2008年2月22日金曜日

たばこの害が深刻、年間100万人が死亡と インド

(CNN 2月14日)

人口世界第2位のインドで、たばこが原因の疾病が増加し、
2010年までに年間死者が約100万人に達するとの調査報告を、
国際研究チームがニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに発表。

インドとカナダ、英国の医師や研究者が協力し、調査員約900人を動員、
インド国内の110万世帯を詳しく調べた。
2001~03年に亡くなった7万4000人と、生存中の7万8000人についての
たばこ歴を追跡。これほど大規模な調査は、インドでも初めて。

その結果、インドの喫煙人口は現在、約1億2000万人で、
男性の30%、女性の5%がたばこを吸っていた。
たばこに関連した疾病による死者のうち、
半数以上が貧困層や文字が読めない人々。
これは、通常のたばこよりも小さく、その分安いたばこの流通が原因。

現在はたばこの包装紙に、「文字」でたばこの危険性を警告しているが、
文字を読めない人々にとっては、その情報が伝わっていない。

たばこの死者が今世紀中に10億人に達するとの予測を報告した
世界保健機関(WHO)も、今回のインドにおける調査結果を評価。
インドのラムドス保健相は、この調査結果を重く見て、
「特に貧しい人々へのたばこ教育を強化する」と、
包装紙へ印刷する警告を、文字ではなく写真や絵に変えるほか、
安いたばこについても増税を検討。

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200802140028.html

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