2008年1月21日月曜日

ジョン万次郎:米で滞在の家、記念館に 有志が発起人会

(毎日 1月15日)

江戸時代末期、日本人で初めて米国に渡った
ジョン万次郎(中浜万次郎)が滞在した家が、米マサチューセッツ州にある。
この家屋を記念館として残そうと、
聖路加国際病院の日野原重明理事長ら有志が、発起人会を作った。
家は傷みが激しく、購入と修繕費に約8000万円必要で、募金を呼びかけ。

ジョン万次郎は1827年、土佐で生まれた。
漁に出て漂流し、米国捕鯨船のホイットフィールド船長に助けられ、
1843年に米国に上陸し、同州フェアヘブンの船長宅で暮らした。
そこで学校に通い、知識を身に着け帰国し、日本の近代化に貢献。

船長宅は、木造2階建て。
老朽化で競売にかけられると知った米国の弁護士が、
住宅を購入し資料館にしようとしたが、体調を崩し計画が頓挫。
いきさつを知った万次郎の子孫で医師の中浜博さんが、
日野原理事長に相談したことなどをきっかけに、
記念館開設に向け募金を募ることに。
購入、修繕後は非営利団体などに寄付する予定。

発起人会には、日米協会会長の大河原良雄・元駐米大使や
尾崎正直・高知県知事のほか、作家の瀬戸内寂聴さんら著名人も参加。
日野原理事長は、「万次郎の暮らした家は日米友好の原点。
その歴史を若い人に残すためにも、ぜひ多くの人に募金に協力してほしい」。
募金の問い合わせは、記念館開設募金事務局(03・3265・1907)。

http://mainichi.jp/select/world/news/20080116k0000m040068000c.html

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