった場合は、最長15年まで支援。

研究に没頭できる環境を整備する一方、成果主義に基づく年俸制を導入、
使用言語は英語とし、外国人研究者を全体の3割程度確保することを求めている。
研究の進ちょく状況を、毎年確認する。

これまでの国の大規模研究拠点支援では、
国際的にすぐれた大学院の教育研究拠点を支援する
「グローバルCOEプログラム」(年約2億6000万円を5年間支出)があるが、
今回の支援はこれを大幅に上回る。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070913k0000m040057000c.html

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近年では、世界的な研究を行うためには、
予算規模を大きくせざるを得ないです。
なので、予算をある機関に集中させる必要性はあります。
同時に、研究の多様性も必要です。
現在はあまり日の当たらない分野も、
新たな技術革新によって、一気に最先端分野になり得ることも。
そのためには、幅広く、多種多様な研究を支援していくことも重要。
私の研究も、細々とですが、続けていきたいですね。

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