2011年3月13日日曜日

ハチ公、がんだった 76年間保存の臓器分析

(2011年3月2日 共同通信社)

飼い主の帰りを待ち続けた忠犬ハチ公が死んだ後、
東京大で76年間保存されていた臓器を、MRIなどで分析、
ハチ公はがんだったと確認したと、
中山裕之東大教授(獣医病理学)らが発表。

死んだ直後の解剖結果から、これまで死因は
寄生虫によるフィラリア症とされていた。

中山教授は、「どちらが直接の死因になったかは分からないが、
両方とも死因になりうる重大な病気だ」

中山教授によると、飼い主が東京帝国大教授だったことなどから、
1935年3月8日にハチ公が死んだ後、心臓と肺、肝臓、脾臓が
ホルマリン液に漬けて保存された。

この臓器を、詳細に観察した記録がないことに中山教授が気付き、
昨年暮れからMRIと顕微鏡で観察。

心臓と肺の広範囲に、悪性腫瘍を確認。
肺で発症し、心臓に転移した可能性が高いといい、死因の一つと結論。
フィラリア症に感染していたことも、あらためて確認。

秋田県大館市によると、ハチ公は雄の秋田犬で23年生まれ。
生後約2カ月で飼い主にもらわれ、その死後約10年間、
帰らぬ飼い主を渋谷駅で待ち続けた。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2011/3/2/133164/

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